記帳指導でやっていること、心がけていること

記帳指導で やっていること

こんにちは、京都の税理士ジンノです。

今年の秋から税務署から税理士会の支部を通して記帳指導の担当をしています。指導回数も半分を過ぎご協力いただいて順調に進められています。

記帳指導でやっていることなどを整理します。

 

目次

記帳指導のスタンス

いまわたしが担当しているのは税務署から税理士会、支部に依頼があったものです。ほかには商工会議所からの依頼があるようです。

 

記帳指導の依頼者はその募集している会などに応募して選ばれて秋ごろに税理士の担当が決まり連絡があります。

 

この際、依頼者の税理士報酬の費用負担はないです。

会場で集まって会計ソフトの使い方から説明するタイプの記帳指導と、税理士が一対一で個別対応するタイプの記帳指導があります。

 

今回は新型コロナウィルスの影響もあり会場での集合タイプはなく個別対応のものしかないとのことでした。

 

そして個別対応でも可能な限りオンラインで対応するようにとのお達しがあり、内心ほっとしました。

 

というのもパソコンがある程度使えることが前提になっているからで、いまどき手書きで複式簿記の帳簿を付けて、帳簿を締めるなどとてもじゃないですが効率が悪すぎてできません。

 

もしパソコンじゃなくて手書きでとか言われたらそれだけで別料金をお願いしたくなりますね。

 

今の会計ソフトは結構手取り足取り、こうやってください、ああやってください、と指示を出してくれますので納税者の方も便利に感じられると思います。

 

幸い税務署側からも会計ソフトの指定はなかったのでお使いであればそれを使ってもらって、もし使っていなければ弥生会計などおすすめをいくつか提示しています。

 

いきなり会計ソフトはなぁという場合にはExcelでもオッケーにしていて最終的には会計ソフトにインポートする形で考えています。依頼者の方も納得済みです。

 

記帳指導の回数は4回。もし最後の4回目で申告ができなければ5回目まではOKとなっています。

 

4回の内訳としては、1,2回目は記帳の仕方とチェックが主です。3回目が決算の話、4回目が実際の申告までを一緒に、という内容です。

 

最初にスケジュールを決めて依頼者の方に同意を取り進めていきます。

この辺りの進め方はある程度税理士側に一任されているようで時間帯や日時なども柔軟にやっている人もいればそうではない人もいる模様。

 

わたしはというと夕方は18時まででお願いしていて土曜日も対応可ということにしました。

 

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やっていること、心がけていること

今回は7人の方の担当となり9月からスタートしています。全員が12月中に3回目が終わる予定で組んでいますが7人なのでさすがにスケジュール管理が大切です。

 

わたしにも記帳指導以外の直接ご依頼をいただいているお客様がたくさんいますのですべての時間を記帳指導に割けるわけではないです。

 

なので、こちらのスタンスとして初回に以下のことをお伝えしました。

・記帳指導という性質上こちらで入力はできない
・入力されたものをチェックしサポートするので事前に入力していただいている状態が前提
・もしスケジュール変更があれば事前になるべく早くメールで連絡してほしい

 

これらを最初にお伝えすることは大事だと思っています。

依頼者がやってもらえると思っていることでもこちらでできない可能性もありますし、旧友しておくのは大切です。

 

皆さん費用負担のことを気にされる方もいらっしゃいますが今回は無料だけどもし直接ご依頼いただくのであれば有料になる旨もお伝えしています。

 

ボランティアじゃないですよ、というのはそれとなくお話している次第です。(いくらとか具体的なことは言いませんが税務署から税理士会を通じて報酬が支払われているということを聞かれれば説明しています)

 

今回は7人の方の担当をしていますが対面でという強い希望がない場合やパソコンがあまり得意ではないケースにおいては対面対応をしています。

 

この辺りも初回の記帳指導の時にお伝えしています。(初回は対面を希望されるケースが多くそのあとはオンラインでとなる方が複数人いらっしゃいました)

 

オンラインのシステムの使い方(zoomですが)は税務署のほうからもきちんと案内されていますし仕事で使っている方も多いので意外とスムーズでした。

 

記帳指導の内容としては1~4回まで何をするかというのが記帳指導の連絡票のようなもので決まっていますので、その内容については随時ご案内しています。

 

また事前にzoomのURLなどをメールでご案内する際にも今の時点でわからないことや宿題を出すことが多いので(といっても順調な方が多いのでこのまま帳簿付けを進めてくださいというぐらいですが)、進捗状況などは確認したりしています。

 

各記帳指導の回でお伝えすることをお伝えしたら、聞きたいことなどを伺って最後に次の予定の確認をして宿題を出していました。

 

このまま進めるようにということもそうですが、マイナンバーカードやICカードリーダーなどの取得も必要となりますのでそういったご案内をしたりと。

 

普段お客様に接するのと同じように接すればよいかなと考えています。一回の面談時間は限られていて90分です。

 

お互いに時間制限があること、ほぼ毎月わたしがチェックするという緊張感も依頼者の方には良い方向に働くのかなと思ったりもします。

 

うまくいくパターンだと感じるのは、やはりご本人がやらないといけないと思っていて、実際にやろうとしてくださっているケースです。

 

記帳指導という側面からこちらで入力をしたりということができませんので、ご本にが帳簿付けをしていることが前提、わからないなりで結構ですので。これも都度都度お伝えしています。

 

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記帳指導で得られることはあるか

ものすごく高額な報酬が支払われるというわけではないので正直仕事があって食べていける方は無理してやらなくてもいいとは思います。

 

今回、わたしの担当している方はみなさんパソコンがそれなりに利用できて帳簿付けも順調です。

 

そうじゃない場合にはやはり大変でしょうし、ドタキャンもあったりといろいろストレスに感じるかもしれません。

 

依頼者のかたの費用負担がないことは差し置いても、税理士にサポートしてほしい方と接する機会というのは税理士として大事にしたいと考えています。

 

どういうところで躓くのか、どういう疑問や不安があるのか。普段接するお客様とは違った業種の場合もありますし、そういう点では新鮮です。

 

普段接する方よりかはより帳簿付けについて初心者という点も通常とは違った形ではあります。

 

ここからお客様になりうるかというと未知数ですが普段と違った形で接する良い経験になっているかなと。

 

より分かりやすくお伝えする工夫をこころがけていきたいです。

 



まとめ

記帳指導は独立して日が浅い税理士に割り当てられることが多いです。年数がたつとあまり当てられないようなのでもしチャンスがあればいちどやってみるのもよい経験になるでしょう。

何年もやる必要はないかと思いますが、以前よりかはオンライン対応が可能となって記帳指導もやりやすくなっているようです。

 

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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