やっぱり無料相談はしない、という選択肢

やっぱり無料相談はしない、という選択肢

独立したあとの営業として無料相談がありますが、わたしは独立して3か月ほどで無料相談はやめて今に至ります。いまもやっぱり無料相談はしないという方針です。

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無料相談のリスク

無料相談で仕事が取れる、と考えるケースもあればそうじゃないというケースもあるでしょう。営業力があれば仕事が取れそうですが私の場合は無料相談で終わり、ということが何度もありました。

何度もやっていればお客様になるケースはあるかと思いますが、スーパーの試食コーナーとは違うというのがわたしの印象です。

まず試食との違いは価格です。数百円で税理士業ができるわけではないので価格のハードルがあります。

依頼する側も価格のことは気にするので慎重になるはずです。

また無料で答えられる範囲というのは一般的な話だけであって、個別の話になるといろんな判断材料をベースに話をすることになります。

無料でお答えした内容で申告等された場合にもしそれが間違っていたりしても無料での対応と賠償等のリスクが天秤にかけれません。あまりにもリスクが高すぎます。

そのため、無料相談でお答えできたとしても一般的な内容にとどまることが多いと考えられます。

税理士によっては無料相談の時に免責の書類にサインをもらっているケースはありますがどこまで有効かは不明です。

またそもそも有料でご相談をいただいている他のお客様に申し訳が立たないと思うので、わたしは無料相談はやっていません。

税理士会や支部からの派遣は会務としてやっていますが、個人的にはやっていないということです。

無料相談のお客様は知識がタダで得られると思っている傾向が強く、お客様になったとしてもタダで教えてもらえると思っているので後々トラブルになるケースがあります。

また税務署で聞いたとかネットで見た話をベースに持ってこられて値踏みされるケースもありますが、こういったケースは基本的にお断りしています。

こちらも後々トラブルに発展する可能性があるためです。税理士も納税者もたくさんいますからマッチングしないであろう方と無理して付き合う必要はありません。

有料のお客様は優良に

この辺りの無料相談対応するしないは独立前だと所長の一存なので拒否できない部分ではあるでしょう。

独立すると自分に選択権があり、選択肢を持てますのでどうするか決めておきましょう。

試行錯誤してみるのもよいです。自分がやってみて合わないなと思えばやめればいいんですから。

もしうまくいきそうなら続けていけばよいです。

わたしの場合は無料相談をやめて有料のスポット相談という形にしましたが、今月も先月もご相談をいただいています。

どうやってご相談をいただくかのルートを考えるのも大事ですし、スポット相談のお客様のご相談やお悩みに真摯に向き合うことも大切です。

わたしの場合は顧問契約を前提としないスポット相談を受けていますのでちょっと相談したい、分からないので聞いておきたい、という方からのお申し込みがあります。

こちらはスポット相談で顧問前提にしていませんが、顧問にしたほうがよいか聞かれたときには規模や処理、ご自身の時間のかけ方などを加味して率直にお答えしています。

まだ早いか、タイミングとしてはそろそろなのか。

わたしにご依頼をいただけるありがたいケースもありますし、他のところでお近くの税理士さんでも全然OKだと思っています。

前段でも書きましたが税理士もたくさんいます。合う人を見つけるのが一番です。

わたし自身の独立後の経験としては無料相談のかたよりも有料の相談の方のほうがわたしにとってはもちろんお客様ですし優良な方です。

少なくともわたし自身に対してご依頼をいただける機会というのは大事にしたいですしとても嬉しいものですから。

まとめ

独立後は選択肢を持てるというのがわたしは独立し開業した士業の一番の特権だと思っています。

それを発揮すべくどういった事務所運営をしていきたいか、業務への取り組みをするかはときどき見直すようにしています。

無料相談もこの間改めて考えてみたのですが結論としては無料相談はやらないということにしました。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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