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一年で顧問先70件獲得というワードのインパクト 

おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

先日からとあるところから頻繁に電話がかかってきているのですが、「一年間で顧問先70件獲得のメソッドを!」という文言が必ず入っています。(留守番電話のため)

単純に「す、すごいな」と感じる一方で、自分が果たしてそれをしてお客様に満足してただけるんだろうかといつも思います。顧問先の件数70件について少し考えてみましょう。

 

量と質の問題

顧問先の件数という意味で70件というのは相当に凄い数だと思います。もし仮に一年で70件の顧問先が増えたとしたら、1月でだいたい5~6件の新規さんがいることになります。

 

70件をひとりで全部担当できるかと言うと、仮に2ヵ月に1回の訪問頻度だとしたらひと月に35件。休みを考慮すると一日2件訪問して、そのほかの業務もする必要があります。

決算があればここに月6件ほどある可能性もあるので、もはや自分一人では絶対無理だろうなという予想しています。

 

だれかサポートしてくれる人がいないと絶対に仕事がうまく回らなくて、それだけならまだしもお客様に迷惑が掛かるんじゃないかなと想像します。毎日クレームの電話が入ってくるとか、問い合わせがある状況はあまり精神的にも良い状況ではないでしょうね。

 

サポートしてもらうにしても後方作業だけだと自分がお客さんを回って訪問する必要がありますので相当に時間がないという状況になります。仮に風邪でもひいてしまったら相当に予定が狂ってしまうことになります。自分の代わりがいない状況というのはそれなりにリスクがあることです。

 

作ってもらった資料チェックをしないでお客さんに渡すわけにもいきませんしチェック作業や申告書を作ることは自分が担当するしかありませんので、顧問先70件は相当ハードな日々になるでしょう。

 

お客様に提供する物の価値についても質の低下をかけなければできません。数が多いということはそれだけ一件にかける時間が少なくなるわけですから、チェックの質を向上させるためには工夫が必要です。

 

質を向上するためにはスタッフの仕事のスキルや効率化を考えなければなりませんが、その時間が取れるかどうかはかなり怪しいです。税理士事務所の一部にはスタッフはとっても全く仕事ができるような教育システムとして導入していない事務所があります。自分が同じ状況ならそこに時間をかけられる自信はありません。

 

そうなると質が低いものをお客様に提供することになりかねませんし時間がチェックする時間を増やさなければなりません。それなりに顧問料をいただかないとこちらとしてはビジネスとして成り立ちませんので、バランスを考えるのは非常に難しいです。

 

もし自分一人で顧問先70件あったら

もし自分が顧問先を70件持っているとしたら、お客様の求める内容にもよるかもしれませんが、かなり業務としてはパンクするでしょう。自分が何よりも自分がしっかりとお客様をサポートしようと思うとその件数をこなすことは現実的に難しいです。

 

きちんと仕事ができる件数になっていないと考えられるので、お客様の税務申告で事故が起きてしまうのではないかなと。

 

自分が体力的に精神的にしんどいだけならまだしも、お客様に迷惑をかけ始める状況というのは黄色信号でしかありません。いくら安く受注したとしても申告書を作ることについての責任が軽くなるわけではありません。

 

顧問先70件は事務所の状況や考え方にもよりますが相当に凄い数字です。ただ自分がそれを目指したいかと言うとそうではないので、冒頭で触れた営業トークについても相手が望んでいるかは確認したほうがいいでしょう。

 

そう考えると70件獲得した営業トークのほうはどんな風にお客様に説明をして決めてもらっているのかは気にはなります。営業力が相当高くないと難しいでしょうし。

 

自分がお客さんの立場なら

反対に自分がお客様の立場だったらどう思うでしょうか。税理士さんは常に忙しくそうにしていて事務所に来たり仕事の相談をすることはできません。

 

もし僕が税理士さんにお願いするとしたらもう少し話す時間を取ったり相談ごとができるような状況を作られているさんにお願いしたいなと思います。

 

一方でそういうふうに考えないお客さんもいるでしょう。資料を渡すので適切に帳簿を作って適切に申告書を作ってくれれば税理士と話しをすることはないと考える人もいます。

 

お客様の考え方は人それぞれですので、自分がどんな風に接してもらいたいかを考えておくことは大切です。

 

お客様へのアプローチとして自分がやってほしいと思える事を提供するというのはシンプルですがそれが一番自分にとっても良いことになります。

 

もし自分がお客様ならどういう風なかかわり方をしたいかを考えながら、自分の担当できる顧問先の件数やサポートの内容を考えていきたいところです。

 

まとめ

自分はお客様に見つけていただき選んでもらう立場であると同時に、こちらもお客様を選べる状況に独立するとなります。

そうなると10件の顧問先でも100件の顧問先でもお仕事が来て受注すれば本人の自由なわけですが、そこにはもちろん責任が伴うことになります。

バランスのイイポイントを見つけるための試行錯誤をしつつ、組織化するかどうかも考えておきたいところです。

 

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