おはようございます、京都のひとり税理士ジンノです。
独立して以後、色々な人とお会いするとよく言われるのが「さぞや計算が速いんでしょうね」ということ。
イヤーなんて濁してますが、そんな早くないし、むしろ遅いし(笑)
税理士と聞くと「数字に強い」というイメージがどうやらあるようです。数字に強い=計算が速いのか考えてみた。
計算は速いに越したことはないけれど
税理士さんと言えば、計算が速いというイメージが非常に先行しています。
事実、ぼくも電卓は一台持ってはいますが、いまは税務や会計をほとんどしていないので一応持ってはいるが使っていない状態です。
税理士試験でも電卓は左手で打つか右手で打つか、シャープ派かカシオ派かというのは受験生あるあるかもしれません。ちなみにぼくはトレーニングをして左手打ちの右手書き、シャープ派です。
税理士が仕事で使う計算には、いわゆる四則演算(+-×÷)のうちほとんどが+ぐらいなもんで、実務でルートとか使ったことないです。
計算が速いにこしたことはありませんが、計算そのものでいうと電卓よりもパソコンのほうが速く、上を見ればキリはありません。
暗算も苦手です。特に消費税の税込への計算とか皆さんどうしてるんですかね。
スタバでも税抜表示なので320円のドリップコーヒーのトールサイズの値段を最近覚えました。(345円、ですよね?(笑))
100円とかキリのいい数字であればまだしも、10円単位以下はもはや計算する気にならないので、そういう意味では購買意欲をそいでいるんじゃないか、とも思うわけです。
なのでぼくは事務所のHPは全部税込表示にしています。
10,000円だと思ったら、実は10,800円でした~みたいな手品はお客様相手には不要かなとも思うので。
お話が少しそれましたが、計算の速さというのはぼく自身は気にしていないですし、実務でもそんなにメチャクチャ差がつく部分でもないので、他のコトに気を回しています。
例えばパッと見て何円、何桁なのかというのが分かると便利は便利です。
10000000円だと分かりづらいですが、10,000,000円だと1千万とすぐわかります。数字のけたを表す,(カンマ)は意外と重要です。
計算の速さはお客さんにとってはあまり意味がないコトですし、速くしようという気がまったくないです。それよりも数字に強いという状態を意識しています。
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数字に強いとはどういう状態か
数字に強いとは、その数字が意味するコト、その数字に隠されているかもしれないコトを読み解く力を指しているとぼく自身は考えています。
複式簿記の構造を理解し、勘定科目が何を表しているのか、また比べたりというのが大切です。
試算表というのは数字の羅列になりますが、そこから何も読み取らないというのはせっかくの試算表がもったいないです。
比較対象も予実=計画と実際の数字の比較なのか、昨対比=昨年同時期との比較なのか、というのも気にしておきたいところです。
試算表の数字の羅列がただの模様になっている場合も多く、もったいないなとおもうこともしばしば。
お客様によっては数字が苦手、というかたも多くいらっしゃいますが、そこはExcelやグラフ・図表、PowerPointの出番かなと。
数字の比較をしたうえでなぜ今月はこの数字になっているのか、来月いや今日から改善したり意識したりすることがないか、そういう気付きの場に月次報告や訪問がなるべきというのがぼくの理想です。
少なくとも経営者の勘だけで乗り越えられるコトと、そうでないコトがある、ということとタイムリーな数字という客観的なモノが経営判断に役立つ、という意識があるのとないのでは大きく違います。
まとめ
数字に強いと何がイイかというと、判断根拠に客観性が付与されやすいということです。
経理=経営管理の略ともいわれますし、数字に強い、経理ができる、という状態は中小企業にとっても大きな強みかなと。