事業環境が変わるスピードが早くなって久しいですが、それは税理士業においても同じです。
環境が変わったときにピンチと捉えるかチャンスと捉えるか。
環境が変わり始めた
税理士業も変わらないようでいて変わってきています。
電子申告も一昔前までは使いづらいものでしたがいまは改善が重ねられてきて、電子申告ナシでは申告できない、という状況になりつつあります。
大企業ですと電子申告がマストになっていますね。
電子帳簿保存法も経理事務の仕事の仕方を大きく変える出来事でしたが少し肩透かしの状態です。
それでも電子でもらったものは電子で、紙でもらったものは紙で、なるべく紙をなくしていこうという方向性は変わりません。
記帳代行のしかたも変わりつつあってデータで資料をいただくことが増えてきました。
私が税理士事務所に入ったころはまだまだ通帳や売掛帳のコピーを持って帰ってそれを見ながら入力をすることが主流でした。
いまでもそのような仕事の仕方をしている税理士事務所もあるでしょう。
金融機関の口座とデータ連携できると、取り込みボタンで金融機関側のデータを持ってきてくれます。
クレジットカードもデータ連携していなくてもデータを取得することができるようになってきていて、CSVのデータ取り込みでも入力の手間はずいぶんと減ります。
記帳ひとつとっても環境がどんどん変わってきているのがよくわかります。独立してからのほうがこれらについては感度が高くなる傾向がありますね。
またインボイス制度もあと半年ほどでスタートです。
それに向けてやっぱりきちんとしておきたい、自分がどうすればよいか不安だ、というのは最近よくご相談内容としていただきます。
こういった新しい税金計算のルールやルール変更も環境の変化になってくるでしょう。
チャンスと捉えつつ絞る
では上記でピックアップしたことをチャンスととらえるかどうか。
私が税理士業界に入ったのは平成26年の春でした。それまでは会計ソフトにさわったこともなかったイチ税理士受験生です。
簿記論、財務諸表論、法人税法にも合格していましたが申告書もほぼみたことがない状態での転職です。
転職して少ししたら相続税法の基礎控除改正の平成27年を迎えて、事務所では相続関連の部署に配置となり相続税申告メインとなりました。
勤めている状態ではありましたが大きく環境が変わることを経験しています。
インボイス制度もそれに近いインパクトがあるのではないかと考えていて、これをチャンスと捉えるかどうかですが、私はチャンスと考えています。
どういうチャンスかというと税理士にお願いしたいけれど今までは自分でやっていた、というかたからのご相談が増えるチャンスとしてです。
まだ単発のご相談の余力はありますし、顧問についても規模にもよりますがまだ余力があります。
ただしガンガン拡大していきたいということではないのである程度絞りつつになるでしょう。
この辺りのさじ加減は難しいのですが、全部が全部、仕事の依頼を受けなくてもいいと私は考えています。
タイミングや費用との兼ね合いもあるでしょうし、そのための業務のメニューと価格をオープンにして絞っています。
まとめ
勤めているとある意味鈍感でもなんとかなります。仕事はたくさん振られてくるわけですし自分で営業活動しなくてもよいケースのほうが多いです。
独立後はそういう訳にも行きませんのでチャンスと捉えつつ絞りつつ営業活動をしています。
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