おはようございます、京都の所属税理士takasago(@co_develop)です。
平成最後の夏、税理士試験の夏、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
リーチの人は置いといて、来年の税理士試験に向けてそろそろ科目や
受験スタイルを考え始める必要があります。
ぼく自身は全科目を通信講座で合格しました。
特に学校から遠い地方で通信講座で勉強せざるを得ない人もいるかと思います。
そういった方の参考になればと思いコツをお伝えします。
ぼくの通信講座受験歴
ぼく自身は大学2年生の秋から勉強を開始しました。
当時の状況としては、昼間は派遣社員で仕事に行き
夜に大学の授業があって、という生活です。(いわゆる夜学です)
土曜日も普通に仕事してましたし、夜も授業です。
さらに日曜日は授業はないけれども仕事はあったりで。
代休なんかなかったですから13連勤なんかもありました。
ブラックですね(笑)
要は大原に通学する時間がなかったので必然的に通信講座を選択した
というのが本当のところです。
でも、通学講座が選択できたとしても選択しなかったのではないかと
今になってですが思います。(理由は後述します)
大学3年生→簿記論・財務諸表論ともにCD受講→簿記論合格
大学4年生→財務諸表論CD受講→財務諸表論合格
となり、普通で考えたら税理士事務所に就職するのでしょうが
ぼくのときはリーマンショックのすぐ後の就活でした。
全く箸にも棒にも掛からぬ状態で。
大学に入ったのも遅く=卒業時には25歳、
夜間コースだったため昼間に思う存分の就活時間もとれず。
結局は医療法人になんとか就職出来たので
正直なところ通学できるかな?と思ったりもしましたが、
ところがどっこいそのまま通信を続けることに。
医療法人勤務時代は土日祝日の出勤はもちろんのこと
そこに当直業務が加わります。朝9時から次の日の朝9時まで病院にいます。
これが月に6~7回あって、休みは不定期です。
もはや通信講座でしか受験できないことを悟りました(笑)
医療法人勤務1年目→法人税法CD受講→C判定
医療法人勤務2年目→法人税法CD受講→A判定
医療法人勤務3年目→法人税法DVD受講→合格
という流れです。
ここまでCD受講で押し通してきて、最終年はDVDに変更しました。
理由としては、もう一押しで合格できるかなという手ごたえを感じた段階で
音声から映像に切り替えてみようと思ったからです。
結果的にはこの判断は良かったのかなと。
通信講座については映像主体と音声主体のものがあります。
勉強方法は行き詰まったと感じたら
方法を変えてみることもオススメです。
ぼく自身はこの時点でも通学という選択肢はなかったので
音声から映像に切り替えてみた、というだけです。
法人税法を合格出来たら転職しようと考えており
法人税法合格通知が12月にきて、1月半ばには内定をもらっていました。
法人税法に合格することのパワーを感じた次第です(笑)
税理士法人勤務1年目→消費税法CD受講→合格
税理士法人勤務2年目→相続税法通学受講→A判定
税理士法人勤務3年目→相続税法CD受講→合格
という経過です。
相続税法を初めて受験した時にはある程度仕事のリズムもつかみ
基本的に土日がお休みでしたから
なんとなくどんな感じなんかを感じてみたくなり
大原簿記梅田校の土曜日終日コースを受講してみました。
とても分かりやすい授業ではあったんですが
2年目に通信講座に戻します。
最終的に5科目全部を通信講座受験で乗り切った形です。
通信講座のメリット・デメリット
受験生のなかには通信講座を選択せざるを得ないかたも多いかと思います。
どちらも選べるよ、というかたもいらっしゃるでしょう。
ぼくが考える通信講座のメリット・デメリットをまとめると
メリット
[list class=”li-niku”]
- 勉強の場所を選ばない
- ポイントがコンパクトにまとまっている
- 時間に融通が利く
[/list]
勉強の場所を選ばない、というのはどこでもできる、ということです。
ぼくの場合はCD通信が主でしたが、その講義CDをiPodにいれて持ち歩いていました。
ポイントがコンパクトにまとまっている、というのは解説中心の内容ということです。
通学授業は3時間=180分、一方ぼくの大好きなCDは72分。
通学授業ではおよそ120分で授業中にテストや模試を受けているので
解説の時間はほぼ同じです。
時間に融通が利く、というのは文字通り、通勤通学時にも
聞こうと思えば授業を聞けるということです。
デメリット
[list class=”li-niku li-mainbdr main-c-before”]
- 授業がたまる
- 学校に行かないと勉強できないひとには無理
- 家だと誘惑がいっぱいあって勉強できないひとには無理
[/list]
授業がたまる、というのは通信の場合、スケジューリングがとても大事になります。
よって日々のスケジューリングをこなせないと、どんどん授業がたまります。
学校に行かないと勉強できない人には無理、というのは
学校というハコでしか勉強できないなと感じる場合には
家では勉強できないししませんので、そういうひとは学校に行ったほうがいいと思います。
家だと誘惑がいっぱいあって勉強できない人には無理、というのは
家に帰るとテレビやら漫画やら、家のこともしないといけないしで
なんやかんや時間がとられて勉強できないというひとは
家で勉強しないほうがイイかと思います。
ぼく自身は
[list class=”li-yubi li-mainbdr main-c-before”]
- 勉強はひとりでするもの
- 通学の場合の移動時間がもったいない
- 復習に時間を掛けたほうがイイ
[/list]
という考えで勉強してきました。
特に税理士試験は復習=間違えたところを潰す作業と
なぜこの処理・判断なのか、という「何故」を考える時間が必要です。
授業を受けに行ってもどうしても受け身になってしまって
復習の時間が足りなかったというのが相続税法の初年度でした。
なので次の年は通信講座に切り替えたんです。
税理士試験の勉強は復習が最も大事です。
ぼくの場合、授業:復習=1:3の時間の配分です。
授業を70分受けたら、210分の復習時間が必要ということ。
ここには問題を解く時間は入りません。
間違えたところを潰して理解を修正するのと
理論を覚える時間です。
時間がかかるという意味では理論を覚えるのがやはり大変なので
意識して理論に時間をかけるようにしていました。
ぼくの場合、計算と理論の時間配分は1:2です。
授業を受ける以外に、自習というか自分で勉強する
理解を深める、考えてみる、そういう時間がぼくには必要だったので
通信講座でポイントを押さえた授業のほうがよかったんですね。
通信講座の上手い活用方法
ここからは通信で授業を受ける際にぼくが気を付けていたことと
オススメの活用方法をお伝えします。
通信の場合はスケジューリングが最もカギを握ります。
スケジュールする際には予備日、予備時間を意識しましょう。
いわゆるバッファ、緩衝材のような役目を半日でもいいので持たせましょう。
ぼくの場合は、土曜日か日曜日には
その週でこなせなかった分をやる時間を設定していました。
スケジューリングについてはこちらの記事に詳しく書いています。
↓
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スケジュールはキッチリ詰めすぎるとこなせなかったときに後回しになって
どんどんと後ろにズレていきます。
そうではなくて、スケジュールに余白をつくっておくことで
突発的な出来事でこなせなかった場合にもセーフです。
また、多くの通信講座では授業をコマ切れにこなすことができます。
通勤通学中などでもオッケーです。
時間を選ばないというメリットを最大限に活かしましょう。
通信講座の場合、模試やテストは郵送して添削してもらう必要があります。
添削後の答案が戻ってくるにはそれ相応の時間がかかります。
一週間とかはザラです。
なのでぼくは模試を解き終わったら、郵送前にコピーをして自己採点をしていました。
自己採点をしておいて先に間違えたところを
意識が高い状態で復習しておいたほうがイイです。
一週間後に解答が返ってきても内容を忘れている可能性が高いです。
であれば、答えも手元にあるのだから先に自己採点しておいて
最新の状態で復習したほうが良いです。
また、自己採点した解答と、講師が採点した解答を見比べましょう。
講師が何をポイントに採点しているか、よくわかります。
この「どこをみているのか」というのは非常に大切です。
税理士試験はブラックボックスで模範解答などはオープンにされていません。
問題の意図を理解して、ポイントを押さえた解答を作るためには
どこをみられているか?を意識することも重要です。
通信講座の自己添削はその良いトレーニングになります。
ぼく自身は理論に時間をしっかりかけて、添削問題を自己採点していたから
合格に近づけたと思っています。
ちなみに、大原簿記専門学校の税理士通信講座はCDはなくなりました。
か、かなしい(笑)
Web通信もいいのはいいんですが、定期的にCDが送られてくるのが
良かったりもしたんですがね。(強制的に意識させられるから)
Web通信だと忘れちゃいそうで怖いです。
ぼくだけかな?(笑)
まとめ
税理士試験の勉強方法はそれこそ様々です。
でも大事なのは自分に合っているかどうか、
しっくりくるかどうか、がとても大切です。
通信講座の場合は「自分でやる」というマインドが通学講座よりも必要です。
ご自分にしっくりくる方法を探ってみてください。