10月になりましたのでもう年末も見えてきています。業界的には繁忙期が近づいてきていて勤めのときは「あーまた残業続くのか」と憂鬱でした。
独立してからはそういう感情はなく、いわゆる残業のような形で夜まで仕事ということもありません。
棚卸しをする理由と効果
確定申告業務は1~2月いっぱいまで、場合によっては3月の確定申告期限ぎりぎりまで業務が増えることが多いです。
法人顧問だけ、相続だけをやっていると無縁かもしれませんが、街の税理士の多くは個人の確定申告業務のご依頼をいただくことが多く業務量が増える傾向です。
営業面で言っても法人顧問や相続業務よりも個人の確定申告のほうがご依頼をいただきやすい、仕事を取りやすいということをわたし自身は独立後は特に感じています。
法人顧問は長いお付き合いになることが多いですし、毎年変更を検討するような種類のものではないです。
新設の法人は個人から法人成りしているケースだと個人で確定申告をしている税理士がそのまま担当する流れがあります。
またそうではない場合でも新設の法人に対しては税理士や会計ソフト会社がリストを使って営業していることも多いです。
相続業務はいきなりパッとご依頼をいただくことは少なくて、他士業や金融機関からのご紹介によるご依頼だとそのご紹介元との関係構築などに時間がかかりますし、誰かが亡くなることがキッカケですからコントロールがそもそもしづらいかなと。
そのような事情から個人の確定申告は報酬を抑えておくとご依頼はいただきやすい傾向はあります。
そのため、油断をするとどんどん増えていくわけです。
また独立して年数がたてばたつほど前年以前からの継続でご依頼をいただくこともありがたいことに増えていきますから自然と件数としては増加になる印象です。
だからこそ、業務を棚卸しておくことが大事で、自分のキャパシティ的にこれ以上ご依頼を受けても大丈夫かどうかの見極めがひとりでやっている関係からも大切になります。
結構な割合の独立している税理士は勤めているときの確定申告繁忙期の激務にネガティブな思い出を持っているものです。
受験生時代に税理士事務所に勤務しているとその繁忙期がために税理士試験の勉強が追いつかなくて最終的にフェードアウトするみたいなことも頻繁にあります。
自分が経験したことでこれはイヤだったなと思うことはなるべく避けたいですし、意識的にコントロールできるのが独立後です。
なので今の段階でわたしは毎年確定申告業務の棚卸しをしています。
10月末から11月初めごろには去年の確定申告をさせていただいたお客様には来年(つまり今年分)はどうしましょうか、ご依頼をいただけるのであれば年内に一度打ち合わせと年内分で可能な分の資料預かりの連絡をしています。
来年は個人事業主のかたでもはじめて消費税申告をするというかたもインボイス制度開始で増えるとみています。
ありがたいことに今年は現時点でもひょっとしたらご依頼があるかもしれないという事業所得のかたがちらほらいらっしゃいますので、年内で確定申告の受付を終了しようかといま考えています。
繁忙期にもやりたいことをやるため
まだ今の時点で決まっていないのですが1~3月はマラソン大会の時期で、いくつか申し込みをしています。
いずれも確定申告時期ですので本来なら躊躇するところかもしれません。
ただ、そんなことを考えていてはいつまでたっても自分のやりたいこと、やってみたいことを繁忙期にできません。
マラソン大会は特に事前の練習なども重要になってきますからそのために時間を確保することも考えなければなりません。
そう考えるとあたるかどうかは分かりませんが申し込みして自分のやりたいことを先に抑えておくのも良いのではと考えています。
予定が入ってしまえば仕事のことをもっと効率化したり何処かをセーブしたりいろいろと工夫するはずです。
わたしの場合はマラソン大会ですが、他にもウィンタースポーツを楽しみたいかたもいるでしょうし、旅行などにも行きたいというかたはいるはずです。
繁忙期がゆえにいろんなことをあきらめてよいものなのか。40歳を目前にいろいろと思うこともあり諦めないことにしました。
そのため仕事は前倒しできるようにしつつ、無理をしすぎない業務量のコントロール、実際の業務の効率化など取り組めることをやっていきます。
まとめ
いまは人を雇っていないのでひとりですべての業務に取り組む必要があります。そうすると自然とキャパシティも分かるわけでそれを超えて仕事をする必要が本当にあるのか。
また繁忙期にやりたいことを我慢してまで税理士業をたくさんやらないければいけないのか、というのを最近よく感じています。
確定申告業務の棚卸しで見えてくることもありますし自分がどうしていきたいかスタンスの見直しにつながりますのでまだやったことがないかたは是非トライしてみてください。