理論暗記が楽しくない理由と対策

細かく刻んでみよう

細かく刻んでみよう

おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

いまぼくが所属する税理士業界は確定申告真っただ中、いわゆる繁忙期です。業界にお勤めの税理士試験受験生の多くもお忙しい日々を過ごしておられるかなと。

ぼくも受験生時代のうちおよそ2年半は税理士事務所に勤めながら受験をしておりました。この時期になると勉強が億劫になる気持ち、とてもよくわかるつもりです。

とくに受験生には理論暗記が楽しくないという方が多いかなと思いますので、ぼく自身の理論暗記についての考え方をお伝えしておきたいと思います。

[alert title=”注意”]

あくまで「ジンノ調べ」です。

理論覚えるのが楽しくて仕方ないぜ、ひゃっほーうって方は読まなくてよいかと[/alert]

 

目次

理論暗記が楽しくない理由

今の時期が忙しいからと言って業界勤めの受験生でもそうでなくても、受験の日は決まっていますので、やることやらないと合格は遠のきます。(今年は東京オリンピックの影響で8/18~8/20の受験日程ですね)

 

ぼく自身は経験上、税理士試験の多くの科目は理論暗記がキーポイントになっていると考えています。受験生からご相談が時折あるのですが、理論が好きじゃないかた多いです。

 

何を隠そうぼく自身も理論暗記が楽しくない派で、なおかつ相当に苦しめられた記憶があります。受験経験科目でいうと税法は法人税法、消費税法、相続税法、の3つです。

 

法人税法は範囲が広いので浅く広く。ただし重要論点は理解度を深く。作文能力が必要。

消費税法は範囲は狭いのでとにかく精度重視。ただし改正が細かい印象。問題は事例が難しい気がする。

相続税法は試験問題自体がベタ書き(税法をそのまま書かせるタイプの問題)なので、さらに精度重視。

 

こんな印象を持っていますがいかがでしょうか。ぼく自身の経験上、一番苦労したのは相続税法でした。

 

何が苦痛だったかというと、相続税法の中身自体がそもそも相続と贈与二本立てになっています。

この二本立て、映画だと嬉しいのですが、内容が似通っている部分があり、なおかつ異なる部分もあるので、暗記内容の精度が低いと間違える頻度が高いからです。

 

実務との結びつきが得られると理論を覚える作業というのが「なるほど」と感じることもあって苦痛という意味では軽減するでしょう。

ただし、全ての理論についてそうなる保証は全くなく、むしろ覚えたら忘れるのがイヤ、という意識がぼくの場合は強かったです。

 

ひとえにこの「忘れる」ということに対して、「せっかく覚えたのに」がセットになることが多く、これが理論暗記が楽しく感じられない大きな原因かなと。

 

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対策を考えてみる

そもそものお話をすると、受験勉強を楽しく感じられるかどうかは人それぞれです。ぼくはあまり楽しみを感じることはなくて、とにかくそういう感情を排して勉強していたように思います。

 

勉強せなアカンねん、と思ってやっていたし「税理士になるため」という目的があったから続けられていました。

むしろ税理士になった今のほうが税法についても実務についても勉強していると楽しいと感じることは沢山あります。試験勉強だから楽しく感じるのが難しかったのかもしれません。

 

それはさておき。

何かを楽しく感じられるようにするというのは難しいので、せめて楽しくないをflatな状態に持っていきたいところですよね。

 

そう考えると幾分か気がラクになるのではないでしょうか。

 

覚えたことは残念ながら一度や二度だとすぐに抜けていきます。ぼくにはこの点とても自信があったので、むしろ忘れることを恐れないというのが一番精神衛生上も良いです。

 

忘れることを気にせずに、というのは人の心の持ちようですから具体的な方法でお伝えしますと、

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  • 細切れ時間でチェックをする
  • 目に留まるところに貼っておく
  • サッと出せるように用意しておく

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この3つはとても重要です。

 

理論をやっている感をいかに減らせるかは意識したほうがよいです。

 

細切れ時間でチェックをするというのは、何かちょっと時間がある状態、というのは唐突に訪れたりするものです。理論暗記を例えば60分するとして、60分通したほうがいいのか、10分×6回のほうがいいのか。

ぼくは細かくチェックしたほうが効果的だと感じていて、忘れ止めということもあるのですが、理論暗記を通しで60分なんてそもそもイヤすぎます。

 

イヤなこと=楽しくないので、細かくして刻んでいくほうが自分に合っていると感じていました。よく小さいお子さんとかで苦手な食べ物があるときに、細かく刻んで料理の食材と混ぜ込んでしまうことがあるかと思うのですが、要はあの状態です。

 

ぼくの場合は理論暗記は15分が限界でしたので、いさぎよく15分やったら違うことする、ぐらいでちょうどよかったのです。

 

目に留まるところに貼っておくというのも有効です。

人間が目から取り入れる情報というのはかなり多いので、例えば今日覚えたい理論について、付箋に貼ってパソコンに下側に貼ってみたり。スマホに貼っておくのもいいでしょう。

 

どこの部分でもイイですが理論番号と見出し数語であれば付箋に書いてちょっと張っておけるはずです。小さいことですがとても大事です。自然と目に入ったときに見出しをすらっと入れるようになっていると理想的です。

 

トイレに張り出していた時期もありましたが家族の協力を取り付けてからにしましょう。

 

サッと出せるようにしておくというのも必要です。というのも理論が苦手な方の多くが楽しみを感じるのも難しいので、理論マスターや理論サブノートから距離を置こうとしがちです。

気持ちはよく分かります。覚えていないことを突きつけられるようでしんどい気持ちになりますよね。

 

であれば、今日覚えると決めた部分だけでも縮小コピーでも取っていつでも取り出せるようにしておくとよいです。電車の中やぼく自身はエレベーターの中でさえも確認していましたよ。

 

それぐらい理論暗記がそばにある状態というのが理想的です。気が付いたら手に取ってましたという状態ですと習慣に溶け込んでいますし、理論がある生活が普通になるので、抵抗感が薄れます。

 

得てして「ヨシ理論やろう!」と思っているときはエネルギーを使っているのでぼくの場合はうまくいきませんでしたね。

 

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まとめ

税理士試験の成否は理論問題でどれだけ点数を拾えるかだと思います。計算問題ではあまり差が付かくて、ぼく自身は計算はそこそこの時でも理論が書けているときは合格していました。

理論を制するものは税理士試験を制すると言っても過言ではないとぼくは考えているので、ちょっとずつでも取り組めるようにご自身で工夫してやってみてはどうでしょうか。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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