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記帳代行を業務の柱にするときに考えていること

記帳代行を業務の柱にするときの注意点

私自身は、記帳代行を業務の柱としていますが、発信をしている税理士さんの印象としては、多くが記帳代行をやらないという方向性での発信のように感じます。

記帳代行やりたいなと感じている方がいれば、参考になればと思いますので、今日は私が記帳代行をしている上で注意していることなどを整理してお伝えしてみます。

目次

業務量の見積もりと平準化

私自身は、漫画家や同人作家、同人ゲームクリエイターのお客様が多く、この業種の方は記帳をすることが苦手です。

もっというと事務仕事が苦手なわけですので、そういった方にとっては記帳代行含みの顧問契約というのが喜ばれるし、ニーズがあるというのは実感としてあります。

なのでまず最初に気をつけたいのは記帳代行をするにあたって、記帳代行を必要としない業種の方にマーケティングをしないということです。

自計化されている方に関しては、自計の内容でサポートしたほうがいいですし、記帳代行をしてほしいのに自計化を勧めるとミスマッチが起こりえます。

なので自分がターゲットにしたい業種や記帳も希望の方に向けて発信なども考えたほうがよいです。

私の感覚ですが、売り上げが1億円未満であれば、個人事業主であっても中小企業であっても経理担当の人がいる事業者は少ないです。

営業担当と製造、社長含めた幹部といったコアメンバーで業務を回しているケースが多く、総務の方がいても帳簿付けまで手が回らないというケースもよくあります。

そうでなくても今は総務経理のかたの人手不足はよく見聞きしますし求人を出してもいい人が来ないというのは中小企業回りで良く目にします。

経理業務は何も帳簿付けだけではなく、請求書の発行や支払管理、給与計算等いろんな部分が経理総務の方の仕事になります。

そこに記帳として会計ソフトを使って入力等ができるよゆうがあるかどうか。一般的な中小企業だと記帳代行のニーズはまだまだ多いというのが私の実感です。

なのでまずはターゲット決めるというのが大事ですし、ニーズがあるところで仕事をするというのは私は必要なことだと考えているので、自分がどういう業務したいかは整理しておきたいところです。

そこに向けて発信を通じてアプローチを考えるということが大事です。

業務の平準化

私が記帳代行で気をつけていることのもう一つが業務量を平準化するということです。

個人事業主の方だとやはり年一関与の形で年に1回まとめて資料を預かって、確定申告書を作るという業務が今でもある程度のニーズはあるかなと思います。

ただこれをやり始めるとおそらくですが、収拾がつかなくなるほど業務量が膨れ上がる可能性があります。

私は個人事業主の方の事業所得だけで年間20件ほど申告をしていますが、その申告の多くが1月から3月に集中することになります。

これがすべて年一関与だとその期間にまとめて帳簿付けをする必要がでてくるわけです。

効率化していたとしてもかなりの時間がかかることが考えられるため相当に時間に追われることになります。

そう考えると、その記帳の分量をできれば一か月ごとに平準化しておきたいところですし、可能な限り細分化して1~3月に集中しがちなものをならしたほうがよいです。

これは法人の顧問でも同じですが、記帳代行をするのであれば平準化するということ意識してやっています。

業務量の平準化と同時に、事務所内での業務の仕方の効率化もある程度整えておいた方が良いです。

私の事務所でいうと、紙で資料を預かるケースはほとんどなく、Dropboxをメインに資料の預かりやデータをお預かりすることにしています。

顧問先で負担になることで資料回収が滞ってしまうのは本末転倒なので良い形を一緒に探りつつ負担の少ない形を提案したりもしています。

まとめ

記帳代行をする場合にはある程度時間が必要ではありますが効率化や工夫のしどころは以前のクラシックな記帳代行と比べるとかなり増えています。

工夫できそうなところは工夫しつつ、自分がどういう軸で発信をするのか、またその軸を磨いていくのか。ターゲットも含めて考えつつ走っていくしかないです。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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