確定申告時期で忙しさがピークを迎える税理士も多いです。私も今年はお客様の件数が増えたこともあり、業務量としてはかなり増えました。そんな中でご依頼をいただくもお断りするケースもあります。税理士さがしの難易度は上がっているのでしょうか?
個人は受けないというスタンスが増えた気がする
私自身の事務所では、漫画家や同人作家、同人ゲームクリエイターのお客様が多く、社会保険対策ができるため、法人成りは勧めていない状況です。
法人成りのご相談があってもシミュレーションをすると大体が皆さんこの内容であれば個人でもいいかなぁというふうになることが多いです。
今のところは作家やクリエイターのお客様でどうしても法人にしたいという場合には他の事務所をご紹介したり、行っていただくようにしています。
他には顧問以外で不動産や事業のお客様もいらっしゃいますが、基本的に事業のお客様に関しては顧問契約でお願いしています。
最近の税理士の営業や動向などを見ていると法人しか受付していませんというところが増えているような気がします。
特に公認会計士出身の税理士さんだと確定申告業務まで手が回らないとか、報酬の多い少ないもあってか個人関係の税務には手をつけないという税理士も多いようです。
ということもあって、個人の受付をしていない税理士も増えたのかなあというのが私の印象です。
それに反していまはフリーランスになることや転職、副業などのハードルが低くなったのか、個人の確定申告の需要はあるようにも感じます。
需要と供給のバランスが取れなくなりつつあるといえるのかもしれません。
税理士さがしの難易度
私が税理士登録をした時ぐらいから税理士紹介会社の存在は幅を聞かせてきているようにみえます。
お客様に話を聞いても税理士紹介会社から営業の電話がくることが多いというふうに聞きますので、そう考えると税理士が自前で営業してお客さんを獲得していくのもハードルが高くなっている状況かもしれません。
税理士もお客様も紹介会社を使う事は選択肢の1つでありますので、そういうところでお客様を増やしていうのも作戦の1つではあるでしょう。
ただ個人事業主で事業所得の場合は顧問を探すよりも年一関与してくれるところを探しているかたが私の
周りだと多いです。
税理士側は精度や資料のやりとり、税務リスクの観点から年一を積極的に取ろうというのはあまり聞きません。
ここにまずギャップがありますね。
個人の方はどうしても顧問を頼むほどではないという意識の方も多いのか、あとは消費税の申告がでてきてから顧問を依頼しようという方もよく見かけます。
年一で年明けにドサッと一年分の資料を預かる、それを処理していくというのはこちらとしてもかなり大変な面もありますので、あまり受けたくないという気持ちもよくわかります。
私も年一関与は基本的にお受けしていません。
また、税理士側も受付を整備しているケースもやはり多く見受けられますし、確定申告業務に対してあまり良いイメージを持っていないも税理士もいるかなと。
また最近の物価高の影響もあり、税理士報酬を値上げしているところもありますので、そういった面でマッチしないケースもあるかなとも感じます。
またインボイス登録などをして消費税の申告が必要とかそういうことがあるとやはり税理士側としても気をつけるべき点が増えるため、報酬を上げざるを得ないのですが、それに対してポジティブに捉えられない事業主も多いのか、自分で申告をするということも選択肢に入っているようです。
会計ソフト会社で特にクラウド会計ソフトだと税理士は要らない、簿記の知識はいらないと謳って確定申告書を作れる機能を提供していることもあって、そういった事業主にとっては自前で申告を終わらせるというのも多いです。
ただそれとは反面、申告書を作ってみたもののやはりどこが合ってて、どこが間違ってるのかがよくわからないということもあるようですので、相談のニーズとしてはあるのですがやはり私の事務所でもそうですが、顧問契約のお客様が最優先になっていますので、報酬面も含めて受けきれないということはありますね。
まとめ
こういった事情を加味すると税理士さがしの難易度は今後も上がっていくと考えられます。
法人だと特にその心配は無い可能性もありますが、個人事業主だと受けないという方も特に若手や開業したての税理士も増えているかなと。
自分と合う考え方の税理士を探すためにも早めに動き出すのが良いでしょう。
早いところだと年内に受付を終了していることもありますので、そういう意味では年内のうちに税理士のあてをつけておくというのも、事業主にとっては必要なことかもしれません。
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