税理士試験はここで差がつく!GWの勉強時間を考える

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GWも前半戦が終わろうとしています。なぜ「前半戦」と記したか。

税理士試験の受験生にとっては、

5月1日・2日を挟んで「前半戦」と「後半戦」と捉えてほしいからです。

ぼくも税理士の端くれとして、5科目試験合格したので、

後輩からたまに試験についての相談を受けます。

今日はGW期間の勉強の仕方について、考えてみましょう。

 

目次

時間をかけずに合格する方法はないと心得よう

ぼくも試験合格の税理士として、ときどき税理士試験の受験生から質問を受けます。

 

特によくある質問が

どれくらい時間がかかりましたか?

というもの。

 

先日デスクを整理していると昔の手帳が出てきました。

受験生時代、ぼくは自分の勉強時間を見える化するために

手帳に勉強時間を結構細かく記録していました。

 

その手帳によりますと

法人税法に合格した年の、一週間の勉強時間は1,440分を目安として

さらにその時間を超えて勉強している週が80%を超えていました。

 

一週間で1,440分→24時間/週です。

丸一日勉強していたことになります。

 

さらに興味深いことに

  1. 法人税法受験の1回目:1,000分
  2. 法人税法受験の2回目:1,200分
  3. 法人税法受験の3回目:1,440分(合格)

と設定していました。

 

法人税法の合格までの目安の時間は

600時間→36,000分と言われています。

(何故かわかりませんが、昔から勉強時間は分でカウントしています。

違和感あるかもしれませんが、お付き合いください(笑))

 

仮に9月から勉強し始めて8月の試験まで48週(およそ11か月)あるとして、

上記の勉強時間に当てはめてみましょう。

 

  1. 法人税法受験の1回目:1,000分→48週×1,000分=48,000分(800時間)
  2. 法人税法受験の2回目:1,200分→48週×1,200分=57,600分(960時間)
  3. 法人税法受験の3回目:1,440分→48週×1,440分=69,120分(1,152時間)

ということになります。

 

これはぼくの個人的な感覚ですが、

36,000分の勉強をしてはじめて勝負できる状態、と考えています。

ここからが本当の勝負です。

 

最終年度にいたっては目安時間のほぼ倍の時間をかけています。

よくもまあこれだけやったもんです(笑)

 

週に1,440分勉強していたスケジュールですが

平日:150分

休日:360分

で150分×5日間+360分×2日間=1,470分です。

 

ここで残念なお知らせをひとつ。

何度も税理士試験に挑戦して合格できていない人の大半が、

受験を重ねるごとに勉強時間が減少していく傾向があります。

 

これはある種の慣れに起因するものかと思いますが、

厳しいことを言いますと、勉強時間が足りなかったから合格できていないんです。

なのに勉強時間を減らすってどういうこと?というのがぼくのアドバイスです。

 

勉強時間を訪ねてくる人の大半に、

勉強時間を減らして合格しようという意図が見えます。

合格できていないのは運だ、というのは簡単ですが、

運に頼らない勉強の量を確保しなければ合格にはどんどん遠のいていきます。

 

ぼくは自分が合格できなかった時には

勉強時間が足りなかったから落ちたんだ、と受け止めていましたし、

実際年を追うごとに勉強時間は増やしていました。

 

チャンスは準備された心に降り立つ

というのがぼくの受験生時代のモットーでした。

 

やれるだけのことをやってみませんか?

 

勉強範囲の選択と集中はキケン

税理士試験に限らず、勉強は朝やることをオススメしています。

特に社会人受験生は、ぜひ取り入れてほしいです。

 

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朝105分+昼休み15分+帰宅後30分=150分を生み出すことに

受験生時代のぼくはかけていました。

 

精神論的なものはあまり好きではないのですが、

毎日150分、平日に勉強していると

かなり自信につながりますよ。

 

休日の360分も早朝に120分やってしまえば

そのあとは240分、4時間です。

ぼくはいつも120分の勢いを借りて午前中におよそ6時間の勉強を済ませていました。

 

午後からは休憩して自分の時間に充てるもよし

ぼくの場合は追加で勉強していました。

 

不安というのとは違いますが、

自然ともう少しやっとこかな、と思えたら合格は近いと思います。

ぼくも法人税法3回目にしてやっとこの境地に達しました(笑)

 

今日まではGWの前半戦です。

受験生はこの記事を読み終わったら、毎週の勉強時間を計測してみましょう。

危機感がでていいですよ。

 

明日と明後日は、お仕事の方も多いでしょう。

なので明日と明後日は、早起きして150分の勉強をしてみる。

3日後からはGWの後半戦。

予定がある人もいるでしょうが、360分は確保しましょう。

 

さらに、ここまでは基礎的なことを復習する良い機会です。

ここで弱点をつぶしてください。

 

税理士試験は苦手な項目があると、合格の可能性がグッと下がります。

苦手をなくして、受験生の平均がとれるくらいには苦手意識をなくしましょう。

 

この時点で、勉強の範囲を選択集中することはかなりキケンです。

要はヤマを張る状態です。

それこそ「運」頼りの発想です。

ここで勉強範囲を狭めることはやめましょう。

 

GWで基礎項目をしっかり復習すれば、本試験ではまだ間に合います。

復習あるのみです。

「ここまでやれば終わり」はキケン

さらにもう一つ、よく耳にするハナシで、

毎日決めた範囲を終えたら、その日の勉強は終わり

というものです。

勉強時間を聞かれるよりもこの話を耳にした時のほうが、個人的には危機感を感じます。

 

マラソンで例えるなら

42.195キロ走ったら終わりなのか

6時間走ったら終わりなのか

という違いです。

 

税理士試験に限らず、勉強の「質と量」のハナシはよく聞く話ですが。

この「ここまでやったら今日は終わり」はこれに近いハナシです。

 

こと税理士試験に関しては、

自分で毎日勉強する範囲を決めてそれが終われば自由というのは、

自分で設定した勉強範囲が甘い可能性がかなり高いです。

要はラクにこなせる量しかやってない可能性です。

 

その点、時間で区切っていると、

仮に早く終わっても、自分で決めた範囲以上のことをします。

その繰り返しが大事なんです。

 

42.195キロを4時間で走れるのなら良いでしょうが

あと2時間走れるかどうかで、合格の可能性が全く異なります。

 

自分で決めた甘めの範囲ではなく

時間で区切るようにしましょう。

まとめ

今日は受験生には少し耳に痛い話になってしまいました。

 

というのも、自分の事務所の後輩が今の時点で!

今年の試験についてはあきらめムードという趣旨の発言をしており

激励の意味も込めて、勉強時間について改めて考えてみました。

まだ試験の申し込みもしていないこの時期に諦めちゃイカンでしょ。

 

ぼくはこの仕事が好きですし、楽しいですよ。

頂上までくれば景色は全く違って見えますので、ぜひ登ってきてください。

 

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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