税理士試験の相続税法攻略①

テスト

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税理士試験の相続税法の攻略を考えていきます。

 

試験問題の概要

相続税法の試験は、他の税法と同じく120分です。

内容は理論問題と計算問題で、分量でいうと50:50とされていますが、

それぞれにかけてよい時間の目安があります。

 

理論は40~50分、計算は80~70分です。

これを試験問題をざっとみてある程度決めます。

私の場合は、理論問題のタイトル上げをした段階で、答案に書く分量のイメージをとらえ

実際に40分とか45分とかを問題用紙の隅に書いていました。

これは春以降の総合問題や模試でトレーニングしましょう。

 

問題を解く順番

試験を理論問題から解くか、計算問題から解くかは受験生の1つの悩みです。

ちなみに私は相続税法は

理論問題のタイトル上げ→計算問題を設定時間いっぱい→理論問題を設定時間いっぱい

の順番で解いていました。

理論問題のタイトル上げは1分で行えるようにトレーニングします。

 

法人税法については逆で、理論問題を解いてから計算問題を解いていました。

 

いろいろなやり方を講師や受験生仲間から聞いて迷うと思いますが、

春ごろまでは十分に試す時間がありますので、

ご自分にとっていいなと思える方法を試行錯誤してみてください。

 

私は同じ総合問題や模試を少なくとも3回は解くように心がけていましたので

総合問題や模試で解き順を試行錯誤していました。

結論を言うと、ご自身にしっくりくるやり方でやって構わないと思います。

 

個別問題と総合問題の位置づけ

勉強のスケジュールとして春ごろまでは

個別問題で各論点を整理・理解し、ひと月に1回ぐらいのペースで総合問題

というのが通常の流れです。

 

個別問題では各論点をきっちりと理解して、論点の好き嫌いをなくすことが重要です。

実際の試験では当たり前ですが好き嫌いは関係なく問題がでてきます。

極端に苦手な問題がでてきて全く解けない感じると、問題を見た段階でかなり不利です。

好きはあってもよいですが、嫌い(=極端な苦手)は作らないようにしましょう。

少なくともどの個別論点も平均点が取れるレベルは維持してください。

 

総合問題では個別問題を組み合わせた問題が出てきます。

この場で間違いを認識することが需要です。

私はすべての税法試験で間違いノートを作っていました。

 

間違いノートは以下の構成要素です。

①問題の内容

②自分が書いた答え

③本当の答え

④間違えた理由(勘違いなのか、ケアレスミスなのか、理解不足なのか)

 

試験本番まで間違ってもいいんです。

間違える問題・論点を見つけることが総合問題を解く目的で、

いい点がとれればそれでよいですが、今の段階で解ければ後でも大概解けます。

 

総合問題を解いて間違いノートを作ったら、

論点を整理し個別問題を解きなおします。

この繰り返しが重要です。

間違いノートは総合問題を解く前に必ずサッと確認します。

 

親族図表は絶対に間違ってはいけない

相続税法の計算問題では、親族関係を問題の冒頭で文章で説明してきます。

これを受験生は親族図表を書いて、

法定相続人、外国居住者、認知の有無など必要情報を書き込んでいきます。

 

相続税法の計算問題では親族図表と相続人判定・納税義務者区分は

絶対に間違ってはいけません。

 

この部分を間違うだけで、何点も取りこぼします。

相続税法の試験は近年、他の税法試験に比べても高得点が必要になっています。

受験生のレベルも高いのですが、それにもまして間違えられない問題になっています。

 

親族図表を作るだけの練習をしましょう。

法定相続人や納税義務者の論点を学んだ段階で、

総合問題や過去問題の親族図表を作る練習をします。

親族図表が問題なく書けるようになれば、計算問題は有利です。

 

おわりに

相続税法の試験問題の全体的な概要をお伝えしました。

相続税法の難しさは、一科目二税法といわれるように

相続税+贈与税ということもありますが、

民法の知識も必要になることが挙げられます。

このあと順次、理論と計算の攻略をお伝えしていく予定です。

 

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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