京都市の観光公害についてちょっと考えてみる

バランスを取るのが難しい

バランスを取るのが難しい

おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

ぼくは京都市の南の端、南区に住んでいて仕事も自宅で行っている京都市民です。京都市は昨日から京都市長選が始まっています。

一住民として無関係な話ではなく、今後の京都市政が大きく左右されることになるでしょう。

そんな京都市長選の論点のひとつでもある観光公害について、京都市に住むものとしてちょっと考えてみます。

 

目次

観光公害とは

観光公害と書くと非常にネガティブなイメージがあるかなと思いますが、ここでは観光が地域に与える影響という意味で使っていきます。

 

京都市な日本でも、また世界でも有数の観光都市です。海外からの観光客の推移を見てもものすごい勢いで観光客が増えています。ぼくも京都駅を利用するとよく実感するのですが本当に海外のかたを多くお見掛けします。

右見ても左見ても外国のかた、というのはザラにある状況です。

 

京都市内でも少し大きな土地が開発されているなと思うとホテル建設の真っ最中だったりします。

また民泊を代表する宿泊施設も非常に盛んでして、一部地域では毎日のように大きなスーツケースを引っ張っていく旅行者を見かけるそうです。

 

観光客の来訪が経済を下支えしている側面があるのは重々承知したうえで、観光公害=観光客の急増に伴う地域でのトラブルとしては以下のようなものが報道されています。

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  • 地元の方も利用するバスが観光客が多くて乗れない
  • 夜中まで民泊施設等で騒ぐ
  • ホテル需要が頭打ちなのにホテルばかり建つ
  • 一部のマナーが悪い観光客が目立つ

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といったものが代表的に思います。

 

京都市内で税理士業をしているものとしてはオフィスが足りないんじゃないかというのは実感としてありまして、大型のオフィスビルみたいなものは新しいモノが建設されていないような感じです

 

もちろん観光業のお客様やそれに関連する事業をしておられる方は潤っておられるようですがそれもかなり限定的な印象です。

 

海外ではオーバーツーリズムという言葉で表現されることもある観光公害ですが、今まさに京都市中心部は特にオーバーツーリズム(観光客が過度にいる)状態かなというのが実感としてあります。

 

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観光で得られるモノ<観光で失うモノ

京都市に暮らすものとして、京都市の経済面ももちろん大事ですが生活実感として暮らしにくい街づくりというのもどうなのかなとは思います。

 

京都市の歴史として観光客を増やしましょう、ホテルを増やしましょうといった政策というか方向性で市政運営されていたのにもかかわらず、ここへきての選挙戦でいきなり観光公害を問題にし始めるあたり、市民としてはなんだかなぁと思うこともあります。

 

観光で潤う人がいる一方で市民生活に影響が出るレベルで観光客が急増している現状では、無計画すぎたんじゃないの?と思ってしまうのも無理はないでしょう。

 

これはニワトリが先かタマゴが先かという議論になってしまうのですが、インフラ整備をしてから観光客をたくさん誘致する、観光客がたくさん来てくれているのでインフラ整備をする、というどっちのつもりだったのかは気になるところです。

 

現市政を批判するつもりはないのですが、あれだけホテル誘致に躍起になっていていざホテルが増え始めて選挙が見え始めるとホテルはもう要らないという姿勢に転換するのは、本当にいかがものかなと見ていて感じるところではあります。

 

税金の面で考えてみましょう。

京都市中心部の地価はいまだかつてないほど高騰していますので、これが相続税に与える影響(不動産の財産評価という点で)は非常に大きなものとなります。

ご家族の構成、法定相続人の数にもよりますが、京都市内中心部に土地が2つあれば相続税についてケアをしなければいけない状態でもあります。

 

地価高騰が路線価に影響している側面はかなり大きいかなと。路線価が上がると納税としては苦しくなることが多いので、嬉しくないと感じる方もいます。

 

地価高騰という点で見ても、歓迎する人もいれば歓迎しない人もいますので、もっと広い意味で観光公害として捉えると利害が対立するのも無理はないでしょう。

 

観光公害の状況は、観光客が増えることで潤うひと・事業よりも地元の方で少し迷惑に感じているひとのほうが多いのでそういう声(オーバーツーリズム状態)が上がってきているのだと思います。

 

どなたが京都市長選で当選しても観光公害については効果的な施策を打ち出せないと、人口減少・少子高齢化が全国で見ても進んでいる京都市の市政は今後も苦しくなっていくでしょう。

 

また、京都市内の町家が置かれた状況というのはかなり厳しい状況です。

今の時点で残されている町家については景観を保持するという観点から取り壊しに制限がかかるケースがあります。そうなると利用価値として難しい町家で収益も見込めずただ放置するという空き家につながる可能性もあり、自由な不動産売買を制限している部分もあります。

 

実際、古くなった町家を取り壊したいけど市からストップがかかっているというの話は割とよく耳にするので、一個人の不動産売買を制限するようなことは取りやめていただきたいなと。

そのうえで補助をもっと手厚くするなり、尾道市とNPO法人が運営する空き家バンクのような施策も重点的・本格的に検討したほうが良いでしょう。

 

色んなモノの見方、感じ方はありますが、選挙に言って自分の考えに近い人に投票をするというのは自分の意思表示をという点でも大事なことだなと今にして思います。

京都市長選はこれまで以上に票が割れる予想が出ているので尚更注目ですね。

 

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まとめ

税金に関わる仕事をしていますが、税金と政治は密接な関係にあります。税収は国家の歳入にも大きな影響を及ぼすからです。

今回の選挙結果はかなり注目されると思いますので、一市民として注視していきたいと思います。

 

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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