「ギグ・エコノミー」を読んでその②

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stevepb / Pixabay

昨日からの続きで、「ギグ・エコノミー」を読んで、

自分自身の独立に活かせそうな点を考えます。

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第一部の「よりよい仕事を得る」について。

 

みずからの成功を定義する

成功の定義はひとそれぞれです。

お金なのか、家族なのか、自由な時間なのか。

 

何に重きを置くか、それは自由です。

ただし注意すべき点があります。

誰しも自分にとって成功とはなんなのか、何をどうすれば自分は成功したと言えるのかを

しっかり考えておかなければ、他人のものさしを頼りに生きるという事態にあっけなく陥って

しまう。

日本社会では、幼いころから勉強をしっかりして、いい大学に入り、

いい企業に就職して、定年まで勤めるという定型化された人生が最も良いと

刷り込まれた時代がありました。

 

いまでも、その刷り込みはある程度残っていると考えられ、

無意識のうちにこの定型化人生を選択するようになってしまうことがあります。

大学生の内定戦争、新卒者の価値が企業にとって高いという認識は今でもあるのでしょう。

私自身も大学卒業を前に、就活にいそしみました。

 

ギグ・エコノミーで成功するには、フルタイム従業員に限らずさまざまな働き方をすると

ともに、仕事に対する意識を「従業員思考」から「チャンス思考」に

切り替える必要がある。

従業員思考→どんな職に就こうか?

チャンス思考→どんな仕事をして、どんな価値を生み出そうか?

 

自分自身のキャリアを想像し、創造・構築することが必要です。

自分自身が優先すること、価値を生み出せることを整理したいと思います。

 

働く場を分散させる

ひとつの収入源にたよることは、

独立した後にもかかわらず、雇われている状態に近いことになります。

雇われている状態と近いということは、

その分リスクが高いことを意味します。

 

すでにあるスキル・経験・興味を活かして、

複数のギグからなる多角的なポートフォリオを整えることが

ギグ・エコノミーで成功するカギだ。

ギグのポートフォリオを組み立てることが重要だと本書は説きます。

 

さらに稼げるギグだけではなく、

収入は生まなくても価値を生み出すというギグはいくらでもあると。

いわゆる種まきの仕事もしましょうということと私自身は捉えました。

 

ギグには以下の種類があるという。

足がかりとなるギグ

試験的なギグ

実践から学べるギグ

本当にやりたいことを実現するギグ

 

これらのバランスは非常に重要です。

ギグの種類が売り上げの種類にも関係してきます。

また、多角化と専門性の両立も考えるべきことの一つです。

 

生活保障を設計する

生活に必要な収入、欲しい収入、また支出のコントロールも必要です。

ギグのポートフォリオを組み立てて複数の収入源を持つこと、

収入・労働の保証、ある程度の経済的安定につながるのだ。

 

日本社会においても、雇用の保証は過去のものです。

大企業も不祥事があれば、業績が悪化し、倒産・リストラのリスクはあります。

中小企業であってもそれは同じです。

また、中小企業の後継者は高齢化してきており、事業が継続される可能性

企業が継続される可能性も疑わなくてはならない時代です。

 

複数の収入源をもつために必要なことは、

スキルの開発

チャンスのパイプラインの構築

収入源のマルチ化

があり、

固定費の抑制も重要な検討事項です。

 

私の場合でいえば、税理士業務の収入が100%を占めている状態は

まずいと考えられます。

 

さらにこれらを考える際には出口戦略を立てることが大事です。

どんな事情でもカギになるのは、いい退職の仕方を身につけることであり、

具体的には前もって計画しておくことが重要になる。

勢いで退職しているようにみえても

しっかり準備しておいたほうが圧倒的に有利です。

 

いつ辞めるのか、それを決めたら、

それに向けた具体的な計画を作っていきたいと思います。

 

ネットワーキングをせずに人脈をつくる

そこで成功のカギを握るのが、人とのつながりと人脈だ。

いくら経歴がすばらしくても履歴書だけに頼るのは難しいし、ソーシャルメディアで

発信しても雑音のひとつとして埋もれてしまう。

それよりも、いいチャンスをもたらしてくれる仲の良い知り合いとのつながりや

人脈を開拓したほうが効果的だ。

本書では人脈づくりを2つのパターンに落とし込んでいます。

 

ひとつはインバウンド型人脈づくり。

発信したコンテンツを通じて人々を引きつけるのがインバウンド型人脈づくりと位置付けています。

 

具体的には

投稿記事やブログを書く

カンファレンスで講演する(=セミナーで話をする)

イベントを主催する(=セミナーを自主開催する)

を挙げており、私が独立したときに行っていきたいこととマッチングしています。

なんだかすごく安心しました。

 

税理士は営業の仕方など、所属税理士時代にもましてや無資格の担当者時代にも

教えてもらうこと、学ぶ機会は皆無に近いです。

独立したら自分自身で営業する(=自分のことを知ってもらう)必要があります。

のれん分けもありませんし、独力で人脈をひろげることが必要です。

 

インバウンド型人脈作りは、内向的な人に適しているとされています。

 

もうひとつはアウトバウンド型人脈づくり。

インバウンドマーケティング(筆者注 インバウンド型人脈づくりと同義と考えられる)

が顧客をひきつけることを目指すのに対して、

アウトバンドマーケティング(筆者注 アウトバウンド型人脈づくりと同義と考えられる)は

(中略)

考えうる限りの媒体を駆使してメッセージを市場に押し込むプッシュ戦略である。

イベントなどに参加して、自分自身のメッセージを他の参加者に「押し付ける」ことで、

自分を売り込む外交的な人に適しているとされている。

 

他人へのオファー(提供)とアスク(依頼)をより良いものにすること、

人脈を強化・維持していく仕組みを取り入れること、

これらも人脈づくりに必要なことです。

 

まとめ

本日の内容で、私に最も響いた、刺さったのは

インバウンド型人脈作りです。

 

これまでいろいろな独立している先輩方の営業・戦略・人脈づくりを

インターネットなどで調べたりしてきましたが、

この人脈作りでいこうとはっきりと認識できました。

背中を押してもらった感じですかね。

 

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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