税理士試験の社会人受験生へ送る、朝100分勉強法のすすめ

朝型生活と受験勉強

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おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

今日から税理士試験の勉強を復活させよう、または9月からの勉強を継続しようと考えている方は多いかなと思います。

税理士試験の勉強でぼくが一番意識していたのが時間をどう確保するか、ということです。

たどり着いたのが朝100分勉強法(ぼくが勝手に言っているだけです)という、簡単に言うと朝早起きして100分勉強しようぜ、という早起き推奨勉強法です。自分は完全に夜型だ、という人には参考になりませんので読まないように。内容長めでもありますし。

お仕事してて勉強する時間が足りないなと思う方に向けて朝100分勉強することの効果やちょっとだけ根性論、気を付けることをお伝えします。

 

目次

社会人受験生には時間がない

社会人受験生には時間がありません。もちろん仕事が優先でしょうし、家族との時間も大切ですし、自分の時間も欲しいでしょう。

 

ぼく自身は大学2年生の秋から税理士試験の勉強を始めたわけですが、いわゆる夜学に通っていて昼間は派遣社員として仕事に行き、夕方から授業を受ける生活でした。この時からほぼ社会人受験生=仕事をしながら受験をするひと、という生活です。

 

学生時代にはほぼ専念していたかたが複数科目を取得して就職した際に税理士試験につまづく原因のひとつが、勉強時間を確保できないということにあるとぼくは考えています。

 

仕事を始めると覚えることは沢山あります。仕事の仕方、人間関係、いろんなことを覚える必要があるでしょうし、出張がある職種の場合は定期的に出張もある。また残業もあるでしょうし、ぼくのように当直業務で24時間勤務みたいなこともあり得るでしょう。

 

どうやって勉強時間を捻出するかが合格へのカギを握るといっても過言ではないです。

勉強時間が多ければ受かるかというとそういうワケでは必ずしもないのですが、可能性という意味では効果的に勉強していて時間が多いほうが合格の可能性は高くなっていきます。

 

税理士試験の受験生向けの専門学校のパンフレットには合格までの目安になる勉強時間というものがありますが、あれは少なくともこれぐらいはやってくださいね、というメッセージだとぼくは考えています。

 

参考にとある専門学校のHPから情報を引っ張ってくると

科目 目安時間
簿記論 400時間
財務諸表論 400時間
法人税法 600時間
所得税法 600時間
相続税法 520時間
消費税法 300時間

こんな感じなわけです。理論暗記の時間は含まれていませんみたいな注釈があることも。

そして最大の問題はこの勉強時間の目安はあくまで目安であって、効果には個人差がある、ということです。

 

マラソンは月100キロ走りましょうとか、150キロ走りましょうとか語られることがあります。目標タイムをクリアしたいならこれぐらいは少なくとも走ってないとキビシイよ、というのが具体的にあるわけです。

では税理士試験においてはどうでしょうか。

 

上述の表においてはトータルのしかも目安時間で、おそらく最速でメチャクチャ効率的に頭の良い人が勉強していた時間しか知らされていません。

ぼく自身が意識していたのは毎月100時間は勉強すると決めていたことです。

 

まずはご自分で毎月の勉強目安時間を決めておいたほうがよいです。その時間を一週間に落とし込んで、平日と土日に落とし込んでいく作業をしておくと自分がどれぐらい勉強すべきかというのを可視化できます。

目に見えるというのは結構大事で、社会人受験生の場合は特に時間があるだけ勉強するというのは無理ですし、時間があるだけ勉強はできないものです。そもそも時間がないので。

 

毎月の勉強時間を100時間とした場合、ではどんな風に落とし込んでいくのか、ここが大事になります。

 

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朝勉強することの効果

毎月100時間勉強するとして毎月を4週間と想定します。4週間であれば一週間に換算すると25時間です。25時間勉強できるように時間をやりくりするわけです。

 

時間が決まったら次はいつ勉強するか、を決めていきましょう。

 

社会人受験生の場合、朝か夜か、どちらかになるかなと思います。夜に勉強することも考えてみましょう。

社会人受験生の場合は残業や飲み会のお誘いなど勉強しない言い訳ができる環境です。

 

この勉強しない言い訳ができる環境というのは結構くせ者で、忘れた頃にヒョイっと顔を出してきます。

勉強したかったのにできなかった、という状況は気分が沈んでしまうものです。自分で決めたこともできないのかと、自己否定する気持ちも湧いてきます。

 

この言い訳ができなければいいかなと思い、ぼく自身は朝早く起きて勉強をすることにしていました。独立した今でも朝派です。朝は早く起きてしまえればあとは勉強するしかないわけなので、勉強をしない言い訳をしないで済みます。

 

ぼくの場合は、平日は毎日5時起床で100分勉強をしていて、お昼休みに20分。これで120分です。

帰宅後には疲れているでしょうから簡単に確認できることや理論を中心に30分とすると一日150分勉強できます。お昼と夜の20分、30分は電車通勤であればこの時間に充ててもよいでしょう。

 

平日はこのリズムで150分=2.5時間の勉強時間を確保し、土日はそれぞれ7時間ずつ。

これで一週間の勉強時間を計算すると2.5時間×5日間+7時間×2日間=26.5時間となって一週間の勉強目安時間25時間をクリアします。

 

ポイントは朝100分です。

朝の100分は起床してすぐですから、夜勉強するときのように残業や飲み会は関係ありません。脳もフレッシュです。つまり朝であれば勉強するしかない、ということで選択肢が少なく出来ます。

 

税理士事務所勤務の方にありがちな年明けからの繁忙期も朝に勉強する習慣がついていればあまり気にならなくなります。仮に21時まで仕事だとしても6時間睡眠を確保して朝5時に起きて勉強すればよいのです。

 

この朝100分で可能な限り集中して勉強をしておくことでその日一日、帰ったら勉強せなアカン、という変な圧迫感はなくなります。

何より勉強をしておきたいと思うのであれば、勉強それ自体がやりたいことになると思うのですがやりたいことを朝に出来るなんてサイコーだ、と自分に言い聞かせてください。(ちょっとだけの根性論)

 

夜100分よりも集中して朝100分のほうが断然勉強した感が自分自身に残ります。この勉強した感は大事にしてほしいです。

 

なぜ100分がイイかもお伝えしておきます。

税理士試験の受験経験がある方は何となくわかっていただけると思うのですが、本試験は1科目120分です。じゃあ120分でイイじゃんと思うかもしれませんが、本番ではその120分の時間の感じ方が全く違います。

 

ぼくは受験会場だけ時空がゆがめられていると感じたことがたくさんありまして、120分の試験のはずなのに体感としては100分に感じていました。

この本番では緊張感その他もろもろにより時間を短く感じる現象は本来の実力を出せないという影響を及ぼすことがあります。

 

なので、本番に弱い、緊張しまくる、時間が全然足りない、という方は時間を100分に設定して総合問題を解いてみてください。ぼくはコレが結構効果があったと感じています。

朝の勉強時間も試行錯誤してきましたが100分というのがぼくにはちょうど良かったので、みなさんも試行錯誤してみてはどうでしょうか。

 

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気を付けること

朝100分の勉強を継続するためには気を付けることがいくつかあります。習慣化することが最も大事なので、そこをクリアするために気を付けたほうがよいことを3つお伝えします。

 

習慣化までは66日、というデータ

習慣化するまでどれくらいの期間が必要かご存知でしょうか。

21日とか言われるのですが21日だと習慣になりにくいかなとぼくは感じていて、最新の研究では66日というデータがあります。

 

習慣化するまでは66日間平均でかかる、ということを念頭にコツコツ続けることが大事です。それぐらいはかかるんだなという覚悟はあってよいでしょう。

21日だと気が抜けていくとぼくは考えています。

 

完璧主義はやめる

うっかり二度寝してしまう、ということは人間だれしもあります。完璧なまでに自分を律することができる人は世の中にいますが、そうではない方のほうが多いでしょう。

 

仮に朝起きそびれてしまってもあまり気に病まないこと。完璧主義だと一度失敗しただけで非常に気持ちが沈みます。

どこかでリカバリーできれば良いですし、冒頭で一週間で25時間を勉強する目安とお伝えしましたが、ぼくがおすすめした方法だと26.5時間だったはずです。

 

1.5時間=90分の余裕を持たせています。仮に朝起きそびれても100分ですから、90分の余分があるという心の余裕が生まれます。そもそも25時間だったはずだからです。朝の勉強時間を100分にしているのはこの点も考慮してです。

朝やる勉強の準備をしておく

朝起きて歯を磨いたり顔を洗ったりというのはもちろんやってもらって構いませんが、さて机に座ってから勉強道具を出したりするのはやめましょう。時間がもったいないです。

 

これはぼくの中学生時代のエピソードなのですが、授業のチャイムが鳴って先生が教室にくるまで時間があります。その間、およそ2~3分かなと思います。(チャイムが鳴る前に教室に出発する先生もいらっしゃいますが)

ぼくはチャイムが鳴ったらその授業のスタートする教科書の箇所を開いて眺めていたんですね。(マジメな学生です)

 

するとある先生が教室に入ってきて生徒にこう言うわけです。

「周りを見回してみなさい。テストの点が高い子はみんな教科書を既に出して準備ができているよ」と。

中学生時代は比較的成績が良かったのですが、準備を自分自身が意識したこともなく、また周りの勉強ができる子がどう過ごしているかは気にしていなかったので、その時に初めて周りを見て確かにそうだなと思ったのを今でも思い出します。

 

次の日の朝にするべき勉強の準備は寝る前に整えておきましょう。朝起きたら勉強するんだという刷り込みを自分にしておくのです。

実はこれは二度寝を防止するのにも役立ちます。勉強しようという自分の準備が目に入るからです。

まとめ

やり方の工夫は必要です。何がダメだったかをしっかりと考えつつ自分に合ったやり方を身に着けていきましょう。

色んな先輩税理士さんが自分の勉強法を開示してくれていますからいいとこどりでイイと思います。

ぼくのおすすめした方法がイイなと感じたなら、ぜひ明日の朝からやってみましょう。行動あるのみです。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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