税理士試験後の合格発表までの過ごし方

合格発表までの過ごし方

税理士試験が終わってつかの間の夏休み。合格発表までの過ごし方を考えてみましょう。

目次

次の科目どうするか

試験の手応えとしてはどうだったでしょうか?

専門学校の解答速報でボーダーはどうやら超えてそうだな、という場合には次の科目のことを考えることになります。

5科目を試験で受ける場合にはそれなりに戦略的なものが必要で、科目選択のことを考えていきます。

法人税か所得税は取得する必要がありますが、自分の受験勉強にかけられる時間や合格後の自分のキャリアなども考えておきたいところです

社会人受験生の場合にはボリュームがある程度少ない税法科目にするのか、実務のことを見越してボリュームはあるけど受験して合格しておきたい科目にするのか。

それぞれが描くキャリア、自分が仕事をしているならかけられる時間などを総合的にみて次の科目を見てみましょう。

ボーダーを超えていない場合には勉強を続ける必要があります。科目が必ず合格しなければいけない科目(簿記論、財務諸表論)であれば科目変更の選択肢はないです。

選択肢がある科目の場合には科目を変えてみるというのもひとつです。

合う合わない、得意不得意は多少なりともありますので今年受験した科目をフラットに見てみましょう。

やっておく勉強は?

もし今年の受験で最後、5科目揃うということで、微妙なラインであれば理論だけは回しておきましょう。

経験上、計算問題は勘が戻ってくるとそれほど時間がかからずに解放を思い出すことができます。

理論はというとものすごいスピードで抜けていきます。そして思い出せません。

なので1月から受験勉強をするということであれば理論は回しておきましょう。

何もしない状態で税法科目を1月から再開すると、頭に何も残っていない自分に絶望することになります。

初学の科目の場合にはボリュームによっては1月からの受講でよいでしょう。

ボリュームがある科目の場合には9月から始めて年内に基礎的な項目をすべて抑えるとアドバンテージが取れます。

転職活動のタイミングは?

税理士試験の受験生ですと転職・就職のタイミングには気を付けたほうがよいです。

簿記論、財務諸表論、法人税法か所得税法を持っている状態で税理士事務所で実務経験を積むことをオススメしています。

というのも、税理士事務所で一般的なところだと年末から5月までは繁忙期と呼ばれる期間で仕事優先、勉強後回しになる可能性が高いです。

事務所として受験生を応援していたとしても仕事量が増える時期ですので勉強が思うように進まない可能性があります。

また事務所として受験生を応援していない事務所や職場のひとというのも正直に言うといます。

勉強の環境を考えると税理士事務所は第一選択ではない可能性もあります。

勉強できる環境であれば税理士事務所でなくてもよいと私自身は考えていて、実際私も法人税法に合格した年の翌年に他業界から転職しています。

勉強できる環境というのはそれぐらい大事なわけです。

税理士試験は途中であきらめる人が多く、税理士事務所にはそういう人がいて、悪い人だと受験の邪魔をしてくる可能性も。

そういう勉強に関する環境のわずらわしさは税理士事務所のほうが意外と大きいです。

良い環境で勉強を進めていくのであれば転職活動は科目がある程度揃ってからでもよいと私は考えています。

今一度自分の勉強環境を見直してみましょう。

それは今税理士事務所に勤務していて勉強の環境が整わない場合にも言えます。

まとめ

税理士試験が無事に受験ができると、ほっと一息ついて短い夏休みという感じでした。

でもこの後まだ科目が残っている場合にはどうしていくかを考える必要があります。

今日書いたことが参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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