税理士業界の繁忙期に突入しています。
来月からは土曜日出勤が強制されますが、なぜ繁忙期はなくならないのか。
毎年のことなのに。。。
繁忙期をなくそうとしていないんじゃない?
毎年2月15日から3月15日までの期間は確定申告時期として認識されています。
それは税理士業界に属さないひとの認識です。
この2月15日から3月15日の期間は確定申告書を紙で提出するひとの目安です。
実は確定申告は電子申告(e-tax)で申告することが出来ますが、
このe-taxは1月15日からは24時間申告を行うことが出来ます。
さらに、国税庁の確定申告のサイトでは既に平成29年分の確定申告書等作成コーナーが
アップされており、申告書を作ることが出来る状態です。
税理士事務所は通常、確定申告に電子申告を用いることが増えてきています。
と同時に、税務ソフトで申告書を作成し電子申告をそのソフトで行います。
確定申告書等作成コーナーからは申告していないのです。
よって、税務ソフトが平成29年分の確定申告に対応するバージョンアップを必要とします。
このバージョンアップがとにかく遅い!
2月になってからバージョンアップって、いくらなんでも遅すぎます。
結果、会計の作業が完了してもバージョンアップ待ちになります。
ソフトウェアに使う側の人間が合わせているのです。
実質的に作業する日にちは後ろにズレ込んでいきます。
ズレ込むと3月15日という期限があるので、日程がタイトになるのです。
税理士業界にはいって、この現象を知りあきれてしまいました。
毎年のことなのに、改善される気配もなく。(なんでやねん!)
確定申告時期が繁忙期である一つの要因です。
組織に属することのリスク
組織に属していると、分業制になることが多いです。
つまり確定申告でいうと
医療費集計の担当者
会計入力者
申告書をとりまとめて作成する担当者
出来上がった申告書をチェックする担当者
電子申告をする担当者
浄書(=申告書の体裁を整えてお客様に返すものを準備すること)担当者
などなど。
組織が大きくなればなるほど、細かく分業されます。
分業ももちろん良いのですが、
一度どこかで滞ると、作業全体が溜まります。
自分が後の工程であればあるほど、「待ち」の状態になりがちです。
そうなると、これもまた後ろにズレ込む要因で、日程がタイトになります。
業務量の平準化
日々の業務に確定申告業務が追加されますので、
単純に業務量が増えます。
年明け以降3月15日まで業務量が増えるのも毎年のことなのです。
業務量を平準化しようと思えば、日常業務を抑える必要があります。
具体的にはわたしの場合は確定申告時期の前、
1月末までに完了できる業務を全て完了させておきます。
特に相続税の申告業務については、前年の11月ぐらいから1月末で完了できるように
ゴールを意識しながら業務スケジュールを組みます。
まとめ
しっかりとスケジュールを組んで、
業務の平準化を図れば税理士の繁忙期もなくせるのではと個人的には考えています。
独立した際には、確定申告時期に旅行に行く、ウィンタースポーツを楽しむのが目標です。