司法試験は受験生に対して丁寧だが税理士試験はどうか?

判決

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おはようございます、京都の所属税理士takasagoです。

ぼくの趣味の一つに行政、省庁のHPをネットサーフィンする、という根暗な(笑)趣味があります。

先日もふと、司法試験のことが気になって法務省のHPをポチポチしていたところ、税理士試験とは大きく違う点がありました。

いかに税理士試験がクローズドかがよくわかります。

 

目次

司法試験の採点実感とは

先日たどり着いた法務省のページがこちら

平成30年司法試験の採点実感

 

ご覧いただければお分かりになるでしょう。

論述構成などはもちろんのこと、採点をした考査委員の方々の採点に関してこんな答案が多かった、採点の方針について、さらには今後の法科大学院教育に求めるもの、という提言までされている。

 

ぼく自身この採点実感にはじめて目を通して、問題を解いたわけでも、内容を深く理解しているわけでもないが、感じたことが一つあります。

それはとっても丁寧だ、ということです。

 

税理士はもとより税理士試験の受験生がみたら多分みんな同じ感想を持つと思います。

考査委員(司法試験では考査委員と言うようです。税理士試験は試験委員)名簿までキチンと公表されていますし、コレだけ丁寧だと落ちても納得できるような気がします。

 

ぼく自身は税理士試験の受験生時代、というか税理士になってから税理士試験がとっても閉鎖的、クローズドだということに気が付きましたが(←遅すぎる!どんだけウブだったんだ)。

 

あらためてほかの国家試験の様子を垣間見ると、税理士試験がいかに閉鎖的かがよくわかります。

司法試験は受験生に対して丁寧だが、税理士試験はどうか

税理士試験は今年の合格通知から点数が分かるようになったとのこと。

ここだけをみれば、ええことやね、となりそうですが。

 

相も変わらず模範解答は公表されない(一部によると模範解答はないとされているらしい。。。)し、採点実感などはもってのほか。

司法試験を見習ってとはいいませんが、もうちょっとオープンにしてもイイのかなと。

 

やましいことがないのであればもっとオープンにできるだろう、問題ないだろう、というのは税務調査の時のあのビシビシとした雰囲気と同じです(笑)

 

税理士試験は現在、毎年受験生が減少しています。もうシャレにならないぐらい減っています。

けれども税理士の数は微増していっていると不思議な状況です。

 

つまりは税理士試験で合格する人が減っていてほかのルートで税理士登録をする人が増えているということ。

 

これは別にぼくが10年間を税理士試験に費やしたからどうこうではなく、もうちょっとだけでも丁寧になれば受験生も増えるんじゃないかと思うわけです。

 

税理士会の支部研修や配布資料でもよく受験生の減少が話題になり、税理士会として税理士という仕事の魅力を伝える活動を増やす、というハナシを耳にしますが。

もちろんそれも大事だけれど、他に(ここでは税理士試験)原因があるのではないか?と思うわけです。

 

コレだけ試験に関する情報がクローズドだともはや、税理士にさせたくない試験、だと思われても不思議ではありませんし、オープンにできない理由があるんでしょう、たぶん。

 

税理士試験のこのような状況を振り返ってみると、試験合格だけが税理士になる方法ではないよ、ということをことさら実感してしまいますね。

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まとめ

いちおう先に税理士になったものとして、税理士試験がより良いモノになるコトを願うばかりです。

もっといい試験にして、もっと魅力的な仕事であることをアピールできれば、税理士を目指すひとも増えてくると考えますが、どうでしょうか。

また会計専門職大学院の役割も今後は見直していく必要があるかと。

 

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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