税理士試験に向けて排除すべきもの、強「すぎる」責任感

勉強

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おはようございます、京都のひとり税理士ジンノです。

実質的に仕事始めは1月7日からの税理士試験受験生も多かったことでしょう。今週から授業を受けている場合には講義も再開し、仕事も再開しでハードな日々を送っていることかと思います。

税理士試験まであと7ヶ月ちょっと。勉強時間の確保はできているでしょうか?

今回は受験生向けに強「すぎる」責任感についてお伝えさせていただきます。

 

目次

そこで働く理由は何か?

税理士事務所、会計事務所にもよるかもしれませんが、税理士業界は転職や離職が多い業界です。

 

それは兎にも角にも税理士登録するのに2年の実務経験がいるから、ということ。

事業会社で実務経験を得て、独立するというルートもありますが、現実的には数としては少ないでしょう。

 

やはり、2年はどこかで実務を学びつつ、勉強したい、というのが多くの受験生の希望かなと。

ぼく自身は大学卒業時に簿記論と財務諸表論を取得して医療法人に就職後、3回目のチャレンジで法人税法を取得して税理士法人に転職しました。

 

その時のぼくは税理士を目指していたにも関わらず、業界の事情や会計ソフトすら触ったことがない状態で、物凄くウブ、要は今のようにスレてはいなかったわけです(笑)

 

転職した理由としはやはり実務経験が積みたい、ということと、5科目中3科目が終わったので後の2科目は実務を学びながら、最短2年で官報合格というのが目標であり、目的でした。転職活動自体はやはり法人税法を持っているというのは強く、やり始めて早々に内定をもらいました。

 

事務所のスタンスとしては、応援はするけれど特別に配慮したりはしない、まずは仕事が最優先というものでした。

これ自体は普通のことでしょう。ぼく自身は通信で授業をとっていたこともあり、そんなもんかなと。

 

受験生への特別な配慮というのは例えば、授業があるから、模試があるから、ということで17時で終業したり、残業なしで帰宅したり、というのを認めてくれるかどうか、というのがメインです。

 

そういう配慮も事務所に所属する全ての受験生に対して平等に!(←ここ大事です)付与されているのならば問題ないですが、そうではない場合もあります。

 

また、派遣社員にも関わらず、残業代なしで、ご自分の責任感のみでお仕事をしてしまうという方もいらっしゃるようです。

そうなると、この後3月までは相当に業務量が多くなるでしょうから、勉強どころではない。

 

勉強時間の確保ができずに試験に臨んで合格する可能性があるか?と問われると厳しいものがあるでしょう。

 

勉強時間も確保できず、残業代も支給されず、あなたはそこでなぜ働くのか?

実務経験を積みたいという気持ちはわかりますが、順番が違います。やはりまずは合格する、科目を積み上げることが最優先ですし、勉強時間を少しでも確保できる仕事を検討すべき、ぼくはそう思います。

 

あなたのその強「すぎる」責任感で自分自身を苦しめてしまっては意味がありません。

 

こんなことはあまり言いたくありませんが、受験期間が長くなり、30歳を超え始めるとやはり勉強に対するモチベーション、体力、記憶力というのは徐々に下がり始めます。

今の勉強時間を犠牲にして、勉強が後回しになればなるほど合格の可能性というのは徐々に下がっていきます。

 

仕事をこなさなければならないというのもわかります。

でも、なんのためにその職場で仕事をするのか?というのは考えておく必要があります。

 

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あなたが職場からいなくなるリスクは誰が負うのか

税理士を目指すぐらいですから責任感は強いに越したことはありません。

でも、強「すぎる」というのもどうかと思うのです。

 

例えば責任感が強「すぎる」ひとの特徴として、

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  • 自分がいなくなったら誰がこの仕事をするのか
  • 職場の同僚に迷惑をかけられない
  • 仕事が終わらないと勉強してはいけない気がする
  • 仕事のことで頭がいっぱいで勉強に手が付かない

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というものが考えられます。

 

仕事に対する責任感はもちろんあるべきですが、強すぎるとこういうマインドになります。

自分が辞めたらこの仕事を誰がするのか?お客さんに迷惑がかからないか?

 

これは大きな勘違いでして、この部分のリスクを負うのは事務所でありひいては所長・ボスであるとぼくは考えています。

 

もっと言うと従業員がやめるリスクは事務所と所長が負うべきです。

それを次の人が来るまで辞められないと言っていると、多分次の人は来ません。

 

あなたが辞めた後のことはあなたではなくて事務所の問題ですから、そこは気にしなくていいんです。

それがいやと言う事務所であるならなおさら辞めたほうがいいでしょう。

それは人を雇って仕事をしてもらっている立場としての義務です。

 

仕事が大事で、お客さんが大事なのもよくわかりますが、自分自身の時間も大事に、また勉強したい、税理士になりたいという気持ちも大事です。税理士になりたい気持ちがしぼんで消えてしまわないうちに、転職するのもアリかなと。

まとめ

昨日は税理士仲間たちと楽しくのみ、そして開業を祝っていただきました。

その席でとても強く感じたことだったので、今日は記事に書き起こしてみた次第です。

試験に対するモチベーションは今から3月にかけて下がることはあっても上がることは少ないです。

ふと立ち止まってあなたがその職場で働く意味を今一度考えてもらえれば、と思います。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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