確定申告が終わり一息ついている時期ですが、わたし自身は確定申告時期の売り上げが年々増えています。
税理士事務所として仮に大きくしようと思うと個人事業者は受けないというのがセオリーになっているようですが、私の事務所では個人事業主の方もお客様として受けています。
個人事業主でも顧問契約してもらえる
私のところでは、漫画家、同人作家、同人ゲームクリエイターの方がお客様としてかなり増えてきました。
私の事務所ホームページやブログを読んでいただいてる方、YouTube動画をご覧のかたにはなんとなくわかるかなと思うのですが、そういったかた向けに発信してるからです。
当初は年に一度、年明けにドサッと資料を預かるかたち、業界で言うところの年一関与で確定申告を受けることも考えていたのですが、件数が増えるにつれて年明け以後の確定申告時期の忙しさがかなり強くなってきました。
私の事務所では個人事業主の方だけではなく、法人決算業務もありますし、相続の業務も取り扱っています。
法人の申告については11月、12月決算だと1月、2月に申告をすることになるため個人の確定申告時期と重なります。
また相続業務についてもイレギュラーな業務としてタイミングが読みづらいこともありますので、法人業務や相続業務をやりながら、個人事業主の顧問業も年一でやるというのがかなり負担感が強い状態になってきていました。
このため、個人事業主でも顧問契約をしてくれるところを優先すると形にかえて月次で入力等を進められるようにしておく形に切り替えました。
そういうことに理解をしていただける協力していただける方をお客様として考えるということです。
勤めていた税理士法人では個人事業主の事業所得の方が少なく、年一関与の方ばかりでしたので、あまり個人事業主のかたが顧問契約したいというニーズを実感することがありませんでした。
個人事業主の方の申告をたくさん受けることを私自身が考えていなかったということもあります。
ただ、インボイス制度が始まったことなどや、社会保険対策ができることで法人成りをお勧めしない業種のお客様が増えてきました。
そうなるとある程度件数を増やそうと思うと顧問契約をして平準化しないと受けられない状態となっています。
どこまで割り切れるか
私のところではスポット相談もメニューとして用意していますが、顧問契約ありきではありません。
あくまでスポット相談はその場で相談して解決、顧問契約はご要望があれば対応する形でこちらから勧めることはありません。
とは言っても、こちらの先入観が取り払えたとしても、お客様にとって年に一度の関与の方が良いとおっしゃるケースもやはり中にはあります。
そういった方を受けるか受けないかは自分の業務設計や考え方次第です。
そういったニーズがあるのも理解はしていますが、年一関与でドサッと年明けにレシートを預かって処理をするのはわたしにとって負担の大きい関わり方になります。
またリスク管理の面でも望ましいかかわり方ではないと考えています。
特に年明けに消費税の申告のことについてご相談があっても、申告方法を有利選択することができなくなっているわけです。
やはり顧問として普段から関わりがあるお客様を大切に優先順位を高く設定する、年一の関与は受けないことが私にとって良い解決方法でした。
それでも件数としてはありがたいことに年々増えてきていますので、月次顧問で進められるところも進めつつということにはなりますが、新規の受付を年内に期限設定しておくなど、もう少し自分の業務を見直して、来年の申告は2月中に終われるように取り組んでいきたいです。
まとめ
お客様が少ない時期だとこのように割り切ることは難しくなってきますが、私自身はもう既に件数としてはそこそこ増えてきていますので、整備していくことも考えていきます。
やりたいこと、業務を決めることも大事ですが、やらない業務も決める、どういった関わり方を選択するかはより自分の仕事にダイレクトに影響する印象です。
割り切りもある意味で必要ですし何でも受けるフェーズは今のところはもう脱しているかなと思うので、その辺をしっかり見極めて、確定申告の反省材料としていきたいです。
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