税理士事務所で働いて面食らったこと

税理士事務所で働いて面食らったこと

これまで2つの税理士事務所で働いたことがあります。ひとつ目は1週間もたたずにやめました。ふたつ目のところは4年8か月ほど勤めて、そこで税理士登録の要件(わたしの場合は2科目合格で5科目揃えて実務要件)を満たしての登録です。

税理士事務所で働いて面食らったことはいくつもありますが、いまから仕事をしたいと考えている方にとって良い情報になればと考えてこういうことがあるかもしれない、と心づもりしておいてもらえればと。

目次

人間関係の面

どこにでもいるという訳ではないですが、税理士事務所だと一定数、受験生がいます。そして受験をあきらめた人というのも一定数いるのが自然です。

そういう人たちが気に入らない受験生や後輩の仕事の邪魔をする、なんてことが時折発生します。

別に放っておけばいいのにと思うのですが敢えて邪魔をするのですからたちが悪いです。

他業界から入ってきた身として受験生が周りにいなかったこともあるので余計にそういうことに対してびっくりしました。

ひとつ目の税理士事務所はそういうところが顕著でしたのでそれだけでもイヤやなと思っていたのですが、そういうのって外から見ている、就職前の段階ではわからないものです。

面接に行ったときの雰囲気から感じ取るほかないかもしれませんが、わたしは税理士法人や会計事務所の面接を受けるときにはそれ以来必ず「その事務所で税理士登録をした人はいるか」というのは確認しています。

就職や転職の際にサイトがあれば税理士の数は確認できることがありますし、エージェントが入っている場合には税理士の数は把握していることが多いです。

ただ税理士がいてもその事務所で税理士登録をしたかどうかは分かりませんので面接で聞きたいこととして確認していました。

そこでちょっとでも言い淀んだりすることがあれば黄色信号です。

なんのために税理士事務所に就職・転職するのか。税理士になるためです。

そのためその環境が整っていないと思われるところで仕事をすることは自分にマイナスになる可能性が高まります。

少なくとも邪魔をしてくるような人がいる職場だと仕事のこと以外でストレスがたまりますのでオススメしません。

邪魔してくるだけならまだしも怒鳴ったりパワハラ気味に接してくる上司や同僚、先輩がいる割合はなぜか高いように思います。

今時そんなことないでしょと思うかもしれませんが、比較的家族経営だったりして閉鎖的なことも多く、これらのことはたった10年前の業界でも普通にある話でした。いまでもないとは言い切れないですから気を付けるにこしたことはないです。

仕事の面

仕事の面もいろいろとありますが、業務について教えないというのはよくある話です。

とりあえずやってみて、みたいな感じでの丸投げが多いので、過去の元帳や入力されたものを元になんとかやったりします。

仕事がないよりかは適度にあったほうがいいのですが、いわゆる個人の確定申告時期の繁忙期やキャパシティ越えの受注でスタッフが全く定着せず、残業だらけみたいなこともあります。

業務量の把握をしたりマニュアルを作るみたいなことが文化としてない事務所が多いのでそれも致し方ないかもしれません。

個人事務所やスモールな規模の税理士法人だとOJTという名の無茶ぶりが多い印象です。

効率化に全く取り組まない事務所もあります。

会計ソフトもいまやクラウドやデータ連携が進んできている状況ですが、まだまだ通帳のコピーをクライアントから預かってそれを手で会計ソフトに入力する手打ちも残っているようです。

わたしが勤務していた事務所は軒並みそのような感じでしたし、いまも変わっていないようです。

仕事に対する工夫はあまり求められないことが多かったので淡々と粛々とやっていくという感じでした

ひとつ目の事務所で特に驚いたのが会計ソフトの勘定科目コードというものがありそれを3日で覚えてくるようにと言われたことです。

検索すれば出てくるものですしクライアントによって異なる部分もあるのですが、それを担当が予定されるところを全部覚えてくるように入社初日に言われました。

会計ソフトすら触ったことがなかったのでかなり面食らったのを今でも記憶しています。

結局は3日で覚えられなかったので辞めたのですがそのことを伝えるととても驚いていたので、合わないんだろうなと。

まとめ

どんな職場でも人間関係や仕事でいろんな悩みがでてくるものです。

でも出来ればそういうものを排除して、特に税理士受験生は試験に受かることをまず最優先にした職場選びもよいのではないかなと考えています。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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