税理士試験の受験スタイルは大きく分けて2種類です。
学校に通う通学講座か、教材が家に届く通信講座か。
私は5科目すべてを通信で合格しました。(プロフィール参照)
学校が近くにない受験生も多いと思いますので、通信講座でのコツをお伝えできればと思います。
合格のコツその① スケジューリング
通信講座では、音声であれDVDであれ、自宅に定期的に教材が届きます。
開けていただくと、自宅でこなす分量の教材が入っていますが、
このときに必ずスケジュール表を確認しましょう。
通信講座では、だれもこの日に勉強しなさいと言ってくれません。
通学講座であれば、授業のある日に学校に行けれさえすれば、
勉強する環境は半強制的に整います。やるかどうかは別ですが。
通信講座では、自分でその勉強する環境を整える必要があります。
特にスケジューリングは大事です。なるべく通学講座とあわせましょう。
相続税法も法人税法も、基本的に週に2回の講義をこなす必要があります。
例えば私の場合ですと、
一週間を日曜日から始めると考え、
日曜日→講義①
月曜日と火曜日→講義①の宿題・課題
水曜日→講義②
木曜日と金曜日→講義②の宿題・課題
土曜日は予備日
としていました。
予備日を設けることが重要です。
一週間のうちで、消化できなかった場合は予備日を使えばよいという
心理的な余裕が必要です。
一週間の予定をそつなくこなせれば、土曜日はその週以前の分の復習にあてます。
予習は一切していませんでした。復習あるのみです。
また、通信講座をためがちになる人もいると思います。
私も仕事が忙しいときは、溜めていたこともありますが、
忙しい時期が過ぎたときに、有給休暇をとるなどして必ず消化していました。
あとは年末年始やゴールデンウィークも集中して勉強に充てるように心がけていました。
特に、法人税法の受験生は受かるまでは、
勉強最優先を家族に宣言したほうが良いと思います。
なにせ分量が多いので、一回の講義がものすごく進みます。
合格のコツその② 添削問題は必ず出す
通信講座では、講師に質問をする機会は通学講座よりも圧倒的に少ないです。
添削問題の提出は、講師とコミュニケーションをとる数少ない機会ですので、
解ききれなくても、多少遅れても私は提出はしていました。
その際に、質問シートなるものを一緒に入れたりして、
講義で分かりにくかったことの質問をしていました。
現状把握のためと、講師に励ましてもらうことも大切です。
受験生は孤独なものですが、通信講座の受講生は特に、周りに受験生がいなければ
通学講座の受験生よりももっと孤独です。
私の場合は、「勉強は一人でするもんだ」という意識がありましたので
寂しくはなかったですが、そうでない人も多いと思います。
通信講座の講師はそのあたりのフォローも長年の経験で分かっておられますので、
思う存分励ましてもらいましょう!(笑)
それでもひとりがつらいときはこんな本もおすすめです。
[amazonjs asin=”4534055374″ locale=”JP” title=”人生の「質」を上げる 孤独をたのしむ力”]
添削問題は提出前に、答案用紙をコピーしたりして自分で採点をしていました。
間違いノートを作るためには、添削がかえってきてからでは遅いです。
どこで間違えたか、すぐに忘れます。
情報は記憶に鮮明なうちに記録しましょう。
添削がかえってきたら、講師のコメントなどを読み、
解きなおしに取り組んでみてください。
添削問題は提出してから2週間~3週間ぐらいでかえってきますので、
程よく忘れた状態で解きなおすことで、記憶を呼び戻し、解きなおしでもミスが少なくなります。
解きなおしの前には、間違いノートをサッと見返しておくことを忘れずに。
私の場合は、法人税法については仕事の関係上、学校で模試を受けることも出来ませんでした。
臨場感に慣れるという意味では、学校での模試も必要かもしれませんが、
必ずしもそうではないということです。
どっちにしても、受験当日は緊張しますので。
まとめ
繰り返しますが受験生は孤独です。
でも孤独で良いと思います。
あまり周囲の受験生の話しに惑わされず、サポートしてくれる家族に感謝しつつ、
黙々と勉強をこなしていきましょう。