一方の話だけを聞いて判断するのはリスキーだよというはなし

試算表が来ない!ボトルネックはどこ?

一方の話だけを聞いたり見たりというのは意外と多いものですが、一方の話「だけ」で判断するのはリスキーです。

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ガンダムで学んだ立ち位置で見え方が変わる

私は機動戦士ガンダムシリーズが好きなのですが、なんで好きかというと勧善懲悪という訳ではなくお互いの思想や主張があるからなんですよね。

シャアが言うことにも一理あるわけです。取る手段の是非は置いておいて。

アムロは何にも考えてないというわけじゃないですが、目指すところがあるシャアのほうが思想は強いです。

お互いがお互いの考えを戦闘だけに限らず、ぶつけ合うわけですが、正解がない部分もあります。

立っている場所で見える景色が違うというのが、ガンダムシリーズのアニメ作品において特に重要な部分じゃないかと勝手に思っています。

なのでひとつの事象が発生してそれについて見聞きするシーンがあっても一方だけの見方だと偏る可能性があることをアタマの片隅に置いています。

試算表が来ない、遅いという話

TwitterなどSNSやリアルの場面でもよく見かけたり話を聞くのが、「試算表が来ない、遅い」という話です。

再生案件だったり事業再構築だったりでコンサルタントや中小企業診断士がサポートに入っている場合には特に見かける内容です。

体制としては顧客→税理士側で帳簿付け試算表作成→顧客→コンサルタント等という流れなわけですが、どこで詰まっているか、ボトルネックはどこか。

いわばコンサルタントから税理士側へのクレームのようなものなのですが、一方的な話だけだと何とも言い難いです。

時々聞かれるわけですよ、神野さんのところは試算表はどれくらいで上がってきますか?と。

そんなもん個別事情によりますから。

クラウド会計で共有しているところだとものすごく速い場合もありますし(翌月5日までにできているケースはあります)、ゆっくりしているところだと2カ月後みたいなこともあります。

データをお預かりしたり資料を預かったりすることでしか試算表を作って、帳簿を仕上げることはできません。

試算表と一言で言っても速度重視で精度は落ちてもいいのか、精度はこれぐらい欲しいとかいろいろあります。

で、税理士としてはある程度精度があるものじゃないと自分の気が済まない、というケースは往々にして見聞きしますし理解できます。

なんでかというと税理士という仕事は貸借を合わせる、数字の精度を確かなものにするというのも仕事の一つだからです。

そこをおざなりにしたくないという気持ちは私も税理士なのであります。

どこがボトルネックなのか

一方で早く試算表をみて施策を打ちたい、というのも分かります。ただ試算表が来ない、遅い原因はたくさんあります。

どっちのせいというのもありますし両方のせいということもあります。

税理士側が試算表をいつまでに提供する必要があると認識していないケースもあるでしょう。

いままでは2カ月後だったものを急に1カ月後にしてくれと言われてもオペレーション、組織体制が追い付かない、ということもあるかもしれません。

何のための試算表か、というのはそれぞれ考え方がありますし、それこそ試算表を見る人がそれで何をするか、どう見るかによります。

税理士側に問題があるケースもあれば顧客側に原因があるケースも実際のところはあります。

帳簿付けに必要な資料がそもそも来ていないと試算表どころか帳簿付けもままなりません。そういうもんですから。

きょう資料を預かって明日できるわけじゃないんです、インスタントラーメンじゃないんです。

試算表が遅くなる原因はホントにいろいろあるのですが、税理士を変えて早くなるかもしれませんしそうじゃないかもしれません。

ボトルネックがどこかによって取るべき方法が変わってきますので、やはり「試算表が遅い」というだけではなく「どうすれば早くなるか、そのために取るべきリスク(精度の一定程度の低下など)は?」と考えてやるしかないです。

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まとめ

試算表が来ないのはどこが原因かボトルネックか、中にいるとわからないこともあるやもしれません。

税理士を変えることのストレスは顧客にとっては意外なほど大きいのですが、それで解決するなら税理士を変えればいい話です。

水が流れるように障害物を上手によけながら行きたいところに向かえるようにしたいところです。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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