お金を取るか、時間を取るか、どっちがイイか

タイムイズマネー

タイムイズマネー

おはようございます、京都のひとり税理士ジンノです。

タイムイズマネーとはよく耳にしますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか。

ちなみに今ぼくは新幹線で名古屋に乗り込もうとしています。移動は時間とおカネのバランスを考えるときに非常によく引き合いに出されますが、じゃあ税理士業はどうか、考えてみましょう。

 

目次

名古屋までの移動、時間とおカネ

名古屋までの移動を例に考えてみます。

 

時間 おカネ
新幹線 34分 5,070円(自由席)
在来線 約2時間15分 2,590円
高速バス 約3時間 2,550円
自動車 約2時間10分 3,820円

※ジンノ調べ

 

新幹線で自由席であれば最悪、34分なら立っていてもすぐに着くでしょう。

在来線であればおカネは新幹線の半分ですが、かかる時間はおよそ4倍ということになります。

 

高速バスはサービスエリアに立ち寄ったり、他の場所を経由することもあるのか約3時間ですが、自分で運転する必要はないですね。

最後の自動車は自分で運転する約2時間10分を楽しく感じられるかどうかがポイントになるかなと。

 

このようにまとめてみると、やはりぼくたちはおカネで時間を買って生活しようとしているように見えます。

 

では在来線と新幹線の時間差およそ90分で何ができるか考えてみると、ぼくであればライトな内容(例えばハゲネタ)であればなんとか一本のブログ記事を書き切れるかなと。

 

タイムイズマネーとはよくいったもので、時間は有限だとぼくは考えていますし、ぼくが人生を楽しく過ごせる時間はあとどのくらいなんだろうか、とふと独立後考えたり。

 

これは独り言ですが、独立してから時間や人生について考え事をする時間が増えたように思います。このように考えると2,500円で90分の時間を短縮でき、90分が自由に使えると考えるとViva新幹線という感じです。

 

でも人間の価値観というのは多様です。

電車に乗るのが好きな方からすると電車に乗っている時間はおカネで買えない価値があるというでしょうし、自動車を運転するのが好きな方であればドライブの時間は貴重な気分転換というでしょう。

 

移動一つとっても何に重きを置くかで選択は変わってきて当たり前です。では税理士業はどうでしょう。

 

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税理士業、時間とおカネ

税理士業でよく耳にするのが、記帳代行について、です。

 

ある税理士さんが、記帳は税理士側で受けて会社の社長は本業に集中すれば良い、という考えだとします。

 

これは間違っていると言えるか、というとそうではないとぼくは思います。記帳代行の一つの側面で、実際、お客様からの記帳代行に対するニーズは今もあります。

 

記帳代行を税理士事務所にお願いする場合、記帳=帳簿作成の分、税理士事務所への報酬は高くなります。(一般的にはそうですが、月額顧問料をもらわないというスタイルの税理士事務所もチラホラ見かけます)

報酬が高くなる分、記帳する時間が会社側では発生しないので、記帳にかかる時間を税理士事務所への報酬、つまりおカネで買っていると言えます。

 

税理士事務所への報酬で買った時間を本業にあてれば、もっと本業の業績を上げれるし税理士事務所との関係はWIN-WINだ、とぼくも何度となく耳にしたことがあり、それも一つだなと思うわけです(この流れの場合、本業の業績が上がれば記帳代行の量が多くなりがちなので、税理士事務所に支払う報酬も高くなりがちです)

 

[alert title=”注意”]記帳代行業務は税理士がやらずに税理士事務所の事務員さんがやっている、というのは事実としてありますが、それは今回は一旦横に置いておきます。[/alert]

 

一方である税理士さんが、記帳業務は会社のおカネの流れを見える化するための大切な業務で、それを社外に出しているうちは経営管理が甘いと言わざるを得ない、記帳業務が自社でできるようにサポートするのがいい、という考えだとします。

 

これは間違っているかというと、これも間違ってはいません。

経理とは経営管理の略で、会社が自社のおカネの流れ、ストック&フローを理解していないと、経営判断や投資判断に支障をきたすし、業務の拡大が難しいという側面があるのもよく分かります。

 

自社で経理する時間や人手は必要かもしれませんが、税理士事務所に支払う報酬は記帳代行の分は安くなるでしょう。

でも会社や社長さん自身がおカネの感覚をつかめるということは色々と経営に際しての判断に有益に働くことは想像できるかなと思います。

 

自社での経理は時間がかかるけれどそれ以上に得られるものもある、という考えをぼくも採用しています。

でも最終的に税理士に求めることを決めるのは依頼者です。

 

どっちのスタンスでご自身がやりたいのか、税理士に求めることが何か、よくよく考えて税理士を選んでもらえれば嬉しいなと確定申告業務が終わった今、非常によく感じます。

 

独立ひとつとっても何に重きを置くかはひとそれぞれ、多様です。

 

自分で自由に使える時間が欲しかったから。

与えられる仕事じゃなくて自分で仕事を作る、自分のお客様を掴む、そういう体験を税理士としてしてみたかったから。

雇われ生活ではなくしっかり稼げるか自分自身に対してチャレンジしたかったから。

自分の可能性はどこまで拡がるのか体験しなければ分からないと思ったから。

 

これはぼくが独立するにあたって考えていたこと、重きを置いていたことです。

まとめ

時間とおカネのバランスというのは独立後ぼくもよく意識するところです。

時間は有限だ、というのはよくよく分かりますが、ついつい忘れてしまいがちな自分がいます。

おカネで時間を買えないか、変換できないかというのは忘れないようにしたいです。

今日、名古屋に行けるのだって雇われ時代では考えられないですし。

 

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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