むかし不眠症になったことがある話 

寝れないという恐怖

寝れないという恐怖

おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

実はむかし不眠症になって睡眠導入剤を服用していた時期があります。医療法人勤務時代に事務当直と税理士試験が重なっていた時期でおよそ2ヶ月ほどでした。

 

そのときは税理士試験の法人税法に合格して転職をし今は全く何ともないですが、自分の周りに体調が悪い人がいるとよくそのことを思い出します。

 

あまり楽しい話ではないですが振り返ってみます。

 

目次

睡眠時間がバラバラに

事務当直と聞いてどんな勤務をイメージするでしょうか?病院によっても違いますが、ぼくが勤めていた病院では朝9時から次の日の朝9時まで。

 

日中は通常通り外来等の対応をしつつ、夜は自分がファーストで電話に出て受付業務、会計業務、あとは病院内の見回りと、病棟からご家族がきますという連絡があれば起きて待機している、といった内容です。

 

忙しさは日によって違いますが、土日はやはり忙しく(二次救急の病院だったため)年末年始も関係がありません。

 

夜は寝られるのかというと患者さんがひっきりなしの時には横になることすらなく、起きているしかありません。(防犯上の理由等から)

 

一方で今日は静かだなぁと思う日もあって22時を境にピタッと患者さんが朝まで来ない、みたいなこともあります。

 

朝9時からの勤務ですから当然眠たいわけですが仕事がありますし、事務方としてはひとりで当直していますので何かあれば自分が対応する必要があります。

 

この事務方がひとりしかいないという状況は割と大変です。ドクターも看護師さんも複数いますが事務は自分一人ですので、普段とは違うイレギュラーな事態が起きてもだれにも頼れないわけです。

 

仕事のプレッシャーがそれなりにある状態で、月に6~8回ほど当直を担当していました。

 

当直の時は朝から次の日の朝まで勤務をし、その後は解放されます。だいたいその次の日が休みに設定されますので勤務体系でいうと、「当直、明け、休み」でセットです。

 

このセットを月に仮に6回担当すると、6回×3日=18日、月8日が休みだとするともうこれで26日です。普通に仕事に行ってその日に返ってくる日は5日しかありません。

 

明けの日は帰宅したらその日は仕事が終わっている状態ですから、何をしてもいいわけですがとにかく眠たいわけです。仮眠を取って夕方まで寝てしまうと、今度は夜が寝られません。

 

これ幸いと法人税法の勉強をして朝方まで起きていても、その明けの次の日は休みなわけですからまた朝から昼まで仮眠。

 

そんなことを繰り返しているうちに睡眠時間がバラバラになり、相当に不規則になっていきました。

 

そんな中でも法人税法3回目の受験で、もうここに賭けるしかない状況でしたので(相当時間をかけていましたし、受からないプレッシャーがかなり強くありました)勉強はしたいわけです。

 

通信授業だったので余計に寝る時間を勉強に割いたり、当直中に勉強したりといった形でムチャをしていました。

 

どうやらおかしいなと思い始めたのがゴールデンウィーク頃です。

 

実力判定模試が始まった頃からプレッシャーもありどんどん寝られなくなり、当然のように成績も落ち始め、悪循環の真っただ中でした。

 

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勉強が終わっていないのに寝る恐怖感

今思うとハードだなと思うのですが当時はリーマンショック後で景気も下向き、就職も大変苦労したクチなので不満不平よりも、早く税理士試験の法人税法に合格して転職したいという思いが強くありました。

 

税理士試験の受験生の多くは税理士試験を突破するためにいろんなものを犠牲にすることがあります。

 

時間や趣味もそうですし収入かもしれません。

 

そういう犠牲にしてきたものがあるとよりプレッシャーとしては高まってきます。

 

ぼくは事務当直の仕事それ自体は嫌いではなかったですし、静かな真夜中に一人で当直窓口で税理士試験の勉強をしてたのは今となってはいい思い出です。

 

ただ睡眠時間がバラバラになり始めたことで勉強に集中しづらいと感じていた自分もいて、実力判定模試(大原)で思うように点が伸びなくなると、眠たいけど寝れないから勉強する、勉強したいから寝ない、寝たら勉強できなくなる、という強い恐怖感を抱くようになりました。

 

どこかですっぱり断ち切るしかないのですが、身近にいた看護師さんに相談してみたら内科の〇〇先生に相談してみたらどうかと。

 

自分が不眠(当時は全くそんな意識もなかったのですが)であることを認めたくないと言うか、病気じゃないし気合で何とかなると思っていたのですがそれは違うと先生に言われました。

 

勉強が落ち着けば飲まなくても済むようになるだろうし、ちょっとの間、体と心を休ませるために軽めの眠剤を処方してもらうことになりました。

 

最初は物凄く抵抗があったのですが、飲むと自然と眠くなってよく寝られるようになりました。巷でよく聞く起きた時にクスリが残っている、みたいなこともほとんどなく。スッキリと目覚めることができました。(個人差あると思います)

 

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結局どうなったか

ドクターと相談の上、税理士試験の2週間前に一度お薬をオフにしてみようと。

 

勉強をしているのをご存じだったので影響があると良くないし、模試の成績もだいぶ良くなってきていたので、大丈夫だろうという判断だったようです。

 

実際、試験の2週間前からは当直も減らしてもらって(上司が受験に対してとても理解がある人でした)、当日は万全の体調で臨めました。

 

その後は結局は税理士試験も一旦区切り(かなり手ごたえがあったので理論だけ年末の合格発表までやっていた程度)にし、ゆっくりと事務当直の回数を元に戻しました。

 

それ以来、眠剤は飲んでいません。環境が変わって状況が改善し、試験という不安の元から解放されたからだと考えています。

 



まとめ

心身の不調は誰にでも起こるものです。ぼくのように意固地になって受診しなかったり環境を改善しないともっとこじれる可能性もあったわけです。

 

人間だれしも波があるものですし、恥ずかしいことでもないので、不調を感じたら立ち止まって休む、続くようなら受診してみましょう。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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