SDGsの研修で知った「バックキャスティング」というアプローチ

スタートをどこにするか

スタートをどこにするか

おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

突然ですが、みなさんはSDGsって聞いたことあるでしょうか?ぼくはなんとなく、世界的な取り組みの例のアレぐらいな認識しかなかったんです。

先日、税理士関係の研修でこのSDGsについて学ぶ機会があり、その中でバックキャスティング思考が大切ですというお話がありました。

企業経営などにも参考になる話かなと思いますのでシェアさせていただきます。

 

目次

そもそもSDGsとはなんだろう

最近ではビジネスパーソンの胸元にカラフルなバッジが付けられているのを目にすることがあると思います。

あのバッジを付けているということは「SDGsに関する事業を行っている」という目安になるもので、17色のカラフルなバッジですから地味な色のジャケットなんかだととてもよく映えて見えます。

 

SDGsとは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の頭文字と最後のsをくっつけたもので、2015年9月に国連で採択された世界が目指すべき17の目標で構成されています。

17の目標にはそれぞれカラーが設定されていて、その色で構成されているのがあのバッジということです。

 

SDGs17の目標

 

17の目標は以下のものが列挙されています。

[list class=”ol-circle li-accentbdr acc-bc-before”]

  1. 貧困をなくそう
  2. 飢餓をゼロに
  3. 全ての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平等を実現しよう
  6. 安全な水とトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  8. 働きがいも経済成長も
  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  10. 人や国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさも守ろう
  16. 平和と公正をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう

[/list]

この17の目標はいわば大枠で、それぞれがより具体的になったものとして169のターゲットが設定されています。

農林水産省のホームページがとても分かりやすいのでご興味のある方はこちらをご覧ください。

SDGsの目標とターゲット:農林水産省

 

国際連合広報センターのホームページにはこのSDGs成り立ちの経緯なども広報資料として豊富にアップロードされていますのでこちらもご興味があれば参考に見てみてください。

国際連合広報センター 2030アジェンダ

 

日本における取組の遅さというのが研修で講師の方から報告されていました。このままでは諸外国から取り残されますよと。

取り残されるからやる、というのはまた目的と異なるかなとは思うのですが。

 

研修の中ではSDGsを実践していくうえでのキーワードとして「バックキャスティング」という考え方の説明がありました。

これは税理士として仕事をする上でも参考になる考え方かなと感じたので次の章で解説します。

 

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バックキャスティングが大事

バックキャスティングを英語で書くと、backcastingとなります。この言葉の対義語としてフォアキャスティング(forecasting)となり、テニスをする方だとこの言葉は身近かなと。

 

ザックリと図解するとこのようになります。

バックキャスティング

中小企業の支援が主なぼくたち税理士の仕事に当てはめて考えてみると、

フォアキャスティング=前年比〇〇%の増加または減少を目指す

バックキャスティング=将来こうありたいという企業目標(現状出発ではない)を目指す

というアプローチの違いに近いモノがあります。

 

あくまで現状はとりあえず置いておいて、どんな未来や到達点、ありたい姿を描いて、じゃあ現状からそこに行くまでどうすれば良いかを考えるプロセスをバックキャスティングなのかなと理解しています。

 

もちろん、税理士業において事業計画などを作る際には前年対比で数字を考えることも多いですし大切な面もあります。もう一方で、現状出発ではなく企業理念・目標として将来のありたい姿を考えることも大切。

SDGsにおいては基本的な考え方としてバックキャスティングを採用していますので、将来のありたい姿に対して今何をすべきかという視点で語られています。

 

SDGsに貢献できる技術の話においても対比で考えられていて例えば炭素の話を考えると

低炭素化=100のものを80や70、50などにすること

脱炭素化=100のものをゼロにすること

という対比で考えられています。

 

車でいうとハイブリット車と電気自動車の対比がイメージしやすいかもしれません。

日本はSDGsに対する取り組みが進んでいない現状がありますが、このようなブレイクスルーにつながる技術開発に期待があるそうです。

大企業と取引しているような中小企業ではSDGs的モノの考え方を求められるシーンが今後増えてくると予想されますし、最悪の場合は取引停止なんてこともあり得るかもしれないと。

 

企業活動にも影響してくるかもしれないSDGsの考え方は、学んでおいて損はないだろうなと感じています。

持続可能な開発を「経済、環境、社会、ガバナンス」の側面から問題を解決するために、自分の活動を見直すというのが必要なのかなと。例えば物凄く儲かっていても環境破壊が深刻だと持続可能な開発とは言えないということ。

 

色んな側面から企業活動を考える時代に入ってきているので、日々中小企業と接する立場としてお客さんから聞かれても多少なりともこたえられるようにしておきたいですね。

 

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まとめ

ありたい姿から課題を抽出して今どうするか、というのはまんま経営計画にもつながるお話かなと思います。前年対比と合わせて考えていきたいところです。

少しずつですが自分に出来ることはないか、学びながら考えていくつもりです。

 

昨日の一日一新

豚汁を作った

料理をすると無心になれるというか気分転換に良いですね。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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