決算料を顧問料に含めるかどうか

決算料を顧問料に含めるかどうか

顧問料に決算料を含めるかどうか。開業前や開業間もなくの税理士さんに相談されたり、顧問先から聞かれたりします。私は決算料は含めてません。理由を書いてみます。

目次

決算作業は別モノという認識

シンプルに決算作業は別モノだからというのは理由の一つです。もちろん顧問をやっていると決算もそれなりに省力化されますが。

月次顧問には相談料や作業料(記帳代行、仕訳のチェックなど)などが含まれていますが、決算作業はまた別です。

延長線上にはありますが。

その点で私は分けて請求していますしメニューにもそのように記載しています。

たまに前払いで一括で払いたいという漫画家・同人作家のお客様もいらっしゃいますが、都度払いにしてもらっています。

請求して毎月連絡するのが私にとっては顧問先とのコミュニケーションにもなっていますし、一括の前払い受取だと期中で何かあった時に返金処理が伴います。

顧問先とのトラブルが万が一あった時には返金して解約することも場合によってはありますが、それを前提にはしていないので返金処理はしたくない、というのも正直あります。

この辺りは税理士それぞれの考え方もあるので独立したら自由に設計して良い部分です。

参考にしつつ考えて自分にしっくりくるスタイルを見つけていくほかないです。

解約時に揉め事の種に

あと以前の勤め先でもときどきあったのですが決算料込みで顧問料設定をしていると期中の解約時にかなり面倒です。

その決算料が次の決算の分なのか、前の決算の分なのか。

顧問先と税理士側で認識が一致していたらよいですがそういうことは解約があるケースだとまれです。

たいがい認識違いがあって返金するしない、追加でもらう払わないというのがあります。

解約のときはそれなりにストレスがお互いにかかるものですが、お金の話が入ってくるとストレスが二段階増しぐらいのイメージです。

契約書があればよいですが、解約のときの処理などまで細かく記載がある契約書も少ない印象ですし、こういったトラブルを避けようと思うと前払いなどはなしで仕事が完了したら請求するがいいのかなと。

解約もあるよりないほうがいいですが、もし解約があったらというつもりで事務所運営、資料の保管や返却なども考えておくのが望ましいです。

お客様も増えたり減ったりで新陳代謝があるものですし、一定件数まで行けばそれぐらいのことはあるかも、という心づもりをしていました。

幸い私の場合はいまは増えるフェーズですがそれがいつ減るフェーズになるかはわかりませんので。

まとめ

決算料を顧問料に含めるかどうかを私のスタンスを書いてみました。分ける派もいれば入れる派もいますのでこの辺りの違いは事務所運営上の違いではあるでしょうね。

独立したら自由設計ですので試行錯誤しつつやってみましょう。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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