先日行ったセミナーで、私自身は発信で営業していくということを今のスタンスにしてやっていることをお話ししました。その中で、ブログやメルマガ、音声や動画などいろいろ発信のツールがあるのですが、それだけではダメだという話をしています。お客様の導線を考えたときに、事務所ホームページがあったほうが良いと考えていますので、今回その話をしていきます。
発信だけだと片手落ちになる
発信については、結構モチベーションがあってどんどんやっていきたいという人もたまに見かけるのですが、発信だけだとお客様がその記事を読んで依頼したいと思った時に「どこから?」というのがわかりづらいということがあり得ます。
例えば動画の概要欄に事務所ホームページや公式LINEのお問い合わせのURLを貼り付けるだけでも、導線という意味では私は良いと思っています。お客様からどのようにご依頼をいただきたいか、中身もさることながら、ルートもよく考えておいたほうが良いです。
私自身は独立してからすぐに事務所ホームページを立ち上げて、それを運用してやってきています。中身は少しずつ変わっている部分ももちろんあるのですが、基本スタンスとしては発信をして、それを見てお客様から依頼をいただくために事務所ホームページを用意しているということです。
逆に言えば発信をする事がなければ、事務所ホームページも不要なケースも多いと思います。
ただ、税理士事務所に依頼を初めてするような人だと、どんな人が対応してくれるのかがよくわからないというのは、わりと依頼にあたってのネックになる可能性はあります。そのため、事務所ホームページを用意して「自分はこういう税理士ですよ」というのをお知らせしておく。オンラインに置いておく自己紹介や名刺のようなイメージを持ってやっています。
事務所ホームページを用意することは大変か?
事務所ホームページを立ち上げると聞くと、税理士の勉強しかしていなかった私にとっては、なかなかハードルが高いものに感じました。
ただ、ブログをやっていた経験というのはやはり大きくて、それによって割とスムーズに、独立と同時の1月1日に事務所ホームページをオープンしています。
事務所のページを作りましょうという話をすると、結構二の足を踏む人も多いのですが、いきなり完璧なものを作るというのは難しいです。状況に合わせていろんなメニューを用意したり、価格も変えていったほうがいいし、発信の内容もその事務所ホームページの記事を載せられるところに載せたほうがいいでしょう。
セミナーやKindle本など、自分が発信のツールとして使っているものがもしあるのであれば、そういったものとの連携もしておきたいところです。
事務所ホームページはできればすぐに依頼があるというわけではなく、育てていくものだと私は思っているので、発信をしながら事務所ホームページに手を入れて育てていく。そんな意識で取り組んでいただくと良いのかなと思います。
私も特に漫画家や同人作家のお客様で、税理士に初めて依頼するような人だと、「事務所ホームページで顔が見れて安心したので依頼した」という話をよく見聞きしました。そういったことは今でもあり得ると思いますので、自分がどういう形でやっていきたいかを改めて整理してやってみてください。
まとめ
発信営業においては、コンテンツの継続した発信と同じくらい「お客様がスムーズに依頼できる環境」を整えることが重要です。
発信営業を成功させるための重要なポイント:
- 発信だけでは不十分 – ブログや動画などの発信はスタートに過ぎず、お客様が実際に依頼できる導線を整備することが必要
- 事務所ホームページは信頼の証 – 特に初めて税理士に依頼する人にとって、担当者の顔が見える安心感は大きな決め手となる
- 完璧を求めず育てる姿勢 – 最初から完璧なホームページを作る必要はなく、発信と連動しながら徐々に改善していく
- 連携を意識した設計 – セミナー、書籍、各種SNSなど、自分の発信ツール全体との連携を考慮する
- オンライン名刺としての活用 – 事務所ホームページを「オンラインに置いておく自己紹介や名刺」として位置づけ、信頼関係構築に活用する