おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。
税理士さんの仕事は数字を扱う仕事だから理系だよね、いやいや法律に関する仕事だから文系だよね。ぼくが大学の学生時代にゼミで話題になったことがあります。
当時は周囲にホンモノの税理士さん(有資格者という意味です)がいなかったので結論は出なかったのですが、今なら答えが出せるかなと。
税理士は理系なのか文系なのか、掘り下げてみましょう。
そもそも理系、文系とは
職業にもよると思いますが大人になっても耳にする機会がある「理系、文系」の区別。
一般的には学生さんが進路を決めるときに、その学びたい学問を選択する際の区別として使われ始めます。
中学校から高校へ進学するときに考えたり、多いのは高校生が大学受験などをする際に受験科目が学部によって大きく異なりますので自分の進路を「理系か文系か」決める「文理選択」をする必要があります。
一般的には文系は「人間の活動(社会や経済)に関すること」を学ぶ系統とされ、理系は「自然科学に関すること」を学ぶ系統とされます。
ちなみにぼくは大学に入る時に苦労したクチで実は元々は理系の学部(農学系)に行きたかったのですが、夢破れて文系の学部(商学部)に入ることになりました。
金融工学などそもそも経済に関することで統計や高度な数学を利用する学問もあり、この理系・文系の区別は日本においてのみと聞いたことがあります。
その区別そのものが大学進学時の便宜上のモノになりつつあるのかもしれませんね。
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勉強の仕方を考えてみると
税理士になるルートとしての試験勉強の面を考えてみましょう
一番よくあるパターンが日商や全経などの簿記から勉強を始める方が多いかと思います、ぼくもそうでした。
商学部に入って選択すべき科目の優先度としては簿記はトップかなと思います。とりあえず簿記はやっとけと先生は言っていました(笑)
ぼくも商学部に入って簿記の勉強をはじめて6月の日商簿記3級を取り、同じ年の11月に日商簿記2級を取り、そこから税理士試験の長い勉強が始まるのです。
税理士さんになる方の多くが、いわゆる会計学からのスタートが一般的かなと思います。なんですが、特に簿記の勉強は数字を使うシーンが多いですし、資格試験であればなおさらです。
そのイメージがあるので簿記=数字を扱う=理系、みたいな印象になるのかなと。
そういうイメージがあるので、商学部の学生さんは簿記をやる時に、「数学がキライだから商学部に入ったのに」という愚痴を言う人が必ずいます。
個人的には簿記レベルなら数学じゃなくて算数ですし、電卓使えるし、何ならおカネの計算の話なのでぼくはそういう意味で簿記を勉強するのが楽しかったです。
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税理士としての実感
税理士の仕事を考えてみると確かに数字を扱う仕事ではあります。
電卓を使用する機会も確かにあるので数字を使う=理系のイメージがあるかもしれません。
おそらく税理士界隈の外側から見ると理系かも?と思われることもあるでしょう。
税理士の出身学部の統計を取ったことがないのでハッキリとは言えませんが、いわゆる理系学部(理学部、工学部、農学部など)ご出身の税理士さんはあまりお目にかかったことがありません。
税理士の出身学部で見るとおそらく、経済学部・商学部・法学部・経営学部が多いと思われます。(コレも統計を取ったことがないので正確には分かりませんが、印象として)
税理士になるために学ぶ項目としては、会計学と税法ですがメインとしては税法になります。
税法は法律により定められた税金のルールの話なので、税金に関する法律ということで文系になるかなと。
結論を言うと、理系2割文系8割、というのが個人的なイメージです。
会計学は文系ではあるのですが確かに数字を扱いますし、税理士試験の簿記論については100%計算の問題なので、数字を扱うことに抵抗がなければとっつきやすいかなと。
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まとめ
まぁ異論はあるかと思いますが、税理士の仕事的には税法の話=法律の話がたくさんあるというかほとんどなので、文系かなと思います。
ただし外から見るとまた違って見えるのかなと思うので、どんな感じに見えるのか聞いてみたいなと思います。