独立前にやっておいてよかったことのひとつは先輩に話を聞く、ということ。最終的に独立するかどうかなど決めるのは自分ではありますが、考えるポイントが整理できます。
独立前に情報収集したいと思った理由
私の場合でいうと独立するまでに経験した事務所はひとつだけ、老舗の中規模税理士法人だけです。
職員数に対して税理士の数は多かったのですが、事務所に入ってから税理士登録した人もそれなりの数でした。
でも税理士として独立をした人は少ない、というかほとんどおらず、税理士登録人数が増えたのも自分が事務所に転職する少し前からでしたので、経験者が周りにいない状況です。
受験勉強の半分近くを税理士事務所以外で過ごしていたこともあり、受験生の友人知人も皆無でしたので、独立した人の話を聞く機会がまったくありませんでした。
そんな状況でしたので自分が登録した後のキャリアの選択肢は勤務のみ鹿周りにない状況です。
登録する前は全く独立について考えることはありませんでしたが、登録したらそれまでの試験勉強の時間は丸々浮きますのでいろいろと考えます。
事務所としては所属税理士として勤務してくれるならそれでいいという感じでしたし、事務所から独立をした人もいませんでした。
所得税理士としての仕事というのは自分の名前で申告書に署名をするわけでもなく、営業をするわけでもなく、税務相談業務は担当となりましたしある程度任せられる部分も増えましたが、税理士じゃないとできない仕事は私の場合はそれほど増えませんでした。
いろいろと考えているうちに外の話を聞いてみたい、見てみたいと思うようになり情報収集をするようになります。
主には本で、セミナーで人と会うこともありました。
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独立後の税理士に会いに行く効果
事務所においてキャリアプランを描きづらいということであれば積極的に外の世界を知ることも必要です。
私が所属していた事務所では結構閉鎖的な雰囲気もあり、外の税理士の活動を知る機会というのは全くありませんでした。（支部の委員会活動なども参加しなくてよいという感じでしたので）
情報を収集したいという場合にはすでに独立している税理士の話を見たり聞いたりするのが最も効果があると考えています。
なのでいまは独立した立場ではありますが勤務している税理士さんからご要望があればランチに行ったり話をしたりすることもあります。
独立している人と話をすると自分の独立後についてイメージがつきやすいというのがひとつめの効果です。
事務所の経験を複数経ていない場合には特に自分の税理士像が所属している事務所の所長先生だけになる可能性はあります。
情報としては少し物足りないのではないかなと。
いろんな話を聞き、また自分がこうありたいなと考えていたりとか、自分がやりたい業務をしている場合には非常に参考になります。
もうひとつの効果としては自分がホントに独立したいか分かる、ということです。
独立したいなと思うのは誰でもできますが、そこからホントに独立するかどうかは結構あつめの壁があるように思います。
というのも独立後は華やかに見えるかもしれませんがラクではないです。楽しいですけれど。
その部分も含めて話を聞いたときに果たしてそれでも自分が独立したいだろうか、と振り返ることになります。
つまり人の話を聞いて自分の覚悟を確認する、という感じです。
ある意味腹をくくるいい機会になるかと思います。特に大変だったことや苦労していることなどを見聞きすると、自分もその世界に行ったらどうなるか、やれるのか、という気持ちになったものです。
脅すわけではなく酸いも甘いも聞いておいて損はないと思っていますので、私もそういう機会があるときには結構あけすけにお話をしています。
kindleでの電子書籍にも書いていますのでもしよければ手に取っていただければと。
こうして独立後の話を本にしていたりまたセミナーをしている税理士もいますので機会を見つけて話を聞いてみて、できるなら相談をしてみるのもいいのではないでしょうか。
自分の本気度を試すことになりますが私自身はとてもよい経験になりました。
ある意味で独立前のその時間はとても貴重です、独立してしまうとその経験をすることはおそらくないでしょうから。
kindleで電子書籍を出しました。
まとめ
先日、所属税理士の方をお話をする機会があり自分の時のことをいろいろと思いだしていました。
あの時のアレコレは自分にとってとてもよい機会であり時間であり、自分の腹も話を聞くにしたがって固まっていったなと思っています。
もし今なやんでいるのであれば独立している税理士の先輩の話を見聞きする機会を作ってみましょう。
