少し前は確定申告で忙しかったのですが、通常に戻り落ち着きを見せ始めています。確定申告の話をすると仕事を減らそうと発信している税理士さんも多いですが、私自身は仕事を増やすフェーズもあれば減らすフェーズもあると思っているので、今回はその辺のお話を書いてみます。
仕事を増やすフェーズ
私自身は独立したときにお客さんはゼロの状態でしたので、やるべき事は自分の経理と営業活動がメインです。
それだけをやっていれば良いと言うわけでは無いのですが、営業の割合が高くお客様にいかにご依頼いただけるかを考えながら営業活動をしていました。
うまくいったこともあればうまくいかなかったこともあります。
報酬をいただくという意味での仕事が少なかったので食べていくために仕事を増やさないといけない状態でした。
誰しもそういう状態はあるかなと思います。
大手の税理士法人勤務でない限り給料もそれほど高くないのが業界の現状でもあり、わたし自身も事業資金が潤沢な状態ではありませんでした。
そのため食べていくために仕事を増やすフェーズは私には必要で、独立して3年目が終わるころまではやり不安も強く感じていました。
営業の成果も出始めてある程度の件数になってきたときにいきなりここからゼロになることは自分が病気やけがをした時ぐらいだなと思えるぐらいの状態となって初めて仕事をセーブするか私は考えています。
営業してお客様が増えてくるとそれはそれで楽しいものです。独立後の醍醐味というか魅力の一つがお客様により近いところでサポートできる、貢献できることです。
収入面でもお客様が増えれば増えるほど基本的には報酬も増えますのでやはりそれもうれしいですね。
勤めていると仕事だけ増えて給料が増えないみたいなことはよくありますので余計にかもしれせん。
仕事が増えてそれが報酬や収入に直結するという点では独立後はよりダイレクトですが、仕事を減らすフェーズとしてはどういうものがあるでしょうか。
仕事を減らすフェーズ
私が大事にしている目安の一つが件数です。確定申告の顧問のお客様も増えてきて、法人の顧問先も少しずつ増えてきています。
これぐらいあれば食べていくのにひとまず困らないという状態になれる件数の目安を持っています。
また相続業務やっているので、その相続業務をやるために顧問の件数をセーブしたいという考えもあり、今そのセーブしたいと考えている件数に近くなっています。
こういう場合には減らすフェースと考えて良いのかなと。
また全体として業務減らすというよりかは、例えば顧問契約をある程度減らすフェーズにしようと料金表やメニューの改訂も必要になってきます。
独立後の私の感覚ではあるのですが営業がある程度軌道に乗ってくると何かしら対策しないと仕事やお客様、顧問はどんどん増えていきます。
件数の目安はある程度収入の目安に直結する部分もあるので件数=収入と読み替えてもらってもよいでしょう。
件数の目安とは別に自分が思い描いていた時間の使い方ができるか、ということも意識しています。
確定申告の時期は今回は特に忙しさを感じたのですが、それは私のスケジュールの読みの甘さであったり、お客様とのコミニケーション不足に伴うものが原因でした。(前段の件数が多すぎたという判断ではないです。)
むしろ効率化できると考えているので、来年の確定申告時期はもう少し余裕のあるスケジュールにしていきます。
時間の使い方でいうと自分の時間や家族との時間をある程度確保したいと考えています。
件数の目安とは別に自分が思い描いた時間の使い方ができるか、その時間を確保できているかという事は改めて考えておきたいです。
もしそういう状況にないのであれば時間を増やすために仕事を減らすフェーズに取りかかった方が良いでしょう。
時間を作るということは仕事を減らすこともそうですし、効率化することにもつながります。
収入は思い描いていた金額になっていないのにもかかわらず、時間がないと感じる場合には料金表を改訂する必要がありますし、お客様に値上げの交渉することも必要になってくるでしょう。
値付けが間違っていたとも言えると思います。
収入があるけど時間がないと場合には、仕事を減らすフェーズになるのかなと。私はまだそこに至ってはいませんが、そう遠くない未来にそういう状態になるかもしれません。
まとめ
生活に必要な資金はそれぞれ違いますし、どれぐらい時間が欲しいかということもそうです。
事務所の規模も含めて自分の税理士業をどうしたいかなどいろいろ考えるべきことが多いので、とにかく仕事を減らしたい。とにかく仕事を増やしたいと考えるのではなく、自分がどういう風に税理士業をしていきたいか、また時間を作りたいか使いたいかを考えてみるようにしています。
動画販売ページはこちら