先日ふとしたことで「お小遣いがいくらか」と知人(サラリーマン)から聞かれました。
久しくその言葉を使っていないなと思ったらお小遣い制度じゃなくなったから、ということに気が付いたのでアウトプットしてみます。
独立当初からここまでの金銭感覚
売上は何とか1年目からありましたがそれでも所得金額ベース(独立前の勤めの時は給与所得控除後、独立後は青色申告特別控除後利益)だと、1年目は勤めの時が多い状態です。
つまり持ち出しが多く、借り入れをしていましたがピンチも2回ほどありました。
借り入れで乗り切ったと言えます。けっこう支出が多かったので(交流会やソフトウェア代など)、アルバイトしないとまずかも、ということがありましたが何とかやれて食つなぐことができました。
2年目はというとコロナ禍の中ではありましたがおかげさまで少しずつ仕事が増え、収入も増え安定度が増します
上記の所得金額ベースで言うと勤めの時よりかは増えましたので少し余裕が生まれた、という状態です。
毎月の顧問料もある一定程度あるような形でしたのでそこから事業経費と生活費を賄える状態で、いわゆる「食べていけている」と言えたでしょう。
オンラインでの対応がコロナ禍という大義名分もあり、また相続関連業務はコロナ禍にあまり影響を受けなかったというのも大きいかなと。
顧問業務でも法人成りからの継続の方やホームページからも多くはないですがお申し込みがあり、金銭的な余裕とともに心の余裕も少し出てきます。
3年目は2年目と大きな違いはありませんでしたが経費が少し減少したのでその分利益が増えたようなイメージです。
その分、手残りが増えたとも言えますが、仕事量で言うと2年目のほうがバタバタと忙しかった記憶があります。
3年目は顧問の数が少し増えて、相続税申告の件数も増えましたが確定申告のほうが少し業務量を減らしたので、時間的な余裕があったような気がします。
ただ元から物欲があまり強くないほうなのであっても使わない、ということが続いているのと、いつ仕事が減り始めるか、という不安もあり投資などに回す分は増えましたがストックとしてのお金は増えました。
4年目は今年なわけですが相続税申告業務が多いので売上と所得はこれまでよりも増えそうな予測になっています。
金銭面では粗利100%ですから使わなければ減りづらいのはいうまでもありませんが事務所を賃貸したのとその物品関係で少し経費は増えそうです。
プライベートでの大きな買い物というのは独立後からこれまではなく、預貯金の推移としては増えています。
金銭感覚としては1年目から2年目途中ぐらいまでは結構きつく感じていましたがその後は必要なものは躊躇なく支払える、買えるという感覚です。
ただし無駄遣いをするという訳でもなくあまり物欲が強くないほうなので時々美味しいものが食べれたらいいかぐらいの感じです。
お小遣いはない ただし諸刃の剣
所得は一応順調に増えていると言えますが、プライベートで使うお金、いわゆる「お小遣い」というものは設定していません。
仕事で本を買ったりしていますし、必要なものは必要に応じて購入していますが事業に関係のあるものばかりです。
またプライベートは母と二人暮らしで基礎疾患を持っていることもありなかなか遠出したり旅行に、という機会もずいぶんと減りました。
使う機会が減った、というのがある意味正解かもしれません。
勤めていると基本的に給与は固定ですし、残業があると言っても金額的な上限は知れています。
今はというと相続業務の報酬が重なったりすると、勤めているときの何倍もの単月売上になることもあります。
入ってきたお金を自由に使えるという意味では独立後のほうが自由です。ただし諸刃の剣だと思っています。
というのも、自由に使えるお金を増やしたいと思うと仕事をどんどん安い価格で受けてしまう可能性があるからです。
こうなるとずっと仕事で忙しい状況が続き、心身ともに大きく疲弊してしまいます。
今のところひとりでやっているので心身の健康維持がより事業継続に大きな影響を及ぼします。
コロナに感染したりするとかなり不安になるでしょう。
いま使えるお金で得られる価値と20年後に使えるお金で得られる価値は違ってきます。
いま使えることを考えつつ、不自由のない生活ができることに感謝しつつ、新しいことにお棺を使える自分でありたいと思っています。
まとめ
稼ぎが多いほうがもちろん自由に使えるお金が増えるのは独立後の良いところでもあり税理士業の良い部分でしょう。
ただしお金を無理に増やそうとすると仕事が増えることになりがちですので、時間とお金のバランス、お金と体験のバランス、いろいろと考えつつやっていきたいところです。
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6月1日(土)独立5年経ってのぶっちゃけ振り返りセミナー