新しいツールを使い始めるとき、私はどうもいきなり本番に持ち込みたがるくせがあります。事前に手順を整理するより先に、まず触ってみたい。
先日も、Coworkで業務を仕組み化しようとして、まずCoworkを開いてしまいました。結果は……そこそこうまくいかなかった。今回はその顛末と、そこから少し変わった向き合い方のメモです。
最初にやってしまったこと——いきなり本番で試す
「この作業を仕組み化したい」という大枠だけを決めて、細かい手順を詰めないままCoworkに渡してしまいました。
返ってきたのは、思っていた形とは少しずれた出力。
どこで自分の意図と噛み合わなくなったのかを、後から一つひとつ確認していくことになり、結局それなりの時間がかかりました。
「時短のためのツール」のはずが、いきなり本番に持ち込んだせいで、かえって遠回りをした格好です。
一度Coworkから離れて、まずClaude.aiに「こういうことがしたいんですが、手順はどうすればいいですか」と聞いてみました。すると、思っていた以上に頭の中が整理されていきます。
何を、どの順番で、どこまで任せたいのか——問答を重ねるうちに、自分でも曖昧だった部分がだんだんはっきりしてくる感覚がありました。
ツールをいきなり動かすより先に、対話を挟む。当たり前のようで、自分にはできていなかったことです。
分からないことは、どんどん聞いてよかった
「ここが不安だ」「こういう失敗はしたくない」ということも、そのまま聞けばよかったんだと気づきました。
相手がAIだからこそ、恥ずかしがらずに初歩的な質問ができます。
手順が固まってからあらためてCoworkに渡すと、最初のときとは比べものにならないくらいスムーズに進みました。
分からないことを分からないまま抱え込まず、どんどん聞いていい。そのスタンスを、身をもって確認した形です。
Coworkに作業をさせる場合には役割分担をしておくのがよさそうです。例えば上場株式の財産評価においてはデータの取得と計算という作業の分類ができます。
データの取得は東証のホームページから必要なデータ(PDFなど)を取得してきてそれをもとに計算をするわけですが、Claude in Chromeでブラウザを動かしても取得はできます。
ただそれをやるとブレ自体が大きくなっていくのでデータの取得は人間で行い、そのデータの中からどの数値や金額を拾ってきてExcelやスプレッドシートに転記をして計算するというのをCoworkに担当してもらう設計にしました。
実際にClaude.aiとのやり取りでも以下のような指摘がありましたのでそういう風に仕組み化しています。
東証/JPXサイトはログインや動的ページがあり、Coworkに毎回見に行かせると不安定で監査性も落ちます。あなたが生データを定型フォルダに置き、Coworkが決まった計算ルールで評価額を出す——この境界が安定します。
生成AIを使ってできることはたくさんあるのですが動作の安定性や正確性を担保しようと思うと人間がどこを担うか、AIにどこをやってもらうか、という分担がカギになってきます。
その分担そのものについてもClaude.aiで先に「役割分担についても正確性や精度を上げるためにどうするのがいいか質問しながら考えて」というとClaudeから質問が来て内容がいいものになっていきます。
また出来上がってくるものについてもテンプレートがあるとより正確になっていきますのでそのあたりも整えておくとブレが減っていきます。
出力されたもののブレが大きいとそれを直すだけでも時間がかかりますし、それは人間相手の仕事でも同じことが言えるでしょう。
出力されるもののイメージを自分の中でも作っておくとより安定していくと考えられますし、今回私が試した上場株式の財産評価については財産評価明細があるのでその様式に合う形でテンプレートを作成しています。
テンプレートもイチから作る必要はないですし、その部分からも生成AIにサポートしてもらえるので質問をしながら、また質問に答えながらブラッシュアップしていくのがおすすめです。
