税理士試験の受験生時代に面喰ったこと

考えてしまうことも、しばしばある

考えてしまうことも、しばしばある

おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

税理士試験の受験生はいまとても不安というか、不安定な気持ちがあるでしょう。試験自体がどのように行われるのか、はたまたキチンと行われるのか。

また勉強時間と場所もコロナウィルスの影響で確保しづらいこともあるでしょう。モチベーションを下げずにコツコツとやっていくしかないかなとは思います。

ぼく自身も税理士試験の受験生時代に面喰ったこと、ショックを受けたことを思い出したのでシェアさせていただきます。コロナウィルスの影響ほどではないですが。

 

目次

税法科目の難しさ

受験歴でいうと大学3年生の時に簿記論・財務諸表論を受験して簿記論に合格。その次の年大学4年生の時に財務諸表論を受験して財務諸表論に合格しています。

 

学生時代は夜間学部で昼間が仕事、夜は大学生活だったのでそんな中で受験勉強をコツコツ積み重ねていました。

 

専念している方ですと簿記論・財務諸表論・消費税法を1年で受験して全部合格するという方も中にはいらっしゃるかなと思うのですが、僕の場合は専念することが経済的な理由もあり難しく、それもあってじっくり自分のペースで取り組める税理士試験にチャレンジしたというのも大きいです。

 

受験生の傾向で見るとやはり簿記論と財務諸表論にまず取り組むという方は多いと思います。

大学で商学部とかですと簿記会計について必修のことも多いですし、僕自身も大学に入ってから簿記3級、2級と進んでいき税理士試験に切り替えて受験勉強を始めた感じです。

 

簿記論と財務諸表論を2年で割とすんなり取れたかなと自分自身は思っていましたし、少し自信過剰になっている部分もあったのかと今振り返ると思います。

 

大学を卒業してから法人税法の勉強を始めたわけですが、今までとは全く毛色が違う内容になっておりまた分量もかなり多く、相当に面食らったのを記憶しています。

 

以前に言われたことがあるのですが、税法科目にトライし始めるということは簿記論と財務諸表論の会計科目を突破してきている受験生が次のステップとして税法科目にトライしているケースが多い。一度会計科目でふるいにかけられた受験生がその次のステップに進んでいる状態だと。

 

得意不得意はあるかなと思うのですが多くの受験生が簿記論・財務諸表論を受験した後に税法科目を受験する傾向にあり、会計科目をすんなりと通ってこれたという自信が税法科目で完全に打ち砕かれることに僕の場合はなりました笑

 

侮っていたというわけではないのですが、いけるかもしれないという気持ちの方も当然ありました。

 

勉強できる場所の少なさ

税理士試験の受験生であれば電卓を持って受験勉強をする(一部の科目を除いて)ことが基本的なベースになります。計算問題があるのでやむなしな部分があるのですが。

 

電卓を使って勉強をする、計算をするという経験が税理士試験の受験まではないので、普段あまり意識していなかったんですが、意外と電卓禁止という場所が多くあります。

 

公共の図書館では基本的に勉強することも難しいという市区町村もあり、大学生の頃は大学の勉強スペースでパソコンと電卓を使うことができるスペースがあったのでそちらを利用していました。

 

いざ就職して勉強しようと思うと、カフェやファミリーレストランで電卓を使って勉強するというのがどうも自分にはなじまなくて、周囲に人が多い状況というのもあまり得意ではなかったので、勉強する場所の選択肢が一気に少なくなりました。

 

家で勉強する事を普段お勧めしているのですが、家で勉強しているとメリハリという部分が感じにくくなるので、休みの日などは専門学校の自習室に行ったり、大学の図書館を卒業生として使える制度があったので大学は夏休みや冬休みの時にはそちらを利用したりしていました。

 

今では電卓を使うシーンというのは仕事においてはだいぶ減ってきたのですが、受験生の時には持ち歩くことが多いのでどこで勉強するかというのも意外とポイントになったりします。

 

選択肢を広げる意味でも自宅で勉強できる環境を整えておくことは今は特に必要ではないでしょうか。

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自分がどこを間違って落ちたのか分からない

計算問題であれば自分がどこを正解していてどこが間違ってたっていうのはなんとなく分かるというか、間違っている=数字が間違っているなので分かりやすいです。

 

一方で理論問題については記述式なので、書けていない=白紙の状態であればもちろん合格は難しいのですが、自分自身が解けた・書けた、と感じても合格できないことが過去に何度かありました。

 

法人税法の2回目の受験の時は割と手応えが自分自身にあったのですがおそらく結果的に理論問題で A 判定。相続税法の1回目の受験の時は相当かけたと思ったのですが、  A 判定。

 

本番以外の時であれば自分がどこを間違ったのかはもちろん分かるのですが、本試験で自分が書いた答案に手応えがあっても落ちてしまうことがあるというのが、やはりショックでした。

 

落ちてるんだから書けてないんだろうという指摘は確かにごもっともなんですけど、模範解答はないというのがしんどく感じる時期は確かにありました。

 

最近は点数が表示されて不合格の通知が来ますが以前は A 判定などの得点分布しか示されなかったので、果たして自分が本試験で何を間違っていて何点だったのかというのが具体的にわからない状態です。

 

これは試験制度の問題点でもあるかなと思うのですが、模範解答が示されているというのは一般的なことかなと僕自身は考えています。

 

試験制度を自分で改革しようという強い気持ちは湧くことはなく、理不尽な部分もあるけどコツコツやってきわどい内容ではなくしっかりと理解していくしかないのかなという気持ちに切り替えるようにしていました。

 

こちらでどうしようもない部分でもあるのでそこで悩んでいる時間がもったいないのかなと最終的には受け止めたのですが、やはり最初は国家資格の試験なのに模範回答が公表されないなんておかしいなというのは感じていました。

まとめ

いまはコロナウィルスの影響が各所に出ていて、受験生の方は勉強する場所や時間もそうですが気持ちについてもモチベーションが上がってこないと想像しています。

ただ試験自体はいまのところ何もアナウンスされておらず、実施されるものとして対応するしかないです。

ここまでこれたので、しっかり勉強して本番に臨むためにも、やることを丁寧にやっていくしかないかなと。体調管理にはくれぐれも注意していただき、取り組んでほしいですね。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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