独立後の不安のやわらげかた

独立後の不安のやわらげかた

お客様ゼロで独立をする前からしばらくの間はとても不安の気持ちがありました。独立しないと経験できないことでもあるのですが、そういう割り切りとは別にやはり不安があります。

完全にゼロにすることは難しいと考えていて、やわらげる方法を少しずつやっています。

目次

預金残高をみる

独立してすぐのころは預金残高が増えたり減ったりします。

減るだけじゃないのかと思うかもしれませんが、借入をすることが多いでしょうからその時はドンと増えます。

預金がドンと増えると安心しすぎて使ってしまうことがあります。

使っても残っていればいいでしょうけれどそういうことは最初のうちは少ないです。

借入でドンと増えても、会計税務ソフトの支払いをするとドンと減りますし。

減った後は収入がないとじわじわと生活費や維持費等で預金残高が減っていきます。

減っていく預金残高をみる、というのはやはり不安な気持ちになるものですが、チェックしないほうが不安が強くなります。

いつまでこの状態でも大丈夫なのかそうじゃないのか。

また大丈夫じゃないなら何をすべきか、すべきではないのか。

いくら使えるかという点を確認するのも必要ですしお客様にもお勧めしていることですから減っていく残高でもチェックしておきましょう。

ある意味行動の原動力になり得ますし。

発信をする

独立して最初のころは税務会計の仕事というのはお客様がゼロだと少ないものです。

ここでいうところの税務会計の仕事というのは申告書を作ったり、決算作業をしたりということです。

そうなると何をするかですが営業活動をすることになります。

私自身も独立して最初の一年ぐらいは営業8、税務会計2ぐらいの仕事時間の割合だったことを思い出します。

営業活動といってもいろいろありますが、私の場合は発信をすることを営業活動の柱にしていました。

人と会うということもそうですがどうしてもマンパワーに制限がありますし、コロナ禍前の独立でしたが対面での営業を気軽にできないこともあるでしょう。

自分の代わりに24時間営業活動してくれるという意味で事務所ホームページには当初から力を入れていて自分のことを知ってもらうきっかけの一つにしています。

発信にもいろいろありますので自分がこれと思うものを続けてみるのがいいでしょう。

私の場合は事務所ホームページで記事を書くこととメルマガでした。

そこに最近ではYouTube動画が加わっています。

SNSでもいいのですが出来れば蓄積される資産のような働きをしてくれる発信がおすすめです。

やるべきことがある、というのは独立後しばらくはよりどころになりますし、やることが毎日あると仕事をしていない不安ということへの対処にもなります。

比べすぎない

今から独立するとなると先に独立している税理士の先輩方はたくさんいます。同時期に独立している税理士さんも知り合いにいるかもしれません。

そういった同業者のかたと自分を比べるのはやめておきましょう。

参考になることがあれば取り入れればいいですが、目指すものが人それぞれ違うでしょうし置かれた状況も違います。

隣の芝生は青く見える、ということ。

私の場合で言うと自宅事務所でしばらくやっていましたが最近は事務所を借りて今のところ快適に仕事をしています。

自宅事務所のころは事務所を借りている税理士さんを見たり話したりしているときらきらしていると感じたものです。

でもよそはよそ、うちはうち。

借りてみるとそれほどあこがれるほどでもなかったかなというのが正直なところです。

稼いでいる税理士さんが身近にいてそれを感じたとしても気にしないことです。

幸いなことに私も独立以来増収増益ですがいつそれが止まるとも知れませんし、もし売上が減ったら減ったでまた違うこと新しいことをする時間ができたと考えたりします。

同業者のかたとのゆるいお付き合いもよいかと思いますが適度な距離を取りましょう。SNS、特にTwitterではガンガンやっている税理士さんも多く見かけます。

夜飲みに行ったりというのがうらやましくないかと言われると、家族と暮らしてお世話をしている私の状況だと「ええなぁ」と思うこともありますが、それでも制限があるなかで何とかやれています。

ゲームでいうところの縛りプレイ(ルールを設けてそれでやってみるプレイのこと)みたいなものですし、それはそれで楽しめるものです。

比べすぎると自分を落としてしまうことになりかねません。

目の前のお客様に誠実に丁寧に対応し仕事に取り組む姿勢が一番評価されることですから、その点はアタマの片隅に置いておきましょう。

まとめ

勤めていても大きな会社じゃなければ会社や事務所が存続するかどうかの不安はあるでしょうし、大きな会社でも不祥事なんかでいつどうなるか分かりません。

不安はつきものですが最後は腹がくくれるかどうか、不安と上手に付き合っていきたいものです。不安な気持ちはある意味行動のエネルギーにもなり得ますので。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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