仕事を受ける基準の考え方はいろいろ

お仕事の依頼を 受ける基準も自由

独立をするといろんなところからお仕事の話が来ることがあります。種まきをしているとどこでどう芽が出るかはわからないものですが、芽が出て育った時に収穫するかしないか仕事を受けるか受けないかも自分で決めなければいけません。

 

独立前ですと自分が仕事を受ける受けないはあまり考える必要がない(否やはなし、イエスかハイかどっちか)のですが、自分がどんな仕事を受ける基準を設けるか。ここを少し書いてみます。

 

目次

出来る、出来ないという基準

出来る出来ないという基準があります。

 

この仕事経験ないけどな、ということもあるわけですがよほど難しい事案でなければ受けられることが多いでしょう。

 

言うても実務経験2年を経て独立しているわけですからある程度は経験している可能性が高いです。

 

いわゆる税務についてはそうですが、例えば組織再編や外国関係、M&Aなどその実務経験を積んだ事務所での経験がなければ難しい部分もあります。

 

出来る出来ないというルールに基づくとできる業務のほうが割と多いように思います。

 

これは「やりたいかどうかとは別」です。

例えば記帳代行をやらない、という税理士さんは私の周りにも多くいらっしゃいますが、経験や物理的にできない、というわけではなくやらないと決めているということです。

 

出来る出来ないの基準もあったほうがいいでしょう。

 

私でいうと、組織再編、M&A、外国関係の事業については経験がなく、得意としている税理士さんや公認会計士さんがいらっしゃるのでそちらにお願いしたほうがいいんじゃないでしょうか?と考えています。

 

実際、私は事務所HPにはその旨を掲載しています。

出来る業務は積極的に受けるというフィルターでもいいですし、出来る業務は絞っておくというフィルターも。

 

大事なのはそのフィルターを依頼者から見えるところに置いておく、掲示しておくことです。

 

必然的に種まきの仕方や水のやり方も変わってきます。出来ない業務の種まきを一生懸命して芽が出ても収穫できない、しないわけですから。

 

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高い、安いという基準

仕事を受ける基準として自分の単価、実入りががいいかどうかも大事な基準です。

 

きゅうりをたくさん作ってスーパーに卸すのか、メロンを少なく作ってお菓子屋さんやパーラーに卸すのか。

 

生産物には単価がありますが仕事にも単価があります。これをどこまで意識するか、基準とするか。

 

記帳代行は安いと割が合わないと言われますが、仕事の仕方次第な部分もあります。

 

データ連携が比較的進んでいて入力の手間が少ない、もっと言うと工数が少ない記帳代行も増えてきています。

 

それでも記帳は自分でやったほうがいい、やるべきだ、と思えばそれでよいでしょう。

 

もっと単価の高い業務に集中して取り組みたい、ということであればそういう種まきの仕方が必要です。

 

少なくともクラウド会計ソフトなどとはお付き合いの仕方が変わってくるかと思います。

 

出来る出来ないの基準をクリアしている業務があるとしましょう。例えば個人事業主の確定申告がここに100件あります。

 

全部事業で青色申告です。一件いくら設定ならやれるかどうかというのはなんとなくでも考えておいたほうがいいです。

 

ある日突然目の前にそういう業務が来る可能性はゼロではないわけです。

 

お仕事の依頼のされ方にもよりますが、100件まとめて2,000万円なのか、一件30万とするのか。

 

こうなってくると出来る、それなりの報酬だし、ということであれば請けるのも一つです。でも100件も事業規模の確定申告があるととても大変だと思います。

 

確定申告業務で顧問じゃないとなると記帳代行だとまず無理そうです。資料収集から帳簿付けをしてとなるとそれだけを一人でやるのはマンパワー的に難しいです。

 

高い、安いもそうですが自分のキャパシティという点でもその仕事を受けて自分がしんどくならないか、割に合わないと思わないか、という基準もあったほうがいいですね。

 

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合う、合わないという基準

ひとまず食べれるようになってから、という前提はつくかもしれませんが、仕事を受ける基準として合う合わないという基準も持っておきたいところです。

 

仕事の依頼のされ方でなんとなくわかるものですし、この辺りはお互いの感覚になりますのである程度の経験則が必要となります。

 

相手が合うと思っていてもこちらが合わないと感じることもあります。

 

逆はあるでしょうか?合わないと感じている人に仕事を依頼することは通常あまりないと思いますが前段の高い安いの基準で相手からすると合わないけど安くしてほしいから、という依頼動機は成立します。

 

お互いに丁寧に接したいところです。

 

こういうことを書くと、合う合わないというフィーリングで仕事を選ぶのかと言われることがあります。

 

確かにそうなんですがそれは誰かに言われる筋合いはないですし、自分の仕事を受ける基準として合ってよいものだと私は考えています。

 

じゃあ自分が我慢してまで仕事受けなければいけないかというと独立後に基準を設けていると少なくなっていきます。

 

お願いしてよかったと思っていただきたいし、お願いされて良かったと思いたいというのは素直にそう考えています。

 

相性の良い、よさそうなお客様にご依頼いただくためには自己開示も必要です。

 

上記のような基準として受けられる仕事、受けられない仕事、価格表、考え方やスタンスをどういう形(テキスト、事務所ホームページ、メルマガ、ブログ、ブックレット、パンフレット、動画など)でも発信することにしています。

 



まとめ

自分がどのようなルートでお仕事の依頼を受けたいかは独立後は自由です。

紹介で仕事の依頼を受けることもありますが、いろんなルートがあってもいいですし、より相性が良いと感じられる相手に見つけてもらうという方法もあります。

考え方やスタンスを見えるところに掲示しておくのは効果的です。

 

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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