税理士になるための近道は、あきらめないこと

諦めずに続けること

諦めずに続けること

おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

今年は独立に関するセミナーをやっていたこともあり、受験生の方と知り合う機会が多かったかなと。そしてあっという間にこの時期がやってきました。いよいよ明日、税理士試験の合格発表です。

受験生から時折相談があるのですが、諦めないこと、をいつもお伝えしていますので今日はそのあたりの話をしましょう。

 

目次

税理士業界に来て初めて気が付いたこと

ぼくは大学は夜間学部で仕事をしながら大学に行き、そのスキマ時間で税理士試験の勉強を始めました。

 

大学卒業後も税理士業界ではなく、就職に難儀をした末、大学4年生の年明け後になんとか医療法人の医療事務で拾ってもらい、そこで4年間過ごしていた経歴があります。

 

いずれの期間も大原簿記の通信制で勉強をしていたこと、あと全く周りに受験生がいない環境だった(医療法人で医療事務をやっている人に税理士試験の受験生はいなかった)ので税理士業界に対してまったくよく分からない状態でした。

それはそれでよかったかなと思っています。周りに影響されることなくコツコツと勉強することができたので。

 

考えるとこの時からひとりでやることが自分に合っていたのかなぁと思います。それはさておき。

 

法人税法に合格した後、税理士事務所に転職してきました。実務経験は全くゼロ、会計ソフトの名前すら聞いたことがなく、触ったこともない状態です。

なんとなく仕事のイメージはついていましたがそれでも会計ソフトを触ったことがない状態で、30歳を目前に転職してきたわけです。

 

やはりとても不安でした。自分がこの先やっていけるのか、また業界や事務所に合わなかったらどうしよう、と。(まぁ普通は勉強を始める前に考えるものですが、そのあたりはかなりのんびりしていました)

 

同世代の同僚もたくさんいましたが、40代、50代の先輩方もたくさんいて。

税理士事務所に勤務して初めて気が付いたのが、税理士試験の受験を諦めるひとが自分が思っているよりも多かったということです。

 

いわゆる上司と呼ばれる人に有資格者が少なく、おそらく受験していたけど途中でやめたんだろうな(プライドもあって諦めたと言うことは言わない)という方もチラホラいたり。

官報リーチが三年続いているとか、税理士試験を途中でやめて中小企業診断士の試験を受けていたけどそれもやめてまた税理士試験に戻ってきたけど一年でやめたり、という方もいて。

 

個人の判断なのでその点については何も言うことはありませんが、税理士事務所に勤務していると税理士試験にひょっとして受かりにくいのか、と不安になったのは今でも思います。

税理士業界に入って来る前は、実務を勉強しているんだから税理士試験でも有利だろう、と勝手に思っていたのですがそうでもないのかなと。

 

難しい試験であることは認識していましたが、突破するひとよりも諦めてしまったひとの方が多いかもしれない、というのは僕にとってはとても衝撃で。

 

その時にはっきりと「諦めたら税理士にはなれない」と意識したのを今でも思い出します。

 

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合格への近道は諦めないこと

ぼく自身の経験をお伝えすることにしましょう。

 

最終に合格した年はかなりハードではありました。それは自分自身のことではなく家族のことで。

家族が5月のGW明けに体調を崩して入院してしまい試験直前まで病院に通う必要が出てきてしまったのです。

 

仕事が終わったら病院に行き様子を確認して帰宅して身の回りのことや家事をしてさらに勉強をする必要がでてきました。事務所から病院までおよそ1時間半、病院から家まで2時間弱かかっていたので、入院した時は流石にヤバいなと思いました。

 

それまで試験勉強にかけていた時間が大幅に減ってしまい、かといって誰かに相談できることでもなく。職場でも入院していることは伝えていませんでした。

 

正直その時点で今年は受けるのをやめたほうがいいか、という思いが湧いてきたのも事実です。今年はあきらめたほうが楽になれるよな、と。

でも、実際にはその最終年の前年にも官報リーチで相続税法A判定という悔しい結果だったので、相当に勉強時間を確保してやっていました。その悔しかった気持ちを思い出したとき、自分に出来る範囲でやるしかない、と思えました。

 

それぞれ優先したいことがあるかもしれませんが、税理士試験の受験生の多くが試験を突破するにあたっていろんなものを犠牲にしている方が多いです。家族との時間、自分の趣味の時間、収入など様々あるでしょう。

 

あきらめると確かに楽になれるんですけどその犠牲にしてきたことが報われないんじゃないか、と。

そういう思いがあって何とか睡眠時間などもやりくりし最終の試験では合格することができました。それはあきらめなかったからで、もしあのとき試験を受けることをしていなければ、ひょっとするとぼくはいまも税理士ではないかもしれません。

 

遠回りしているように感じるかもしれませんが、あきらめないことが一番の近道かなと。

 

税理士になるためには税理士試験だけじゃなくて選択肢として大学院に進むというものもあります。

税理士試験の受験環境として残業が多いなど職場の状況が良くないなら転職するとか。家族のことであったりを優先するために少し受験から距離を置いて落ち着いたら勉強を再開するとか、色々選択肢があります。

でもそのなかに「あきらめる」というのを入れてしまうと税理士になるのは難しいでしょう。

 

諦めないで続けること、簡単なようで難しいです。

 

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まとめ

明日の試験発表があったらそれぞれまた違うステージに移っていくと思います。税理士になることをあきらめずに、自分の勉強する環境を整えることを意識してみましょう。

みなさんに良い結果が訪れることを心から祈っています。

 

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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