独立したときに借り入れをしたので計画を立てていました。提出して審査を受けるということもそうでしたし、自分の税理士業をどういう風に考えればよいかという整理の意味も込めてやっています。
6年目の終わりが見えてきた今の現状との違いを見てみます。
顧問などの仕事
改めてですが完全にお客様ゼロからのスタートでしたので見込みを立てる、営業の仕方を考える、というのからスタートでした。
どういったお客様に来てほしいかとか業種とかそういうのもあまり考えておらず、来るもの拒まずでしばらくは行こうかという心づもりでのスタートです。
記帳代行は当初は多くなくていいかと思っていましたし一人なのでキャパシティの問題もあったのでそれほど多くならないだろうという見込みでした。
ちなみに創業計画上の3年の売り上げ構成は以下のように書いています。
- 月次顧問:330千円×12ヵ月=3,960千円
- 決算報酬:165千円×3件+220千円×6件=1,815千円
- スポット相談:250千円×12ヵ月=3,000千円
- 確定申告:500千円
- セミナー等:100千円×12ヵ月=1,200千円
- 相続関連:800千円×3件+200千円×12ヵ月=4,800千円
- 合計で15,275千円の売上見込、営業利益は10,557千円という内容です。
ふたを開けてみると全然違った形にいまはなっています。
顧問のお客様の半分が漫画家・同人作家・同人系のクリエイターのかたになっていて、皆さん記帳代行含めてのご依頼です。
これらのかたは基本的にすべて事務所ホームページからのご依頼です。
きっかけはYouTubeや事務所ホームページの記事などでさまざまですが私が発信していることに対して興味をもってご依頼をいただいたかたちです。
ここに至るまではかなり時間がかかりましたが今のところ問題もなくお客様の件数としては増えています。
あとは他士業の先生からのご相談がきっかけだったり、ほかの業種のかたでも事務所ホームページを見てのご依頼などがメインです。
紹介で仕事を受けるかどうかですがこれも自分で決めてやってみるとよいです。独立すれば営業の仕方は自由ですし自分で責任を持つことになります。
営業の仕方や業種を絞る絞らないなどいろんな要素がありそれぞれに一長一短、自分に合う合わないがあるものです。
記帳代行についても私は当初は多くないだろうと思っていましたがいまは多くの顧問先が記帳代行込みになっています。結果的にこの形に落ち着きましたし、記帳代行を受ける営業をしていたので問題ないです。
うまく仕事をこなしていけるように事務所の体制を整えつつやっています。
相続などの仕事
私自身は相続業務を専門に担当する部署に所属していたこともあり、また相続の仕事が好きということもあったので独立後も相続の仕事をしたいと考えていました。
ただ、営業そのものを担当することはなく、実務担当でひたすら相続対策の提案と申告書の作成をする日々でしたのでどうやって相続の仕事を受注してよいかというのも具体的にイメージできていませんでした。
そのため、当初2年ぐらいは相続の仕事が取れないというつもりで計画を立てています。
いまでは定期的に相続の仕事のご依頼があります。
ご依頼をいただくのは事務所ホームページ関係、過去に申告を担当した方、顧問先関係、他士業(弁護士さん、司法書士さん)からのご紹介、という内容です。
だいたい、割合でいうと1:1:3:5という感じになっています。
相続関係の業務の営業活動は信託銀行などの金融機関とお付き合いをするかどうかでだいぶ変わってきます。
私は勤めのときは信託銀行との付き合いが深い事務所でしたのでそちらからの仕事と、顧問先が長い社歴のところが多かったので顧問先の案件が多かったです。
独立したときにはゼロスタートでしたのでいずれも営業先としては見込めませんでしたし、自然といまの形に落ち着きました。
今後は紹介もですが事務所ホームページ関係からのご依頼を増やしていきたいと考えています。
件数の目安としては四半期に一件あればとりあえずOKということにしています。相続も財産の多い少ないや財産評価の内容にもよりますので売上については読みづらい部分もあるのですが、件数としての目安は設定しています。
自分のキャパシティ次第でしょうし、相続業務に関してはやるやらないではっきり分かれる印象ですので、もし相続業務をやりたいならどこからの仕事の依頼を作っていくか、というのは考えておいたほうがよいです。
まとめ
当初たてた計画とは少し離れた形になっていますが、それでもお客様はおかげさまで少しずつ増えています。
自分自身がやっていて楽しめる、充実した税理士業のためにまだまだこれからも試行錯誤してやっていきます。
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