昨日、東京で桜の開花宣言が発表されました。
開花宣言と言っても、標準木(目安となる桜の木)に5~6輪咲いた状態とのこと。
この開花宣言って、ニーズあるんですかね?
ここ最近、税理士業界の、また自分の常識って
なんだろうと考えることがしばしばあります
税理士業界の常識
最初に面食らったのが、
税理士ではなくても「先生」と呼ばれることです。
税理士であるならまだしも、先生と呼ばれるほどの実績もなく、
転職してきた時から違和感がありました。
これはわたしの前職が医療業界だったことも影響しているかもしれませんが。
病院で先生と呼ばれるひとは、医師のみです。
ただ、税理士事務所の担当者がお客様のところに行くと
社長や経理担当者から「先生」と呼ばれることがあります。
金融機関なんかは特にその傾向が強いですね。
確定申告の地位が低いこと、これにも驚きました。
「地位」という表現のほかにウマい表現が思いつきませんが。
例えば、所得税の確定申告について、
資料をお預かりし申告書を作成して、報告するときには
基本的に電話のみで税額を伝えることが圧倒的に多いです。
わたしがお客さんならば対面で報告してもらい
何か税金対策などで出来ることがないか、聞きたいと思いますが。
どうなんでしょうか。
わたしの所属している事務所では基本的に電話で税額を報告するのみです。
かなりあっさりした感じです。
何万円、何十万円が所得税で4月20日に引き落としがかかるので、
預金の残高に注意してください。
資料と申告書のお控えは後日郵送でお届けします。
という、定型文のような報告が基本です。
法人の決算報告などの時には、もっと丁寧に細かく打ち合わせなどするのですが。。。
この差が何なのか、いまだによくわかりません。
わたしの場合は、不動産の譲渡所得税のお客様は原則、対面で内容を説明しています。
そうでなくてはならないと、わたし自身は考えています。
何故かというと、特に不動産の譲渡所得税のお客様は納税が高額になりがちです。
売買価額、所得金額が上がるにつれて、税理士報酬も上がっていきます。
税理士報酬があがる理由は、金額が大きくなるとその分、イロイロなリスクも
上がっていくので、税理士にはそれに見合った責任が発生します。
責任の重さと報酬は比例するという考え方になります。
所得税だけではなく、住民税や健康保険料にも確定申告の数字が跳ね返ってきますので
そのあたりも十分にご説明し、ご理解いただけるように説明をしたいと思っています。
そうでなくては、税理士報酬に対する納得感も得られないかと。
何よりも電話のみであっさりと説明されるよりも
対面してキッチリと説明してもらったほうが、お客様も安心です。
あとものすごく電話がよくかかってきます。
毎日それこそナン十件と入電しますが、
それにいちいち対応していると、仕事が進まないこともあります。
もちろん大事な連絡もあるのでしょうが、
そうでないことも多く。
先日は税務署までの道順を、会計事務所に聞いてきたお客様がいました(笑)
それも急ぎで、と。
困ったなぁというところですが、
それでも担当者は電話に出ていましたが。。。
電話で問い合わせる内容を事前に詰めておいたり
時間帯を区切ったり、イロイロと工夫が必要かなと。
その担当者曰く、
そのお客さんはVIPだから仕方がないのだそうです。
自分の常識
いまの事務所に転職してくる前は医療業界にいましたので、
税理士事務所の仕事や、雰囲気が正直言ってどんな感じなのか、
分かっていませんでした。
会計ソフトも税務ソフトもまず触ったことがなく、
いい意味で何も知りませんでした。
今は、業界に身を置く者として
イロイロな業界の慣習や常識にう~んとなることもあります。
そんな時は一歩引いて、本当にそれでいいのか?
問いかけることも必要かなと、最近思うようになりました。
少なくとも業界の常識に染まらないように
コッソリと抵抗していこうかなと思い立ち、ブログにてアウトプットしました。
税理士業は今後なくなるとか言われていますが、
業界の常識に染まっているとその流れに巻き込まれるでしょう。
それに抗い、流れに逆らって、逆に泳いでいけるぐらいになりたいものです。
そのためには、外の世界をよく見て、感じることも重要です。
まとめ
確定申告は終わりましたが、
個別のお客様ごとに振り返りをし、
業務内容をまとめておこうと考えています。
何のためかって?来年やらないつもりなので。
引継ぎのためです(笑)