わたしの事務所の記帳代行のスタンス

わたしの事務所の記帳代行のスタンス

税理士事務所もいろんなスタンスがありますが記帳代行するしないもそのひとつです。

最近は記帳代行しないという税理士さんも増えている印象ですが私のところでは記帳代行こみでのご依頼が多くあり、お仕事として受けています。今日はそのあたりの話を。

目次

記帳代行ありにした理由

記帳代行そのものをやるかやらないか、独立した当初はあまり考えていませんでした。

というのも勤めているときには事務所で資産税担当としての仕事がメインだったため法人決算からも個人の事業所得の顧問担当からも外れて久しかったからです。

医療法人の事務職から税理士法人に転職して最初の2年ぐらいは決算もやってましたし、基調担当も持ってました。

平成27年の相続税の基礎控除が大幅に下がったことに伴って事務所の資産税部門のご依頼が急増したことにより、仕事のメインがそちらにシフトした感じです。

もともと資産税の仕事をするということで転職していましたのでそれ自体は問題なかったのですが、事務所での法人決算担当がなくなって3年ほどで独立したので記帳代行に対する感覚も正直に言うとどうしたらいいのかが定まっていませんでした。

そういうこともあって最初は行き当たりばったりな感が否めませんでしたが、freeeとマネーフォワードを導入しての記帳代行や記帳業務について知る機会がありfreeeでサポートを受けて記帳代行を受けるようになりました。

勤め先の税理士事務所ではかなりクラシックな形で記帳代行をしていましたが、独立したらそれを踏襲する必要もありませんしニーズもあるしでfreeeを使っての記帳代行を始めたのが2019年の秋ごろです。

そこから事務所ホームページからもご依頼をいただけることが増えてきて、ご依頼の内容としても記帳代行込みが多かったため行けるところまでやってみようということで記帳代行込みでのご依頼も受け付けています。

現状では漫画家・同人作家の方の顧問のご依頼が増えていて、もともとこのような事務仕事が苦手な方が圧倒的に多いので記帳代行の件数としては増えています。

勤め先事務所での記帳代行のスタイルのままだと早い段階で仕事が回らなくなった可能性が高いですが、データ連携やExcelデータの取り込みを積極的に取り入れることで自分が経験してきた記帳代行とは違う形です。

ニーズがある仕事をするという選択を私はしましたが、自分のスタンスを貫きたいということならそれでもよいでしょう。

食べていくことができるように仕事を考えるというのも独立後は必要なことですので自分自身のスタイルをどう磨いていくか考えるのは楽しみでもあります。

事務所での取り組み

記帳代行込みの方は基本的に会計ソフトはfreeeかマネーフォワードのいずれかでお願いしています。

ソフトの契約自体はお客様にお願いしていて招待してもらう形です。

データ連携できるところは積極的に行っていますがそれぞれの事業者さんの事情や状況もあるためマストではありません。

通帳のデータもなるべくなら連携していただきたいですが難しい場合はDropboxで通帳の写しを共有してもらってExcel入力して取り込みにしています。

ほかにクレジットカードやレシート関係もExcelに基本は入力していて取り込みをするという形です。

紙での資料の預かりも現状ではほぼなく、個人事業主の方ですと年明けに未入力のものなどは預かりますが基本の月次ではDropboxで画像データなどで預かるようにしています。

業務を受けるときにそういう条件でお願いしていて難しい場合にはこうしてはどうかというお話もしていますがおおむねお願いしている形でやっていただいています。

試行錯誤しつつ今のスタイルに落ち着いていますが取り入れられる部分は今後も変えつつやっていきたいです。

まとめ

記帳代行は人手がいるというのは確かにそうですが、後工程の決算等がやりやすいというのは確かにあります。

お客様からのニーズがあるのもそうですので、自分自身が何をお客様に提供するのか、そのうえで記帳代行するのかどうするのかを決めてやっておきたいところです。

記帳代行しないつもりなのにご依頼があって受けてしまうとイヤイヤやることになりかねませんし、そういうのはお客様にも伝わるものです。

自分の意思決定として記帳代行するかしないかは決めておくのがおすすめですね。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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