6月1日(土) 独立5年経ってのぶっちゃけ振り返りセミナー

AIに会計データを読み込ませたら決算ができる、だろうか

AIに会計データを読み込ませたら決算ができる、だろうか

AIが発達するとなくなる仕事と言われる税理士の仕事ですが、そんな未来が来るのが少し考えてみたいと思います。

目次

AIと経理の相性

よくデータで読み込ませるとAIが判断してくれるみたいな話がありますが、それに近い状況にはなっています。

例えば、クラウド会計ソフトに限らず、いろんな会計ソフトが取り入れているのが、レシートや領収書の内容からある程度の勘定科目等を推測して登録をしてくれるという処理はだいぶ進んでいます。

AI‐OCRとも呼ばれていて会計ソフトベンダーの開発競争が加速しています。各社どんどんサービス提供を始めています。

精度はそれぞれ一長一短あるようですがこういうサービスは走り始めてからどんどん精度をあげていこう、ということなんでしょう。

仕訳登録だけではなく過去の登録状況から仕訳の提案をしてくれる場合もあります。

また自動設定に登録をしておくと、読み取ったレシートや通帳の入出金の記録内容から勘定科目を設定することで登録ができる状態にもできます。

こうして聞くと、AIがデータを読み込めば、申告書や決算書ができそうだなぁという雰囲気を感じるのは正直あります。

ただ現場で仕事をしている身としては、そこに至るまではかなり大変そうです。

例えば個人と法人の支出が混在しているケースはどうでしょうか。

クレジットカードを使ってもそのクレジットカードの支払いが全て法人の経費でプライベートのものが一切ないとか、引き落としも法人の口座から支払いがちゃんとできているということが確認できれば良いですが、法人の経費を個人が立て替えていたり、個人の支出を法人の通帳かクレジットカードで切ったりするとややこしくなります。

こうした判断を社長本人がわかっていないというケースも実際のところはあり得ます。

税理士として仕事をしていると、そういう場面にでくわすのはしょっちゅうあって、社長に聞いても何だったかなという返事のことも。

そうなると本人がわかっていないのにAIにわかるわけがなく、経費の判断というのは難しいでしょう。

大量のデータから傾向を読み取って、それで処理をするという事はAIを得意ですのでそこは任せておいてこちらはイレギュラー対応みたいなことに今後はシフトしていくのかなと想像しています。

先程書いたようにレシート・領収書を読み取って学習するということによって、ある程度仕訳の精度も上がってくるでしょう。

ただ今私が話したように個人と法人の支出が混在していてご本人に伝えてもそれがわかっていない。、れが経費かどうかもわからないとなると話は変わってきます。

そういったことが判断できるかっていうとご本人にもわかっていないわけですから、それを元に決算書や申告書を作ると間違っている情報を使って作成していますので、間違う可能性がどんどん高くなります。

ただ、経理の内容を学習して登録したり提案したりということはAIは得意に見えるので、会計データが整っているところだと相性はかなり良いでしょう。

データを整える

経理や会計のことを考えると正確なものを作ろうと思うと人間がやってもAIがやってもデータが必要です。

ここの部分をいかに効率的にデータを整えていけるか。

データを整えるためにどういう業務フローにしていけるかがポイントになってきます。

前述の法人と個人の支出が混在している、というのはある意味でデータにイレギュラーが多く含まれているわけです。

イレギュラーが多いとその分人間が修正・訂正していく必要があるため効率化から離れていきます。

いまの会計ソフトはExcelなどのデータを用意できるとかなり便利に帳簿付けができます。

そのためにデータを整えるためにできることが会社にとってないか、経理業務を効率化してその分の時間を営業など有効に使っていけないか、という視点で見直しをしていきたいところです。

まとめ

経理をして帳簿だけつけるのであればAIにも可能になってくるでしょうけれど、イレギュラーが多いと結局人が対応するということになり得ます。

データをどう整えるか、その前段階でできることを業務フローとして整理してい落とし込めるとAIにデータを読ませて決算書を作るに近づけるのかなと。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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