記帳代行をするかしないか

記帳代行をするかしないか

独立して以来、記帳代行を含めた顧問業務を行っています。私自身は記帳代行そのものに対して抵抗はあまりなく、ニーズがあるならやればよいと思っていました。

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記帳代行をするかしないか

今後も私は記帳代行を税理士業務の中で提供していくつもりです。

独立したときは想定していなかった漫画家・同人作家のかた向けに顧問業務を行うことが増えてきました。

いまでは10件超のお客様が顧問契約になっておりみなさん記帳代行を含みます。

なんでこのスタイルになったかというと最初のお客様から「経理も確定申告もストレスなのでやってもらえるとありがたい」とおっしゃっていただいたからです。

ご自身でやっているとやはり苦手分野は時間がかかります。年明けから確定申告の提出までおよそ2か月ほどは自分が作品作りに充てられる時間もかなり減ってしまっていたそうです。

もともと事務仕事が苦手な方が多い業種でもあります。

お客様に喜んでもらえるなら記帳代行も私は十分業務として成り立つと考えていましたし、独立した後はある業務を自分がやるかどうかは自分次第です。

私は漫画家・同人作家のお客様に関しては特に「漫画や作品作りに充てられる時間を増やしてもらう」をコンセプトにサービス提供することにしています。

結果的には売上が増える方も多いです。時間を漫画づくり、作品作りに充てられるためペースも安定しますし苦手なこと(事務仕事)をしなくて済むことの効果は意外と大きいのです。

そのひとにとって苦手でできればやりたくないことで、こちらで苦労が少なくできることが仕事になるというのが私のスタンスです。

スタンスは決めておく

独立後は自分で決める必要があります。記帳代行するかどうかもそのひとつです。

マーケティングにも関わってきますのでスタンスはある程度決めておいて、必要に応じて修正していくのがよいです。

まずは記帳代行をするかどうかでメニューも変わってきますしアプローチするべきお客様や業種も変わります。

建設業や飲食業などは記帳代行のニーズが高いでしょうし、ニーズが高くない業種を狙いたいのであれば記帳代行をメニューから外すというのも選択肢になるでしょう。

私の個人的な印象ですが、インボイス制度が始まって経理の人手不足などもあり経理業務から記帳代行まですべてを請け負うというタイプの税理士事務所が地方を中心に増えているかなと。

記帳代行はなくなる、とよく言われるのですが、現場の体感としてはぐちゃぐちゃの帳簿を直す方が時間も手間もかかります。

適切な内容の帳簿があってこその適切な申告書作成だと私は考えているので、やはり最初の上流の部分ができていない、苦手なのであれば記帳代行までやっておいたほうがよいかなと。

まとめ

業務の取捨選択でアプローチする業種や想定している顧客が変わりますし、メニューとしておくかどうかも変わってきます。

自分の事務所のマーケティングも含めて考えてみましょう。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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