初めて明かす相続担当者の正体。

仕事

Eluj / Pixabay

相続担当者の本当の姿を知っていますか?

そんな疑問に答えるため、ある相続担当者の一日を観察してみました。

(※注 昨日のわたしです)

 

戸籍を読む

亡くなったひとの戸籍は

そのひとが生まれてから亡くなるまで、連続した戸籍が必要です。

 

この戸籍。

今のコンピュータ化された戸籍であればもちろん読みやすい印字された字ですが。

 

昔の戸籍は基本手書きです。

こんなこと言いたくないですけど、字のクセが強いモノもあり。

読むのに結構時間がかかります。

 

繋がっているか、戸籍をたどり遡っていきます。

また昔の戸籍は、戸主制があったこと、

養子縁組があったこと、家督相続がったことで

結構移動が多いんです。小一時間は平気でかかります。

 

相続人が直系の家計であればよいですが

兄弟姉妹の相続人であれば倍々ゲームで戸籍は増えていきます。

 

戸籍も読んでいると興味深い部分もあります。

戦地で亡くなったひと、昔の満州で生まれたひと、台湾で生まれたひと。

戸籍を読まなければ知ることのなかった「誰か」に思いをはせることもあります。

 

ご興味があれば、自分の戸籍からたどっていき

家系図を作ってみるのもいいかもしれません。終活でも人気です。

土地の評価

相続担当者にとっての腕の見せ所。

土地の評価=相続税評価額の計算。

 

何してんの?と問われると以下のようになります。

まずは資料を揃えます。

 

土地の登記簿謄本

住宅地図

公図

測量図

土地の名寄帳

路線価図

指定道路図

都市計画図

を揃えます。

 

必要に応じて増えたり減ったりしますが、これが基本のセットかと。

ここから机上であれやこれやと、こねくり回します(笑)

間違えました、イロイロと減額要素を探します。

 

机上での評価のみならず

基本的には現場に赴きます。

ここでの注意点はその不動産の所有者か代表相続人、窓口になるひとに

事前に連絡をしておくことを忘れないように。

 

誰も住んでいない不動産の周りをウロウロするひと(=わたし)がいると

最悪、ご近所さんに通報されてしまいます(笑)

ホントです、これ。

 

現場に行って何をするかというと、

間口を計測したり、前面道路の幅を測ったり、

周囲を歩いて回って、異臭がしたり騒音がしたり、

高架線が通っていないかなど。

そういうことがないか確認しています。

 

あてはまるものがあれば減額要素になり得ますので

評価に影響させるか、検討をします。

 

土地の評価は、その土地の形状のみならず

イロイロな要素を加味する必要がありますので

税理士によって評価額が違うことは、ままあります。

奥深いと個人的に考えています。

まとめ

基本的に座ってばっか。デスクワーク中心です。

あなたが良い相続担当者をお探しの場合、

年間の申告担当件数を尋ねてみましょう。

年間30件ぐらいが限界かと個人的には考えています。

年間1桁だと少なすぎるかと。

相性も大事ですが、遠慮なく相続担当者に聞いてみましょう!

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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