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税金を減らせないなら契約しないと言われたら

税金を減らせないなら契約しないと言われたら

お客様にもいろんな考え方があります。

税理士に頼むのだから、税金が減らなければ意味がないと思うお客様も時折いらっしゃるわけです。そういうことをおっしゃるお客様とどう対応するかというのは悩ましいところかもしれませんが、ルールを決めておいた方が良いです。

目次

税金が減らないなら頼まないと言われたらどうするか?

私の中ではもう既に答えがでていて、そのように言われたのであれば、私ではサポートできないことになります。

もちろん節税についてはできる限りのことをやりますし、お客様が気がついてないことであったりリスクについてもお伝えします。

税理士に頼むと得をするかどうかはその状況にもよりますし、申告の内容にもよります。

私のお客様の相続税申告で以前ですが、広大地の特例の適用が漏れていたケースもあり、申告のやり直しをしたことがあります。

またつい先日の相続税申告では、亡くなったかたは結構前に相続税の申告を出したことがあるというふうにお伺いして、税務署で申告書を閲覧をしてきて、結果的には相次相続控除を適用できました。

このように結果的にはうまく税金が減らせるケースもあれば必ずしもそうではないということもあるわけです。

お客様がどこに価値を感じるかはこちらでコントロールできない部分ですが、私は自分の仕事が税金を減らすためにだけにあるとは思っていません。

そういう認識でいると税金が減らないなら頼まないと言われたら、むしろお願いされたらミスマッチなわけです。

ご依頼があっても受けないほうが良いかもしれないと感じますし、依頼があっても受けないようにしています。

自分が提供する価値を考えておく

税理士業は確かにお客様の申告書を作るということが仕事の柱の1つになります。

ただ申告書を作るだけというわけではなく、決算書や帳簿入力、入力に必要な書類をまとめたり。

私自身はお客様がめんどくさいと感じること、できないこと、できるけど時間がかかる税務申告関係をこちらで引き受けて担当することを価値提供のひとつとしています。

例えば漫画家や同人作家、同人ゲームクリエイターのお客様だと事務仕事が苦手な方が多いので、記帳代行から入力してサポートするということに価値を感じてもらいやすいです。

また、平均課税の適用ができると、前段で触れたように結果的に所得税が減らせたということもたくさんありました。

一方で例えば漫画家のお客様だと平均課税はいつか受けられなくなくなる可能性が高いです。

そうなったときに税金が減らないから解約をされるのかどうかですが、めんどくさい確定申告や決算書作成、日々の問い合わせ対応等について自分でやらないで済むというそこに価値を感じてもらえるのであれば、サポートを継続しやすいですし、ご依頼を継続していただけます。

大きな会社であったり、自前で経理ができるところであれば、記帳代行に価値があるわけではなく、日々の相談であったり、資金調達の話であったり、相続対策や事業承継の話、そういったところに価値を感じていただけることが多いです。

お客様がどこに価値を感じてもらえるのかを想定しつつ自分がどういうつもりでサービスを提供しているかは考えるようにしています。

いまでも記帳代行は悪みたいな認識の税理士事務所や税理士法人、会計ソフト会社などは多くあります。

私とはターゲットが違うとも言えますのでそこと競争したり比較することはナンセンスです。

記帳代行はいらないと考えているお客様に記帳代行をアピールしてもマッチしません。

自分がどういうターゲットに対して何を価値として感じてもらえるかを考えながら営業やメニューを考えています。

まとめ

営業というのはやはりマッチングの問題1つかなと考えていますので、自分が提供できる価値とお客様が感じてくださる価値をいかにミスマッチが少なくなるかということを考えておきたいところです。

今もそういうふうに考えながら、営業活動をコツコツと積み重ねています。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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