顧問業務の件数のボトルネックはどこか

顧問業務の件数のボトルネックはどこか

事務所を開いて5年経ち、いろんなことを考えるようになりました。収入の柱としてあるのが税理士顧問業務です。

ひとりでやっているから、ということは抜きにして顧問業務の件数のボトルネックはどこになるかなと想像しています。

目次

顧問業務につきものの決算はどうか

顧問業務につきものといえば決算です。決算のための顧問業務といっても過言ではないでしょう。

それぐらい法人であれば事業年度末から2カ月、ないしは3か月は決算業務が通常の月次にプラスされます。

個人であっても事業年度末=年末から3か月半で申告期限ですね。

では決算業務がネックになるかというとじつはそうでもないかも、というのがわたしの実感です。

もちろん初年度は大変なのですが、年度を経るごとに、その会社や個人の決算の回数を重ねるごとに負担は軽減されていきます。

初年度が仮に100だとすると、次の年度は80ないし70になり、3年目になると事業の中身が大きく変わらなければ50ぐらいのエネルギー必要度、ということは起こりえます。

エネルギー必要度は時間に置き換えてもらってもよいです。初年度はいろんなことに気を使いますしイチからということですから、それなりに時間を要します。

その会社の決算に慣れていくにつれて決算整理の処理などもある程度固まってきてイレギュラーは減っていきますから時間がかからなくなっていきます。

これは決算の内容が黒字か赤字かでも変わってきますね。

こんなこと言うと驚かれるかもしれませんが赤字の会社のほうが決算処理、申告書作成という点では労力は軽減されます。

赤字で納税がない、繰越欠損金を使って納税が軽減される、こういうケースだと検討すべき事項は少なくなります。

そういう意味では赤字の会社が多いと決算時期が重なる会社が多くても普通に乗り切れるでしょう。

でも顧問税理士としてサポートしていくなかで赤字の会社はいずれは解散や生清算に向かう可能性があるわけですから、黒字になったほうが絶対よいわけです。

事業継続してもらうためにも黒字をキープしたいところでしょうし。

そういう点で考えると決算ももちろん件数が多いと大変ですが、お客様が資料をきちんと整理してくださって、月次も遅れがあまりなくそれなりに追いついている状態であれば決算の件数もある程度はこなせそうです。

意外と手間がかかる業務

意外と手間がかかる、顧問の件数が増えると負担に感じるなという業務は年末調整業務じゃないかと。

年々難しくなっていますし、年数を追うごとに省力化、効率化していくイメージがあまりないです。

いまはオンラインやアプリで年末調整を完結させるようなものも出てきていますが年末調整だけはまだまだ紙ベースが圧倒している印象ですね。

というのも町の税理士がかかわるような中小企業の場合は従業員さんのすべてにそういうアプリの導入での年末調整は無理なことが多いからです。

普通にスマートフォンを持っていない人とか中小企業の町工場などにはいらっしゃいますので。

そもそも年末調整よりも給与所得だけなら確定申告のほうが楽じゃないかと思うぐらいに帳票も含めて税制がややこしくなっています。

基礎控除や配偶者控除、所得金額調整控除などもそうですが、判定要素が多くなっておりかなり煩雑です。

わたしが税理士業界に入った10年ほど前と比べると倍以上の手間や慎重さが求められるようになった、最近はそう感じています。

年末調整業務の効率化は夢ではありますが企業側にメリットが感じくいことも一因としてはあるでしょう。

従業員のスマホ教室みたいになっても困るでしょうし。アプリよりも紙での処理のほうが楽という層がかなり多いです。

社内業務においてクラウド化が進んでいない、IT導入が進んでいないようなケースで年末調整だけアプリ対応というのは酷でしかないです。

ミニ確定申告のような内容の年末調整を従業員の方の分をやりきるというのは顧問業務の中でもかなり比重が重たいかなと。

そう考えると顧問の件数を考えるときには年末調整のところも考えておいたほうがよさそうです。

給与年調だとそれなりにタイトな日程になるでしょうし。

まとめ

わたし自身は決算の件数よりも年末調整の件数のほうが顧問の件数を考えるときに考えてしまう部分ではあります。

決算は事前準備もそれなりに効いてきますし、経験を経るごとに効率化していきます。年末調整は顧問先ではなくその先の従業員のかたが業務対象なのでそういう面での難しさがあるかなと。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

目次