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確定申告業務の失敗と対策

確定申告業務の失敗と対策

独立してから7回目の確定申告時期です。これまで取り組んできたことで失敗したこともあります。確定申告業務の失敗と対策を書いておきます。

目次

確定申告業務の失敗

確定申告業務は年一関与という年に一回ドサッと資料を預かって決算書と申告書を作る、みたいな形でのかかわりがお客様のニーズとして一定程度あります。

税理士側も個人の確定申告はスポット業務という位置づけのことも多いため、仕事を取りやすい面もあるでしょう。

実際、私も法人顧問よりも確定申告業務のほうがご依頼が多い時期が続きました。

相続後の不動産の譲渡などの譲渡所得の申告や、それほど入力などがない不動産所得の申告なども同様に業務としてはスポットの位置づけだと受けやすくはなります。

私も3年目ぐらいまでは確定申告業務が多い状態が続いていたのですが、基本的に年一関与でもなんでも受けていたからです。

またスポット相談もいまよりも低価格でやっていたので、年明け後の確定申告時期にスポット相談が結構な件数の依頼があったこともあります。

こうなると通常業務を圧迫していくので業務時間を大幅に見直す必要があります。

相談だけならよいのですが、スポット相談で確定申告書の内容チェックまでお願いされるケースもあり、その場で断るのが難しいこともあって時間延長という形で受けていました。

あまり詳しく中身が見れるわけでもないので間違いがないかを軽く確認して申告内容を見ていく形にしかならず、それもスポット相談料金でというのはかなりしんどさを感じていました。

こちらがやっていることを掲示していなかったからというのもあるかなと。

私の経験した確定申告業務で一番のミスだったかなといまにして思います。

仕事のご依頼をいただけるのはありがたいことではありますが、それにも限度がありますし、漫画家・同人作家の方向けのサービス提供をするようになってからは特にスポット相談での申告書の内容確認依頼が増えました。

顧問を依頼するほどではないけれど申告の内容は心配だから見てほしいというのは気持ちとしてはわかりますがこちらの採算が合わないのと時間が大幅に取られることが問題点となっていました。

現状と対策

いまは確定申告書のチェックをしてほしいというスポット相談については基本的に受けていません。

やはり初見で大量に申告内容のチェックをすることはこちらとしてもリスクがありますし、目を通したことがある帳簿や入力内容で修正等ができてれば大丈夫そうだというのがわかっているからです。

あと年一でドサッと資料を預かってというのも新規の方は受付しないようになりました。

といっても独立当初にご依頼をいただいた方に関してはご継続の意思がある場合にはサポートさせてもらっていますが数件という感じです。

事業所得の場合は年一回の資料預りで年明けから作業するには申告までの時間が足りないのと、やっつけ仕事になりかねません。

いまでも年一回の資料預り、つまりは年一関与のご相談をいただくことがありますが、事業所得の方は顧問契約前提のご案内をしていますしメニューにも上げていません。

自分自身の意識として確定申告業務は顧問契約をするものではないという先入観があったように思います。

顧問契約があったとしてもクリニックなどの医療関係や士業事務所などの一部だったのかなと。

いまはインボイス制度が開始して消費税の課税事業者を選択する個人事業主の方も多いですし、個人だから顧問契約がスタンダードじゃないという考えを私はしていません。

実際のところ漫画家・同人作家・同人ゲームクリエイターの方の顧問のご依頼は定期的にいただいておりますし、ご満足いただけるサービス提供ができています。

自分の先入観も確定申告で業務量がパンクした原因の一つだったのかなと改めて感じている次第です。

まとめ

確定申告業務は独立後は受けやすいですが、仕事の取捨選択できる自由は独立後ならではなので自分がどういう業務をしてお客様に喜んでいただきたいかは改めて設計しなおしたほうがよいでしょう。

確定申告業務に関しては特に報酬面よりも時間がないことのほうがネックになりがちです。申告期限も年明けの資料預り段階から2カ月切るケースもあるわけですしスケジュールはタイトです。

その期間にやりたいことを大きく犠牲にしてまで確定申告業務を増やしたいかは今回の確定申告が終わってからでも考えて見直したほうがよいです。

私も確定申告関係の業務は新しく顧問契約をご検討の方もいらっしゃるので改めて見直す予定です。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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