業界の常識を業界の外の人にぶつけてみると面白い

ホンマに?

ホンマに?

おはようございます、京都のひとり税理士ジンノです。

業界の常識は、業界外のひとにとって非常識、というのはよく言われることですが、先日来そんな体験をたくさんしています。

認識のギャップはぼくにとっても攻めどころでもあります。

 

目次

税理士事務所のいわゆる訪問担当は無資格者が大半

これは税理士業界あるあるなのですが、複数人の従業員がいる税理士事務所ならこういうことが多いんじゃないでしょうか。

 

税理士事務所の従業員には訪問監査とが月次監査担当とか言われるポジションがありまして、簡単にザックリいうと担当者ですね。

 

法人の顧客について担当者が資料回収をし、月次入力をし、決算書・申告書を作り、報告をし、というのが担当者のお仕事です。

多いと20~30件ぐらいは担当を持っていて(これなら良心的なほうです)、俗にいう常に仕事に追われている状態です。

 

で、この担当者ですが、いわゆる無資格者=税理士じゃないひと、というのが大半です。

こういうと、たいていの人が「税理士さんは何してるんですか?」という素朴な疑問がでてきます。(そりゃそうだ)

 

ぼくも業界に身を置く前はこういうことをまったく知りませんでした。およそ5年ほど前は会計ソフトすら触ったことがない、ウブな税理士受験生でしたからね。かわいいもんです(笑)

 

それはさておき、税理士さんは普段何しているのか?というと、多くの税理士事務所では、担当者の指導・監督をし、担当者が作成した書類をチェックし、年に一回ぐらいはお客さんに会っとこうかなっていうぐらいで、外に出てこない人のほうが多いぐらいです。

 

お客さんと話をしなくて済むから税理士になりました、なんてサラッと言う若手税理士もいます。(あほかと思いますが)

 

そう、税理士さんはあまり外に出ないんですね。ぼく自身、前の事務所は比較的、税理士が多く若手が多かったのでドンドン行け、という業界の常識的な組織体系ではなかったのですが、無資格の担当者は確かにいましたし、自分自身も登録する前はそうでした。

それでもいざ自分が税理士になってイロイロな事務所の話を聞くと、本当に税理士は外に行かない人が多いんだなと感じます。

 

また、ぼくも業界に身を置いて税理士登録して以後、税理士が直接担当せず、無資格者が税理士のような顔をして(他意はないです)先生と呼ばれているのは、税理士法的にオッケーなのか?というのが疑問でした。

 

ぼくは別に先生と呼ばれたいわけじゃないですが、担当者は顧問先で税務に関する相談をバンバン受けている状態です。

でも税務相談というのは無償独占で税理士のみが担える業務であるはず。それをいくら税理士事務所の従業員だからと言って、無資格者が担っている状況は果たしてどうなんだろう、と思うわけです。

 

これは業界的にはグレーな部分のようですが、一部南のほうの地方では税理士法違反に該当というオハナシも出ているようです。

[sanko href=”https://123zeirishi.com/2019/01/21/violate-the-tax-office-please-be-careful/” title=”それって税理士法違反→大手税理士事務所は大丈夫?” site=”ひふみ税理士事務所ブログ”]

 

こういうオハナシを業界外のひとにすると、皆さんかなり驚かれます。

よもや自分が先生と呼んでいた税理士だと思っていたひと(悪質な場合は先生と呼ばせて税理士と勘違いさせている場合もあるとかないとか)が、本当は税理士じゃないと知ったらどう思うでしょう。

 

税理士に会えないんじゃ何のための顧問料か分からんですよね、ぼくが事業者ならそう思います。

 

これは弁護士さんも知らないお話のようで、先日弁護士さんとお話していても「それマジ?」って顔に書いてありました。

弁護士さん的には「あり得ない話」だそうで、弁護士が作成する書類や対応する相談は弁護士だからできるものなので誰か無資格の担当者は「できない」というのが本来ですと。

 

けどその弁護士さん最後にポロっと、「無資格の担当者に仕事がふれるなんてうらやましい話ですね」と。お忙しいとこういう思考になるのでしょう。何かが垣間見えたように思います。

 

ぼく自身はひとり税理士ですから、人を雇って誰かに仕事をお願いするつもりもなく、自分の身の丈に合った、誠実で丁寧な対応を税理士が直接するというのをウリにしていくつもりです。そういう意味では仕事の仕方は弁護士さん的な感じになるのかなと。

 

会いに来てくれる税理士を標榜していきます(笑)

 

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税理士の平均年齢は60歳以上。30代で独立はレアケース

税理士の年齢のお話も結構話題に上ります。

 

みなさんの税理士のイメージってどんなイメージでしょう。

中小企業の経営者やフリーランス・個人事業主の方にとっては、年上、もしくは自分の両親に近い世代、というひとも多いかなと。

 

その印象は非常に的を得ていまして、税理士の平均年齢は60歳以上とされています。一方の30歳代の税理士は全体の10%ほど。

これは日本の縮図を表していると言えるでしょう。(税務署OBの存在は間違いなく平均年齢をあげています)

 

税理士業界は超高齢社会なんです。

 

そうでなくても受験生は減少し、受験生自身も高齢化していると言われている中で、30歳代で税理士、かつ独立している、ブログ書いてる、となるとかなりとんがった存在でしょう。

 

ポケモンでいうとレアポケモン、ミュウやミュウツーとは言いませんが、ラッキー、ラプラス、カビゴンぐらいには普通に同列のレア度かなと。(わからなければ読み飛ばしてください(笑))

 

一方で業界の押し寄せる波として、クラウド会計や電子申告、マイナンバーカードなどイロイロと変化のスピードはすさまじいモノがあります。変化のスピードに対応できるかどうかで顧客の満足度が変わるというのはどの業界でも同じでしょう。

 

その点、ぼく自身は今年35歳になるので四捨五入するとアラフォー、いまはまだギリギリアラサーの見た目はオッサンですが新しいことは躊躇なく取り入れたい気持ちはハタチの税理士です。

 

若さというのも十分に武器になるのかなと独立後は少し感じています。いまはまだ武器と感じた経験が少ないですが、お客さんに選んでもらえた時に改めて尋ねてみたいと思います。

 

フットワーク軽く、柔軟に、かつ人の話をよく聞ける、会いに来てくれる税理士として京都で認知してもらえるように努めていきます。

まとめ

業界外の人と話をすると業界の常識とのギャップ、ひいては自分と業界の常識との違い、というのはウリになるなと。

市場という大きなザルがあるとして、そこに放り込まれたら、大きな石はのこり、小さな石は市場の外=ザルを通り抜けてしまいます。

大きな石になるのは難しいですが、網目に引っ掛かるようなとんがった石になりたいなと思う今日この頃です。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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