個人のお客様は増えたが業務量はどうか

個人のお客様は増えたが業務量はどうか

漫画家・同人作家のお客様が増えているのと法人成りを勧めていないことから所得税の確定申告の件数が増えています。

ただ業務負担としてはそれほど一時期にドンと増える、みたいなことにはなっていません。いわゆる繁忙期の仕事のしかたとして夜遅くまでみたいなことにはならなさそうです。

目次

業務量のコントロール

業務量は油断するとどんどん増えていきます。この繁忙期と呼ばれる時期は特にそうです。

仕事が全然ない、という状況だとまだ受ける余地はあるかと思いますがそれでもキャパシティはあるわけです。

所得税の確定申告だけで食べていくとしても今の時期にまとめて記帳するというのは私は避けたいと考えています。

そのため、独立当初は年一の所得税確定申告業務の受付をしていましたが、いまはしていません。

特に漫画家・同人作家のお客様が増えてきたこの2~3年に関しては顧問契約前提でしか受け付けなくなりました。

それで仕事を逃すことも正直言うとあります。

あるのですが、それは独立していたらいくらでもどんな仕事の種類でも起こりうるものです。

少し前の話になりますが執筆の仕事のご相談があって私自身は乗り気でしたが、出版社などのいろんな都合で話としては流れています。

こちらの都合でもあちらの都合でも成約しないことはある、仕事をうまくコントロールするためには断ることも時には必要、という意識で営業しています。

また問い合わせがあっても年明け以後は基本的に顧問前提じゃないと受け付けていません。

年間の記帳の分量を120だとすると2カ月足らずで120を60ずつ処理するのと、12カ月で120を10ずつで処理するのは大きく違います。

こうした業務量の平準化は個人のお客様が増えてきてより考えるようになりました。

個人の事業所得だけではなく、譲渡所得の申告なども実際のところは相続業務をしていると毎年あります。

不動産賃貸業の申告などもあるため、事業所得だけやっていればいい、というわけではないのです。

受けない仕事の明確化

受けない仕事を明確化するというのが今年のテーマでもありました。

想定外に顧問のご依頼をいただけてありがたい限りですが、契約に至らなかったケースもあります。

それはこちらがこういうサービスはやっていませんのでお力添えできないということを明確に伝えたからです。

特に多かったのはいわゆる年に一回ドサッと資料を預かって月次入力から決算申告までをやってもらえるのか?というご相談です。

消費税のインボイス登録なども個人事業主の方で増えていますので、年末前に決算関係の対策や消費税の届け出を検討する必要が増えています。

年明けに確定申告だけやってもそういったことへの対応が実質的には期限が過ぎていて難しい面が大きいです。

キャパシティの問題もそうですがまとめて処理すると時間がかかるのでそういったことはやらなくなりました。

いまはそういうことは少ないですが月次顧問契約で資料共有がかなり遅れる場合も今考えていて、資料の遅れは処理の遅れに直結します。

タイムリーに処理できないので結局一年分をまとめて入力するのと変わらない状態だと顧問契約の意味がなくなってしまいます。

お客様にもいろんな事情があるので考慮はしますがそれがずっと続いてしまうのはやはり良くないです。

まとめ

やらないことを決める、というとお断りすることも増えてしまうのですがそれを見越してもお客様は増えている状態ですので、スピードオーバーにならないように良い速度をキープしたいです。

お客様の入れ替えやお断りすることがあるという前提で営業活動も続けています。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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