独立後に食べていけるかどうかはやはり重要です。稼ぎがある程度ないと自分が思う生活ができません。
かといって仕事にものすごく時間をかけすぎるとメンタル面、身体面の不調であったり家族との時間、自分の時間も作れません。
バランスを取っていきたいものですが、じゃあここまでの資産の状況としてはどうなのか。ちょっと整理して振り返ってみます。
初年度からここに至るまで
ゼロベースで顧問先なども一切ない状態での独立でした。独立したときには手元に開業資金と借入金がある状態です。
借入金は会計税務ソフトの支払いに充当しましたのでほぼ残らず、手元には開業資金のみと言えるでしょう。
ここを1としてこの後の資産額を棚卸してみました。
個人資産(預金や有価証券)もそうですし事業用資金、簿外のiDeCoや小規模企業共済なども全部ひっくるめた資産推移です。
2023年は年末の予測ですがここから相続税申告で年内のものが新規でなければほぼ確定かなと考えていますので、急増も急減もしないものとして現時点で分かっている分を反映させています。
推移としてはこのような感じになりました。
ちなみにですが家は買ってなくて、車も中古で安いものを買いました。仕事で移動するときぐらいしか使わないので十分です。元々が社用車の払い下げみたいなかんじのものですし。
借入金は開業時のものと奨学金返済ぐらいです。
事務所は2022年10月から借りていますが広くはなく自分の席と打ち合わせスペースと書籍が置けるワンルームです。
打ち合わせをするだけならこれで十分ですね。場所だけはお客様がきやすいところを選んだのでそこだけはこだわりです。
経費も増えたと言えばそうですが、ものすごくダメージがあるわけではなくいまのところは問題ないです。
ひとりでやっていて零細と言えるでしょうけれどそれでも何とかこんな感じにまでなりました。
小さなお子さんがいたりご家族がいるとまた違うと思います。あくまで参考程度にしてもらえればと。
資産は増えた、時間はどうか
初年度はそもそも仕事を増やす段階で収入としてはあまり見込んでいませんでしたが、想定よりも仕事がなかったのは正直なところです。
初年度の売上そのものは退職時の年収よりちょっと下がるぐらいで、資産を見てもらってわかるように開業時よりも減っています。
仕事というのは税務の仕事という意味で、営業の時間は多く割いていました。
その後はなんとか2019年の秋ぐらいからホームページからご依頼をいただくことが増えてきました。
特に顧問の仕事はご紹介よりもホームページのほうが今となっては圧倒的に多いです。
顧問の報酬が増えてくると安定はしますし、相続税関連の仕事もありがたいことにご紹介やご依頼があり一定数あります。
時間という軸で考えると最も時間がなかったのが2019年です。
その次に時間がなかったと感じていたのは2020年ですね。ちょうどコロナ禍のときに家族が大きなケガで入院していましたし、そのサポート・ケアへの時間のかかり方がいつもよりは多かった印象です。
2021年からは自分の時間が持てて運動したり趣味のことに時間を多少なりとも割けるようになってきました。
時間的な余裕で言うと今が一番コントロールが効いている状態です。自由な時間という意味でも年間通してではいまが一番あります。
相続の仕事が重なっているのですがひと段落すればある程度落ち着いてくることは申告期限や進捗からも明らかですので、そういう意味では相続税関連の仕事はスポットとして時間を読みやすいです。
顧問はやはり一定程度時間を要しますし、記帳代行だと作業の時間もありますので、その分普段の仕事の時間のうちに占める割合が顧問が増えれば自然と増えます。
この辺りのバランスが今のところはうまく取れているかなと。
顧問が増えすぎると相続関連が多く取れませんし、時間も減ります。一方で顧問が減りすぎると基礎的な部分の報酬が減るので精神的な落ち着きも減りそうです。
まとめ
相続関連業務は顧問が減れば自然と増える、という性質のものではないので読みづらいというのは営業をしている同業者のかただと実感できるのではないかなと。
この辺りのバランスのとり方は独立後は試行錯誤しながらということになるでしょう。
収入、資産、時間のバランスをどうしていきたいかでステータスの割り振りも変わってきます。
投資の世界にはリバランスといってポートフォリオの構成を変更するという考えかたがあります。自分のリソースをどこに割くか、自分のポートフォリオも見直してバランスを見直してみましょう。