おはようございます、京都の所属税理士takasago(@co_develop)です。
多くの税理士試験受験生にとって、理論暗記は鬼門です。ぼく自身もそうでしたが、とにかく理論が頭に入らないというか、単純に理論問題で点が取れない。
この点が取れない状態は思っているよりもキツく、理論暗記がイヤで税理士試験の受験をあきらめてしまう方もチラホラと。
ズバリ、理論暗記のコツは、「コマ切れ」と「素直」が一番だと思っていますので、受験生にむけてそのお話を。
「コマ切れ」の時間をうまく活用する
理論暗記は一朝一夕にしてならず。
このように書くと「やっぱり時間かかるのか」と思われるでしょう。
正直なハナシをすると、理論暗記は時間がかなりかかります。
ぼく自身、税法科目の受験の際には理論暗記・理論対策に相当の時間を要していました。
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理論にかける時間が年々増加しているのがお分かりいただけるでしょう。
この記事では勉強時間のうち、どのくらいの配分で理論に時間をかけていたかを表していますが、では理論の暗記・勉強をどんな感じで取り組んでいたかというと。
ポイントは「コマ切れ」時間の活用です。
例えば一日のうちで90分、理論の暗記・勉強に充てるとします。
このように書くと、90分まるまるの時間を確保しようとしてしまいがちですが、そうではなく、例えば15分を6回確保すると考えるとどうでしょうか。
電車通勤なら15分の時間を往復でそれぞれ見つけることはできませんか?
お仕事しているならお昼休憩に15分を見つけることができませんか?
仕事帰りにお買い物をするなら買い物前に15分、スーパーのベンチで時間を作れませんか?
もしこれが実現できれば15分×4回=60分を理論暗記に回すことができます。
90分の理論暗記の時間設定なら3分の2が終わっている形になります。
このようにコマ切れの時間を活用することで、苦手な勉強している感を薄れさせる効果と、理論のさらなる定着を見込めます。
というのも、人間はイヤなコト(この場合は理論暗記)の時間が長ければ長いほど、モチベーションが下がりますし、逆に短ければ踏ん切りがついて、いわば脳をごまかせます。
また理論暗記は、最初の理解がとりあえずできれば、あとはコマメに理論に触れる機会が多いほうが定着率は高いです。
以前からお伝えしているように
覚えて、忘れて、覚えて、忘れて、の繰り返しで、この繰り返しが多いほうが、定着率は高いです。
ぜひコマ切れの時間を活用していきましょう。
さらに言うと勉強時間は記録しておいたほうが、モチベーションが上がるのと、自信がつきます。
こんだけやったんだから大丈夫だ!というマインドは大切です。
ぼく自身は手帳に勉強時間を書き込んで、毎週土曜日に勉強時間を振り返っていました。
多ければ自分をホメ、少なければ来週は多くしよう、といった感じです。
今は便利なアプリなんかもあるのでこちらを活用してもイイでしょう。
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「素直」が土台、味付けは後から
つづいて、理論暗記のもう一つのポイントは「素直」が大事、ということです。
これはどういうことかというと、ぼく自身も実はそうだったのですが、理論暗記、というか受験勉強を長年やっていると次第にスレていきます。
要はチョット斜に構えて、純真さがなくなるというか、素直じゃなくなるんですね(笑)
ぼくも法人税法2年目の受験の際には、理論の暗記がおろそかになっていたのですが、その理由は「この程度覚えれば大丈夫だろう」という安易な自己判断と、問題で問われる可能性が少ない部分を一生懸命覚えていたことでした。
税理士試験の理論問題はニッチな、マニアックな問題はみんなが点を取れないので、そういう問題は点が取れなくても差が付きにくいんです。
基礎的な問題をいかにして取りこぼさないか、コレが重要です。
理論暗記で最も危険な行為は、理論サブノート、理論マスターを中途半端に消化して満足するコトです。ぼく自身も何度ここに行きついたか(笑)
受験期間が長くなると、勉強方法にも自己流が強く出てきてしまいます。
そんな自覚がある時は、やはり基本に立ち返ることが必要で、通学生なら講師のやり方、オススメするコト、勉強の範囲を真似たり、通信生ならとにかく与えられた範囲を繰り返してやり抜く、そういうマインドを大切にしましょう。
専門学校の講師や、提供される勉強のやり方というのはある種洗練されていますし、もっと言うとそのやり方で合格している人が多いからそのように提供されているワケです。
やり方を間違えると遠回りになりかねません。
まずは「素直」にコツコツとを心掛け、疑問が出れば「素直」に講師に質問してみましょう。
まとめ
受験生にとって耳の痛い話かもしれませんが、勉強時間は密度も大事です。
やらないよりやったほうが合格へは近づきます。
やり方とマインドを定期的に振り返って、フィードバックし修正し、ブラッシュアップしていきましょう。